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複合動詞 文型用例集 か〜こ

全体一覧表へ カ行 目次        かう   買い上げる 買いあさる 買い与える 買い集める 買い急ぐ      買い入れる 買い換える 買い被る 買い切る 買い込む      買い渋る 買い占める 買い揃える 買い足す 買いたたく      買い付ける 買い整える 買い取る 買いまくる 買い戻す      買い求める 買い忘れる       (買い受ける 買い置く 買い支える 買いだめる)  かう飼  飼い慣らす かえる帰 帰りそびれる 帰り着く  かえる  返り咲く かえりみる かかえる 抱え上げる 抱え起こす 抱え込む  (抱え持つ) かがむ  屈み込む  (かがやく  輝き渡る) かかる  掛かり切る  (掛かり合う) かかわる 関わり合う かく   書き上げる 書き改める 書き表す 書き入れる 書き写す       書きおく 書き送る 書き起こす 書き落とす 書き下ろす      書き換える 書き加える 書き込む 書きしたためる 書き記す      書き捨てる 書き添える 書き損なう・損ねる 書き損じる      書き足す 書き出す 書き立てる 書き溜める 書き散らす      書き継ぐ 書き尽くす 書き付ける 書きつづる 書き連ねる      書き飛ばす 書きとめる 書き取る 書き直す 書き流す      書きなぐる 書き並べる 書き慣れる 書き抜く 書き残す      書きまくる 書き漏らす 書き分ける 書き忘れる       (書きあぐねる・あぐむ 書き下す 書きとどめる)  かく   掻き上げる 掻き集める 掻き合わせる 掻き消える 掻き切る      掻き消す 掻き込む 掻き出す 掻き立てる 掻き鳴らす      掻き退ける 掻き混ぜる 掻き回す 掻き乱す 掻きむしる      掻き寄せる 掻き分ける      かいくぐる      かっさらう かっ飛ばす かっ払う       (掻き起こす 掻き落とす 掻きくどく 掻き曇る 掻き暮れる         かい繰る かいつまむ かっさばく) かぐ   嗅ぎ合う 嗅ぎ当てる かぎ出す 嗅ぎつける 嗅ぎ取る      嗅ぎ回る 嗅ぎ分ける かくす  隠しおおす 隠し通す 隠し持つ  かける  駆け上がる 駆け下りる 駆け込む 駆け出す 駆けつける      駆け抜ける 駆け上る 駆け回る 駆けめぐる 駆け戻る 駆け寄る      かけずり回る   (駆け下る 駆け過ぎる) かける  掛け合う 掛け合わせる 掛け替える 掛けそびれる 掛け違う      掛け直す かけ離れる 掛け忘れる       (懸け隔たる 懸け隔てる 掛け渡す) かこう  囲い込む かさなる 重なり合う かさねる 重ね合わせる かざる  飾り立てる 飾り付ける  かじる  かじりつく  かす   貸し与える 貸し切る 貸し渋る 貸し出す 貸し付ける        (貸し越す 貸し下げる) かすめる かすめ取る かせぐ  稼ぎ出す 稼ぎまくる かぞえる 数え上げる 数えたてる 数え尽くす 数え直す かたる  語り合う 語り明かす 語りかける 語り聞かせる 語り継ぐ      語り尽くす 語り伝える  かつ   勝ち得る 勝ち越す 勝ちすぎる 勝ち進む 勝ち取る      勝ち抜く 勝ち残る 勝ち誇る  (勝ち放す)  かつぐ  担ぎ上げる 担ぎ入れる 担ぎ込む 担ぎ出す がなる  がなり立てる かねる  兼ね備える  (かぶる  かぶりつく)  (かまう  かまい付ける) かむ   かみ合う かみ合わせる かみ切る かみ砕く かみこなす かみ殺す      かみしめる かみつく かみつぶす   (噛み鳴らす 噛み分ける) かもす  醸し出す かよう  通い合う 通い詰める 通い慣れる からむ  絡み合う 絡みつく 絡みつける   (からめる  からめ取る) かりる  借り上げる 借り集める 借り入れる 借り受ける 借り換える      借り切る 借り倒す 借り出す    (借り歩く)   かる   刈り上げる 刈り入れる 刈り込む 刈り揃える 刈り取る  かる   駆り集める 駆り出す 駆り立てる   (かる  狩りこむ 狩りだす 狩り立てる) かれる  枯れ・涸れ果てる かわく  乾き上がる 乾ききる かわす  交わし合う かわる変 変わり果てる  (かわる  代わり合う) かんがえる 考え合わせる 考え込む 考え出す 考えつく 考え直す 考え抜く       (考えあぐねる・あぐむ)  かんじる 感じ入る 感じ取る  (感じ合う) がんばる がんばり通す きえる  消え入る 消え失せる 消えかける 消え去る 消え残る 消え果てる       (消え行く)  (きおう  気負い込む 気負い立つ) きく   聞き飽きる 聞き誤る 聞き合わせる 聞き入る 聞き入れる      聞き落とす 聞き覚える 聞き及ぶ 聞き返す 聞きかじる      聞き込む 聞き過ごす 聞き損なう 聞きそびれる 聞き出す      聞き違える 聞きつける 聞き伝える 聞きとがめる 聞き届ける      聞き取る 聞き直す 聞き流す 聞き慣れる 聞き逃す       聞き惚れる 聞き回る 聞き漏らす 聞き分ける 聞き忘れる       (聞き置く 聞き知る 聞き捨てる 聞き澄ます 聞きただす        聞き継ぐ 聞きとめる 聞き外す) きざむ  刻み込む 刻みつける  (きしむ  きしみ合う) きずく  築き上げる きせる  着せ替える 着せかける きたえる 鍛え上げる  (鍛え込む) きまる  決まり切る きめる  決めかねる 決め込む 決めつける きる   着飽きる 着替える 着飾る 着崩す 着崩れる 着こなす      着込む 着付ける 着通す 着流す 着慣れる 着膨れる       着古す   (着重ねる) きる   切り合う 切り上げる 切り落とす 切り返す 切り替える      切りかかる 切り替わる 切り刻む 切り崩す 切り込む      斬り殺す 切り裂く 切り下げる 切り捨てる 切り損なう・損ねる      切りそろえる 切り倒す 切り出す 切り立つ 切りつける      切りつめる 切り取る 切り抜く 切り抜ける 切り離す      切り払う 切り開く 切り広げる 切り伏せる 切りまくる      切り回す 切り分ける       (斬り入る 切り下ろす 切り組む 切り苛む 切り結ぶ)  (きれる  切れ上がる 切れ込む)  (きわめる  極め尽くす)  (くいる  悔い改める) くう   食い荒らす 食い入る 食い込む 食い殺す 食い下がる       食いしばる 食い過ぎる 食い違う 食いちぎる 食い散らかす      食いつく 食い尽くす 食いつなぐ 食いつぶす 食い詰める      食い止める 食いはぐれる       (食い合う 食いあさる 食いかねる 食いきる 食い裂く        食い倒す 食い延ばす 食い破る) くくる  くくりつける くぐる  くぐり抜ける   (くぐり出る) くさる  腐りきる くずれる 崩れ落ちる   (崩れかかる 崩れ去る)   (くたびれる  くたびれきる くたびれはてる) くちる  朽ち果てる くどく  口説き落とす   (くびる  くびり殺す) くむ   組み合う 組上がる 組み上げる 組み合わせる 組み入れる      組み換える 組み込む 組み立てる 組み付く 組み直す      組み伏せる   (組み敷く 組み違える)  くむ   汲み上げる 汲み出す 汲み取る       (汲み入れる 酌み交わす くみこむ 汲み干す 汲み分ける)  (くらう  食らいつく) くる   来合わせる 来かかる くる   繰り上がる 繰り上げる 繰り合わせる 繰り入れる 繰り返す      繰り越す 繰り下げる 繰り出す 繰り延べる 繰り広げる       (繰り替える 繰り込む 繰り下がる 繰り回す 繰り戻す        繰り寄せる) くるしむ 苦しみ抜く  (苦しみもがく) くれる  暮れ残る  (暮れかかる 暮れなずむ 暮れ果てる 暮れゆく) くわえる くわえ込む けす   消し去る 消し飛ぶ 消し止める  (消し取る) けずる  削り落とす 削り取る   (削り上げる) ける   蹴り上げる 蹴り入れる 蹴り返す 蹴り込む 蹴り殺す      蹴り出す 蹴りつける       蹴落とす 蹴倒す 蹴散ら(か)す 蹴つまずく 蹴飛ばす 蹴破る       けっ飛ばす       (蹴上げる 蹴返す 蹴出す 蹴違える)   (こう  こいねがう) こう   恋いこがれる 恋い慕う こおる  凍り付く こく   扱き使う  (扱き上げる 扱き下ろす 扱き混ぜる) こぐ   漕ぎ出す 漕ぎ着ける 漕ぎ寄せる  (漕ぎ下る) こげる  焦げ付く こごえる 凍え死ぬ こしらえる こしらえ上げる こする  こすり合わせる こすり落とす こすりつける  (こすり取る) こすれる こすれ合う  (こそげる こそげ落とす)   (こづく  小突き回す)  (こねる  こね上げる こね返す こね回す こねくり返す こねくり回す)  (こびる  こびへつらう)  こぼれる こぼれ落ちる こぼれ出る   (こぼれ散る) こまる  困り切る 困り抜く 困り果てる こむ   込み合う こみ上げる 込み入る  (こらえる  こらえかねる こらえきる) こる凝  凝り固まる ころがる 転がり落ちる 転がり込む 転がり出る ころげる 転げ落ちる 転げ回る  (転げ込む) ころす  殺し尽くす 全体一覧表へ

かう買う
[かいあげる] 人ガ (人カラ) ものヲ ・政府が米を高く買い上げて、安く売っている。 ・政府はこの古い家を買い上げて、保存することにした。 ・一度お買い上げになった品物はお引き取りいたしかねます。 ・こちらのお客さまがこのラジオをお買い上げになるので、お包みしてください。 [かいあさる] 人ガ ものヲ ・金持ちが古本市で珍しい本を買いあさっている。 ・最近、外国人が日本の山林を買いあさっているそうだ。 [かいあたえる] 人ガ 人ニ ものヲ ・子どもにどんなおもちゃを買い与えたらいいかは、親の楽しい悩みである。 ・うちの社長は気前がよくて、気に入った社員には背広を買い与えてくれる。 [かいあつめる] 人ガ ものヲ ・会議のあとは町に出て、調査に必要な道具を買い集めた。 ・いろいろなデザインのTシャツを買い集めた。 ・世界の各地で民芸品を買い集め、新宿に店を開いた。 [かいいそぐ] 人ガ ものヲ ・売り切れないうちに、と思って、正月用品を買い急いだ。 ・株は買い急いではいけない。じっくり動きを見て、ここぞと言う時に買うのがよい。 [かいいれる] 人ガ ものヲ (ものニ) ・図書館に貴重な資料を買い入れるための予算を増やしてほしい。 ・キャンプのために食料をたくさん買い入れた。 ・反政府勢力が外国から武器を買い入れているという情報がある。 [かいかえる] 人ガ ものヲ ものト/ニ ・かばんを買い換えたら、なぜかいい事が次々と続いて起こった。 ・この車はもう古いから、新しいのと買い換えよう。 ・テレビが地デジになる時に、画面が大きいのに買い換えた。 [かいかぶる] 人ガ 人ヲ ・あなたは私を買いかぶっています。私はそんな立派な人間じゃありません。 ・彼の能力は実際以上に買いかぶられている。 [かいきる] 人ガ ものヲ ・売れ残った品物は私が全部買い切りましょう。 ・いい座席はある企業に買い切られたそうだ。 [かいこむ] 人ガ ものヲ ・正月は家でじっくり読もうと思ってマンガと食べ物を買い込んだ。 ・妻がスーパーのバーゲンで婦人服を買い込んできた。 [かいしぶる] 人ガ ものヲ ・3割引にすると言っているのに、買い渋っている。けちな客だ。 ・今が買い時です。ここで買い渋ると、あとで後悔しますよ。 [かいしめる] 人ガ ものヲ ・店にあるビールをみんな買い占めた。 ・悪い業者が原料を買い占めたので価格がひどく上がっている。 [かいそろえる] 人ガ ものヲ ・子どもが小学校に入学するとき、あれこれ買い揃えるのがとても楽しかった。 ・着物はそれ自体も高いが、いろいろ小物が必要なので大変だ。 [かいたす] 人ガ ものヲ ・スーパーで買い物をして、一度レジに並んだが、今夜客が来ることを思い出して、肉と 野菜を買い足した。 ・研究が進むにつれ、必要な実験器具をどんどん買い足した。 [かいたたく] 人ガ ものヲ ・豊作で、りんごがたくさんとれたので、市場で買いたたかれた。(=安く買われた) ・古本屋に本を売りに行ったが、安く買いたたかれてしまった。 [かいつける] 人ガ ものヲ ・ネパールの町の雑貨屋で民芸品を買い付けてきた。 ・店長がマグロを大量に買い付けてきた。今日はマグロの特売だ。売るぞー! [かいととのえる] 人ガ ものヲ ・新居に移るに当たって、古い家具を処分して新たに買い整えた。 ・最新式の設備を買い整えて、海外のライバル企業との競争に勝ち残りたい。 [かいとる] 人ガ ものヲ 人カラ ・あのデパートは売り場が足りないので、となりのビルを買いとって、売り場を広げるそ うだ。 ・店を閉めるので、売れ残った品物を同業者に安く買い取ってもらった。 [かいまくる] 人ガ ものヲ ・あの会社は、バブルの時に手当たり次第に土地を買いまくって、結局倒産した。 ・バーゲンセールで買いまくって、そのまま着ない服がどれだけあることか。 [かいもどす] 人ガ ものヲ ・この前買ってもらった宝石を買い戻したいんだ。妻に知られてしまって、、、。 ・父がお金にこまって売った絵のコレクションを、私は30年もたってからやっと買いもどした。 [かいもとめる] 人ガ ものヲ ・この本は、ロンドンの古本屋で買い求めたものです。 ・帰国することが決まり、いくつかの店で土産物を買い求めた。 [かいわすれる] 人ガ ものヲ ・子どもが小さい頃、クリスマスケーキをうっかり買い忘れたら、ひどく怒られた。 ・いつもと反対方向へ行くのに、つい切符を買い忘れ、定期で改札を通ってしまった。
かう飼う
[かいならす] 人ガ ものヲ ・田舎の祖母は、迷子になったらしいタヌキを飼い慣らそうとしている。 ・入社当時は、自分の力で会社を変えていこうと思ったんだが、どうも飼いならされてしまったようだ。
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かえる帰る
[かえりそびれる] 人ガ 所ニ ・友だちのうちで遅くまで遊んでいて、帰りそびれ、泊まってしまった。 ・ぐずぐずしていると帰りそびれるよ。僕と一緒に帰らないか。 [かえりつく] 人ガ 所ニ ・大雪のあとなので、家に帰りつくのに3時間もかかった。 ・高速道路がひどい渋滞で、帰り着いたのは夜中の1時だった。
かえる(返)
[かえりざく] 人ガ ものニ ・去年のリーグ戦で2位に甘んじたT大は、今年見事に王座に返り咲いた。 ・名人位を2度失った彼がふたたび返り咲いたことは、大きな話題になった。 [かえりみる] 人ガ ものヲ  (返り+見る) ・我が身の行いを省みて恥じるところはないか。 ・我が身の愚かしさを省みると、こんな賞を頂く資格はないのだが。 ・幼い頃のことを顧みると、言い様のない懐かしさで心が満たされる。 ・他人の迷惑も顧みず、夜遅くまで騒ぐとは何という愚かなことか。
かかえる
[かかえあげる] 人ガ 人・ものヲ ・ホテルの大きなボーイが私の重い荷物をひょいと抱え上げ、軽々と運んでいった。 ・母親は泣いている赤ん坊を抱え上げ、軽く揺すってあやした。 [かかえおこす] 人ガ 人ヲ ・警官は、倒れている女性の上半身を抱え起こすと、意識があるかどうかを確かめた。 ・父は倒れた母を抱え起こして抱き上げ、ベッドに運んだ。 [かかえこむ] 人ガ ものヲ ・「さあ、こまった。」と言って、父は頭をかかえこんだ。 ・あの会社は物が売れないので、だいぶ赤字をかかえこんでいるらしい。
かがむ
[かがみこむ] 人ガ ものニ ・「どうしたの?」保育士がかがみこんで、泣いている幼児に話しかけた。 ・刑事は死体の上に屈みこんで、服の汚れや体の様子を調べていた。
かかる
[かかりきる] 人ガ ものニ ・納入期限まで時間があまりないので、みんながこの仕事にかかり切ってやらないと終わらない。
かかわる
[かかわりあう] 人ガ ものニ ・その問題にはわたしはかかわり合いたくありません。 ・むかし、あの会社にかかわり合っていた事があるので、今でもあそこには知人がいます。
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かく書く
[かきあげる] 人ガ ものヲ ・やっと論文を書き上げた。 ・今年は去年からの連載小説を書き上げ、本として出版する予定だ。 [かきあらためる] 人ガ ものヲ ・この本を書いてから、もう5年もたった。その後の研究成果などもとり入れて、書き 改めようと思った。 ・この書類は書き方がちがっているから、書きあらためてください。 [かきあらわす] 人ガ ものヲ ・日本語では一つのことばをいろいろに書き表すことがある。 ・日本語の書きあらわしかたはむずかしい。 [かきいれる] 人ガ ものニ ものヲ ・帳簿に今日の売り上げを書き入れた。 ・壁のカレンダーに一か月の予定を書き入れた。今月も忙しそうだ。 [かきうつす] 人ガ ものニ ものヲ ・コピー禁止の文書なので、ノートに全部を書き写した。 ・お経を一字一字書き写すことを写経という。 [かきおく] 人ガ ものヲ ・「急用で出かける。」と書きおいて家を出た。 ・後の時間の担当者のために連絡事項を書き置いてから事務所を出た。 [かきおくる] 人ガ 人ニ ものヲ ・実家にいる妹に送ってほしい物のリストを書き送った。 [かきおこす] 人ガ ものヲ ・彼女は、新しい小説を書き起こした。 ・そもそもの問題の起こりから書き起こして、その後の経過を詳しく書いておいた。 [かきおとす] 人ガ ものヲ ・大事な事を書き落としたので、レポートを書きなおした。 ・うっかりして封筒の宛名の一部を書き落としたままポストに入れてしまった。 [かきおろす] 人ガ ものヲ ・私の友人の小説家がこの事件を元に小説を書き下ろし、出版した。 ・短編を雑誌に発表するほか、年に一冊は長編を書き下ろして出版している。 [かきかえる] 人ガ ものヲ ・契約書を書きかえるのはむずかしい。 ・これはヨーロッパの歴史を書きかえる大事件だった。 [かきくだす] 人ガ ものヲ (ものニ) ・詩人は長編の詩を一気に書き下した。 ・高校生は漢文と言って古典中国語を日本語に書き下したものを読まされる。 [かきくわえる] 人ガ ものニ ものヲ ・自分の文章を読み直すと、あとからいろいろ書き加えたくなる。 ・この部分はあとから書き加えられた部分のようだ。前後とうまくつながっていない。 [かきこむ] 人ガ ものニ ものヲ ・田中さんは本の余白に自分の意見を書き込むくせがある。 ・書類の記入欄に住所・名前と日付を書き込んだ。 [かきしたためる] ・新しいノートの1ページに今の胸の内を書きしたためた。 ・淡い花模様の便箋に書きしたためられた彼女の気持ちが、私の心に響いた。 [かきしるす] 人ガ ものヲ ・ある記録にはこの火山の爆発のようすがこんな風に書き記さ れている。 ・紙もペンもなかったので、この地方の人々は、ざまざまなことがらを粘土板に書きしる したのです。 [かきすてる] 人ガ ものヲ ・私はこれまでたくさんの詩を作り、書き捨ててきた。 ・これは、小説家によって書き捨てられ、偶然発見された未発表の作品である。 [かきそえる] 人ガ ものニ ものヲ ・事務的な連絡の最後に一言書き添えた。「仕事以外で一度会いたいね」 ・論文の原稿に書き添えられたメモが、後の偉大な発見の端緒となった。 [かきそこなう・そこねる] 人ガ ものヲ ・書類に自分の署名をしようとして、字を書き損なってしまった。何ということだ。 ・手で書くとどうしても書き損なうので、ワープロで書いて最後にサインをしている。 ・年賀状を書いていて、毎年一枚は宛名を書き損ねてしまう。 ・あれこれ近況ばかり書いていたら、用件を書きそこねたまま出してしまった。 [かきそんじる] 人ガ ものヲ ・履歴書を書こうとして、何枚も書き損じた。どうも緊張して間違えてしまう。 ・きれいな便箋を使うと、かえって書き損じてしまうことが多いのはなぜだろう。 [かきたす] 人ガ ものヲ ものニ ・手紙の終わりに、書き落としたことをまた10行ばかり書き足した。 ・メールを書いていると、後から書き足したいことが出てきて、なかなか終わらない。 [かきだす] 人ガ ものニ ものヲ (ものカラ) ・一覧表の中から、必要な事項を書き出した。  ・買物に行く前に買う物を書き出してみよう。 ・みせのかべには料理の名前がずらりと書き出してあった。 ・一覧表の中から、必要な事項を書き出した。   ・私が初めて詩を書き出したのは中学生の時です。 [かきたてる] 人ガ ものヲ ・会社の小さなひみつを新聞に書きたてられて、こまった。 ・大臣が自分の失態を新聞に書き立てられ、弁護するものもなく、ついに辞職した。 [かきためる] 人ガ ものヲ ・高校生の頃から少しずつ書きためてきた詩のノートがあります。 ・短編を書きためて、一冊分になったら出版社に渡すことにしている。 [かきちらす] 人ガ ものヲ ・机の上には弟が思ったことを書き散らしたノートがあった。 ・雑文をとりとめもなく書き散らしてきたが、そろそろまた小説に取りかかろうと思う。 [かきつぐ] 人ガ ものヲ ・兄が書き始めた小説を弟が書き継いで完成させた。 ・私の家には代々書き継がれてきた一族の記録がある。 [かきつくす] 人ガ ものヲ ・これまでに評論家として10冊の本を出した。書きたかったことはだいたい書き尽くした。 ・あの災害の悲惨さは、どんなに書いても書き尽くせない。 [かきつける] 人ガ ものニ ものヲ ・そんな小さな事までいちいち書きつけることはない。大事な事だけでいい。 ・母は買った物のねだんをいちいちノートに書きつけた。 ・わたしは聞いた話をするにノートに書きつけた。 [かきつづる] 人ガ ものニ ものヲ ・日常生活の中で考えたことを毎日ブログに書きつづっている。 ・押し入れから出てきた古い日記には母の子育ての思いが書きつづられていた。 [かきつらねる] 人ガ ものニ ものヲ ・石碑には戦争で死んだ人たちの名前が書き連ねてあった。 ・要求書には、職場での不満が長々と書き連ねてあり、改善を求めていた。 [かきとばす] 人ガ ものヲ ・流行作家は月に何冊もの小説を書き飛ばすそうだ。 ・これは短い時間で書き飛ばした覚え書きなので、またじっくり考え直すつもりです。 [かきとめる] 人ガ ものニ ものヲ ・これから本の名前を言いますから、書きとめておいてください。 ・会合の日時を手帳に書き留めた。 [かきとる] 人ガ ものニ ものヲ ・わたしは電車の時刻表をノートに書きとった。 ・わたしは電話帳からホテルの番号をいくつか書きとった。 [かきなおす] 人ガ ものヲ ・この作文は字がきたないし、名前の書き方もちがっています。もう一度きれいに書きな おしてください。 ・原稿を何度も書き直し、少しでもよいものにしようとした。 [かきながす] 人ガ ものニ ものヲ ・その人は、和紙の上に細い筆でさらさらと文字を書き流した。 ・このエッセイ集は、私が日常感じたことをそのまま書き流したものです。 [かきなぐる] 人ガ ものニ ものヲ ・工場の塀には、「スト決行!」という文字が乱暴に書きなぐってあった。 ・自分の妄想を書き殴った文章を雑誌に投稿したら、文学新人賞を受賞してしまった。 [かきならべる] 人ガ ものニ ものヲ ・台所のメモに買い物の予定が書き並べてあった。大根・牛乳・パン... ・相手を中傷する文書とは言え、よくもまあ、こんなウソを書き並べたものだ。 [かきなれる] 人ガ ものヲ ・わたしは文章を書きなれていないので、短い文を書くのにもとても時間がかかった。 ・書きなれたペンで書くと文章もすらすらと書ける。 [かきぬく] 人ガ ものカラ (ものニ) ものヲ ・この名簿から、あなたの知っている人を書き抜いてください。 ・有名な「源氏物語」からいくつかの歌を書き抜いて、解説を付けてみました。 [かきのこす] 人ガ ものヲ ・先生の書きのこした論文を集めて本を作ることになった。 ・父の書きのこした遺言によって、わたしはいくらかの土地を手に入れた。 [かきまくる] 人ガ ものニ ものヲ ・革命の現場で、私は記事を書きまくり、本国の新聞社に送り続けた。 ・やっと売れ出した彼は、雑誌に小説やエッセイを書きまくり、次第に有名になった。 [かきもらす] 人ガ ものヲ (ものニ) ・手紙の本文で書き漏らしたことを「追伸」として書き足した。(本文に) ・会の名簿を作ったのだが、うっかり何人かの名前を書き漏らし、後で文句を言われた。 [かきわける] 人ガ ものヲ ・上手な小説家は何十人もの登場人物の性格をみごとに書き分ける。 ・これは優れた短編小説集で、作品ごとに文体を書き分けるという試みがなされている。 ・作者はこの絵の中で何十種類もの花を見事に描き分けている。 [かきわすれる] 人ガ ものヲ ・連絡のメールを出した後で、集合時間を書き忘れていたことに気付いた。 ・この絵は、画家がサインを描き忘れていて、真贋が問題になったことがあります。
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かく掻く
[かきあげる] 人ガ ものヲ ・前髪を細い指でかき上げる仕草がたまらなくいい。 ・「これはね、、、」と老先生は見事な白髪を掻き上げながら説明を始めた。 [かきあつめる] 人ガ ものヲ ・家中の金をかき集めて、何とか借金を返した。 ・辺りに散らばっている落ち葉をかき集めて、たき火をしよう。 [かきあわせる] 人ガ ものヲ ・父が部屋に入ってくると、姉はあわてて浴衣の前を掻き合わせた。 ・成人式の写真を撮る前に襟元をちょっとかき合わせた。 [かききえる] 人ガ ものニ ものヲ ・舞台の上のマジシャンの姿が、一瞬にしてかき消えた。 [かききる] 人ガ ものヲ ・刀で自分ののどをかき切り、自殺したようだ。 ・切腹とは、刀で自分の腹を横にかききるのである。 [かきけす] 人・ものガ  ・後ろ姿が、かき消すように見えなくなった。 ・彼女の声は雨の音にかき消されて彼には届かなかった。 [かきこむ] 人ガ ものニ ものヲ ・朝寝坊をしてしまい、朝飯を掻き込んで急いでうちを出た。 ・昼休みが残り少なくなり、弁当をあわただしく掻き込んで午後の仕事にとりかかった。 [かきだす] 人ガ ものヲ ・穴の中から土を掻き出した。 ・箱の中の砂を掻きだし、底にあった宝物を見つけた。 [かきたてる] 人・ものガ ものヲ ・黒い雲と強い風が彼の不安をかきたてた。 ・ライバルの活躍を見ると、闘志をかきたてられる。 [かきならす](掻き鳴らす・均す) 人ガ ものヲ     ・彼は激しくギターを掻き鳴らし、その音楽に合わせて彼女が踊った。 ・大勢の奏者が三味線をかき鳴らす様は壮観だった。 ・土を掻き均し、野菜の種をまいた。 ・火鉢の灰を掻き均しながら、ぼんやり物思いに耽っていた。 [かきのける] 人ガ 人・ものヲ ・人を掻き除けて最前列に出てみると、今まさにパレードが始まったところだった。 ・深く積もった雪を掻きのけながら、道なき道を進んだ。 [かきまぜる] 人ガ ものヲ ・溶かしたバターを入れて、よくかき混ぜてください。 ・卵をよくかき混ぜた。 [かきまわす] 人ガ ものヲ ・ボウルに卵とミルクを入れたら、よくかき回してください。 ・彼はいつも会議をかき回すようなことを言う。 [かきみだす] 人ガ ものヲ ・せっかくまとまっているチームをかき乱すようなことを言わないでください。 ・私の静かな生活をかき乱さないでほしい。 ・隣から聞こえてくる騒ぎ声に気持ちをかき乱され、イライラしていた。 [かきむしる] 人ガ ものヲ ・「ああー、わかんねえー!」受験勉強中の兄が頭をかきむしった。 ・弟はアレルギーがあって、体に合わない物を食べると、体中をかきむしることがある。 [かきよせる] 人ガ ものヲ ・外に出ると冷たい空気が首筋に入り込み、思わずコートの襟をかき寄せた。 ・砂場で子供が砂をかき寄せ、小山を作ろうとしている。 [かきわける] 人ガ ものヲ ・草むらをかき分けて、小動物の巣を探した。 ・バーゲンセールの人混みをかき分けて、狙っていたものを手に入れた。 [かっさらう] 人ガ ものヲ ・空き巣が部屋に入って、手当たり次第にその辺りのものをかっさらっていったようだ。 ・ある日若い男が家に来て、私の娘をかっさらっていった。今頃は後悔しているだろう。  母親によく似た娘だから。 [かっとばす] 人ガ ものヲ ・キャプテンは我々の期待通り、満塁ホームランをかっ飛ばした。 ・かっ飛ばせ! かっ飛ばせ! へなちょこピッチャー、打ちのめせ!  [かっぱらう] 人ガ ものヲ ・近所のガキが店先のリンゴをかっぱらおうと狙っている。そうはさせるか。 ・ショーウインドーをのぞき込んでいた女のハンドバッグを見事かっぱらってやった。 [かいくぐる] 人ガ ものヲ   ・戦場の銃弾の雨をかいくぐって生き延びてきたんだ。こんなところで死ねるか。 ・法の網をかいくぐって悪事を働く連中を一網打尽にしようという計画だ。
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かぐ
[かぎあう] 人・ものガ 人・ものヲ ・道で出会ったイヌとイヌがおたがいに、においを嗅ぎ合っている。 ・二人は互いの素性を嗅ぎ合うかのように、相手の身なりを品定めした。 [かぎあてる] 人・ものガ もの・文ヲ ・訓練された犬が被災者の居所を嗅ぎ当てた。 ・かれはけむりの匂いでタバコの名を嗅ぎ当てることができるそうだ。 ・雑誌の記者に会社の経営がうまくいっていないのを嗅ぎ当てられてしまった。 [かぎだす] 人・ものガ ものヲ ・あの人は人の家のひみつをいろいろ嗅ぎ出してきては人に言ってまわる。こまった人だ。 ・探偵はその旧家の隠された秘密をかぎ出した。 [かぎつける] 人・ものガ ものヲ ・捜索犬が生き埋めになっている人の匂いをかぎつけたらしい。 ・あの男は、人の秘密を嗅ぎつけて、その人をおどして金を取っているらしい。 [かぎとる] 人・ものガ ものヲ ・空港の税関の犬は、かすかな麻薬のにおいを嗅ぎ取ることができる。 ・刑事は、二人の話にうそがあることを嗅ぎ取った。 [かぎまわる] 人・ものガ ものヲ ・警察犬が犯罪の現場を嗅ぎまわって、犯人の手がかりを捜している。 ・警察がお前の回りをかぎまわっているらしい。気をつけないと危ないぞ。 [かぎわける] 人・ものガ ものヲ ・わたしにはどの花の匂いもみんな同じように感じます。ちがいを嗅ぎ分けることはでき ません。
かくす
[かくしおおす] 人ガ ものヲ   ・A:どこまでも隠しおおせるつもりだったのか。  B:いや、そんなつもりではなかった。 ・悪い事をしておいて、いつまでも隠しおおせるものではない。 [かくしとおす] 人ガ ものヲ ・ひみつをさいごまで隠し通した。 ・真実をいつまでも隠し通すことはできない。 [かくしもつ] ・銀行強盗は隠し持ったナイフを行員に突きつけて、金を要求した。 ・外交官は互いに隠し持つ意図をいかに探り合うかという技術を競っている。
かける駆ける
[かけあがる] 人ガ ものヲ ・中学の陸上部員がお寺の階段を駆け上がって足を鍛えている。 ・彼女はめざましい販売実績を次々に上げて、昇進街道を一足飛びに駆け上がった。 [かけおりる] 人ガ ものヲ ・駅のかいだんをおおぜいの人が駆けおりてくる。 ・馬で崖を一気に駆け降りて、裏から敵陣を攻めた。 [かけこむ] 人ガ ものニ ・きゅうに雨がふってきたので、ちかくの店に駆けこんだ。 ・きゅうにおなかがいたくなって、トイレに駆けこんだ。 ・外から何か言いながら駆け込んでくる人がいたので、よく見たら川口だった。 [かけだす] 人ガ ・先生の手があがると、子供たちがいっせいに駆け出した。 ・あぶないから、信号が青になっても駆け出すな。 [かけつける] 人ガ 所ニ ・彼女が困っていると聞いて、大勢の男が駆けつけた。 ・銀行が危ないといううわさが広まって、人々が支店に駆けつけ、預金を引き出した。 ・事故の現場に何台もの救急車と消防車が駆けつけた。 [かけぬける] 人ガ ものヲ ・選手の一団が目の前を駆け抜けていった。 ・彼女は、混乱の時代を駆け抜け、多くの仕事を成し遂げて、昨夜、亡くなった。 [かけのぼる] 人ガ ものヲ ・長い坂を駆け上ると、目の前に白い雲がぽっかりと浮かんでいた。 ・彼は必死に働いて、出世街道を駆け上った。 ・馬が長い坂を一気に駆け上った。 ・大会社で出世の道を駆け上った。 [かけまわる] 人ガ ものヲ ・公園では、小さな子供たちが駆け回っていた。 ・庭を3匹の子犬が駆け回って遊んでいる。 [かけめぐる] 人・ものガ ものヲ ・情報がネットを駆けめぐっている。 ・その瞬間、激痛が体中を駆けめぐった。 ・旅に病んで 夢は枯れ野を駆けめぐる (芭蕉) [かけもどる] 人ガ 所ニ ・忘れ物をして、家に駆け戻り、また駅へ走っていった。 ・走ってきた来た道をまた駆け戻りながら、すれ違う仲間を励ました。 [かけよる] 人ガ 人ニ ・チームメートが倒れた選手に駆け寄った。 ・姉は倒れた女性に駆け寄って、「大丈夫ですか」と声をかけた。 ・先生が教室を出ると、廊下で待っていた生徒たちが駆け寄った。 [かけずりまわる] 人ガ ものヲ ・担当者が町中駆けずり回って、必要なものをなんとか集めてきた。 ・何とか破産をまぬがれようと、朝から晩まで金策にかけずり回っていた。
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かける掛ける
[かけあう] 人ガ 人ニ/ト(ものヲ) ・事務に掛け合って、書類の締め切りの日を延ばしてもらった。(事務に延期を) ・試合中はチームメートと互いに声を掛け合って、励まし合った。 [かけあわせる] 人ガ ものト/ニ ものヲ ・速度と時間を掛け合わせると、走行距離が計算できます。 ・トマトとポテトを掛け合わせて「ポマト」という新種の野菜を作った。 [かけかえる] 人ガ ものヲ (ものト/ニ) ・台所のカレンダーをかけかえた。 ・玄関に飾ってあったピカソの絵をゴッホの絵にかけかえた。 [かけそびれる] 人ガ 人ニ ものヲ ・街で友だちを見かけたが、声をかけそびれた。恋人といっしょだったみたいで。 [かけちがう] 人ガ ものヲ ・大掃除のあと、展示室の絵の順番を掛け違ったらしい。 ・どこかでボタンを掛け違ったような気がする。 [かけなおす] 人ガ 人ニ ものヲ ・壁の絵をしばらく外していたのだが、また掛け直した。 ・今、電話に出られません。後ほどまたお掛け直しください。 [かけはなれる] ものガ ものト/カラ ・ねらいとはかけ離れた所にボールが飛んでいった。 ・あなたの言っていることは、現実からかけ離れているんですよ。  [かけわすれる] 人ガ 人ニ ものヲ ・シャツをハンガーに掛け忘れていたら、しわになってしまった。 ・家に電話しようと思っていたが、忙しさに紛れてつい掛け忘れてしまった。
かさなる
[かさなりあう] 人・ものガ 人・ものト ・倒れた木と木が重なり合って、道が通れなくなっている。 ・部屋がせまいので、わたしたち兄弟は重なり合ってねむった。
かさねる
[かさねあわせる] 人ガ ものヲ ・うすい紙を何まいも重ね合わせて、一まいのあつい紙をつくります。 ・二つの図形を重ね合わせて、ぴったり重なるかどうかを確かめた。 ・名前を聞いて、記憶の中の幼児を目の前の大学生に重ね合わせてみた。大きくなった。
かざる
[かざりたてる] 人ガ ものヲ ・テレビに出るぐらいのことで、そんなに飾りたてることはないよ。 ・この話は、たいしたこともない出来事を、いかにも大げさな言葉で飾り立てただけのものに過ぎない。 [かざりつける] 人ガ ものヲ [かざりつける] 人ガ ものヲ / ものニ ものヲ ・パーティーの会場は女子学生によってきれいに飾り付けられていた。 ・へやを飾り付けるのを手伝ってください。(=へやの飾り付けを) ・テーブルに色とりどりの花を飾り付けた。
かじる
[かじりつく] 人ガ ものニ ・おなかがすいていた子供は、配達されたピザの大きな一切れにかじりついた。 ・いつまでもあんな会社にかじりついていないで、別の仕事をさがした方がいいよ。 ・この子は寒いのがきらいで、冬は外へ出ないで、一日中ストーブにかじりついている。 ・そんなに毎日机にかじりついていないで、たまには映画でも見に行ったらどう?
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かす
[かしあたえる] 人ガ 人ニ ものヲ ・王が農民に土地を貸し与え、作物を作らせて飢饉に備えた。  ・経済的に困っている学生に生活費を貸し与える制度ができた。 ・先生は弟子に自ら貴重な書物を貸し与え、利用させて下さった。 [かしきる] 人ガ ものヲ ・ホテルの大広間を貸し切って、政治家のパーティーが行われた。  ・町内会でバスを貸し切って海水浴に行った。  ▽「借り切る」のほうが正しいはずだが、「貸し切る」がよく使われる [かししぶる] 人ガ ものヲ  ・景気が悪くなって、銀行が企業の運転資金を貸し渋っているそうだ。  ・このぐらいの金を貸し渋るなよ。いつもちゃんと返してるだろ。 [かしだす]  人ガ 人ニ ものヲ ・今月あたらしく買った本は、整理が終わってから貸し出されます。 ・衣装を貸し出すのはいいが、汚したまま返す者がいるので困る。 ・貸し出された図書が戻ってこないことがある。返さないまま卒業してしまうのだ。 [かしつける] 人ガ 人ニ ものヲ ・銀行はふつうのお客から集めたお金をいろいろの会社に貸しつけて、もうけるのです。 ・中小企業に無利子で資金を貸し付ける制度を作ってほしい。
かすめる
[かすめとる] 人ガ ものヲ ・現場の主任が研修生たちの手当てを少しずつかすめとっていたらしい。 ・テーブルの上の食べ物をさっとかすめ取ったつもりが、しっかり見られていた。
かせぐ
[かせぎだす] 人ガ ものヲ ・この町の人々はこの仕事だけで年間に九千万円ぐらい稼ぎ出すそうだ。 ・夏休みの間に、2学期の学費を稼ぎ出さないといけない。 ・家族の生活費を稼ぎ出すために、いろいろな仕事をしてきた。 [かせぎまくる] 人ガ ものヲ ・あのころはまわりの目など気にせず、必死に稼ぎまくった。 ・「最近、稼ぎまくっているってうわさだよ」「冗談じゃない。食べていくのに必死だよ」
かぞえる
[かぞえあげる] 人ガ ものヲ ・この計画の問題点を数え上げるときりがない。 ・両チームの違いを数え上げればいろいろあるが、まず、とる戦術の違いがある。 [かぞえたてる] 人ガ ものヲ ・そんなに人のまちがいをいちいち数え立てないでください。 ・人の欠点を数えたてるようなことはせず、長所をほめてやるのが上司のつとめだ。 ・地獄の大王の前で、生前の悪事を一つ一つ数えたてられて、さすがに後悔した。 [かぞえつくす] 人ガ ものヲ ・自然数は無限に続くので、数えつくすことはできない。 ・この本の間違いは、とても数え尽くせないほど多い。 [かぞえなおす] 人ガ ものヲ ・財布のお金を数えなおしてみたが、どうも一万円足りないような気がする。 ・間違ってはいけないと、人数を何度も数えなおしてみたが、大丈夫なようだ。
かたる
[かたりあう] 人ガ 人ト ものヲ ・私たちは夜中まで今後の方針を語り合った。 ・明日で別れる仲間たちと思う存分語り合いたいと考え、今日の会を計画しました。 [かたりあかす] 人ガ 人ト ものヲ  ・30年ぶりに旧友に会って、朝まで語り明かした。 ・クラブの仲間と合宿したとき、最後の日は夏の夜を朝まで語り明かした。 ・彼女と語り明かしたことは何度あったか。遠い昔の思い出だ。 [かたりかける] 人ガ 人ニ ものヲ ・大統領はテレビを通じて事態の深刻さを国民に語りかけた。 ・ゴッホの自画像は、何を我々に語りかけているのだろうか。 [かたりきかせる] 人ガ 人ニ ものヲ ・戦争の体験者は、自分の思いを次の世代の若者に語り聞かせるべきだと思う。 ・父が語り聞かせてくれたのは、私が生まれる前の母の生き方だった。 [かたりつぐ] 人ガ 人ニ ものヲ ・我々は、戦争の悲惨さを次の世代に語り継いでいかなければならない。 ・今回本にまとめられたこの物語は、口から口へ代々語り継がれてきたものだ。 [かたりつくす] 人ガ 人ニ ものヲ ・この民族の受けてきた迫害の歴史は、語り尽くせないほどの苦労に満ちている。 ・膨大な長さの伝承なので、一週間でもすべてを語り尽くすことはとてもできない。 [かたりつたえる]  人ガ 人ニ ものヲ ・昔、どのような暮らしがあったのかを、人々は民話という形で語り伝えたのだ。 ・先祖の英雄の話が語り伝えられているが、その多くは伝説に過ぎない。
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かつ
[かちえる] 人ガ ものヲ ・部下の尊敬を勝ち得るためには、上司は何に気を付けなければならないか。 ・真心を持って仕事に励み、お客様の信頼を勝ち得るように努力した。 [かちこす] 人ガ (人ニ) ・今年度の彼との勝負は、私が勝ち越している。 ・両横綱とも、中日(なかび)で勝ち越した。 [かちすぎる] 人ガ 人ニ ・プロ野球は、一つのチームがあまり勝ちすぎると面白くない。 ・上司とのゴルフは、勝ちすぎても負けすぎてもいけない。 [かちすすむ] 人ガ ものヲ ・日本チームはどんどん勝ち進んで、あしたは金メダルをかけてP国と試合をする。 ・このまま順調に勝ち進むと、予選リーグは首位で通過することができそうだ。 [かちとる] 人ガ ものヲ ・日本一の栄冠を勝ち取るために、毎日猛練習に明け暮れた。 ・今年の組合はベースアップを勝ち取るまで徹底的に粘る方針だ。 [かちぬく] 人ガ ものヲ ・田中さんははげしい競争を勝ちぬいて、とうとう社長になった。 ・2か月に渡るトーナメントを勝ち抜いて、来週はいよいよ決勝戦だ。 [かちのこる] 人ガ ものニ ・このジャングルでは、生存競争に勝ちのこった者だけが生きて行く。 ・あぶない試合もあったが、とうとう決勝まで勝ち残った。 [かちほこる] 人ガ ・たとえ優勝しても、勝ち誇ったような顔をしてはいけない。 ・チャンピオンは勝ち誇った表情で言った。「やはりおれがナンバーワンだ」
かつぐ
[かつぎあげる] 人ガ ものヲ ・かれは大きな荷物を肩に担ぎ上げた。 ・みんなを励ましていたら、いつの間にかリーダーに担ぎ上げられていた。(リーダーを させられた) [かつぎいれる] 人ガ 人・ものヲ ・引っ越し業者が部屋に荷物を担ぎ入れている。 [かつぎこむ] 人ガ 人・ものヲ ・猟師が小屋に大きな獲物を担ぎ込んできた。 ・生まれて初めて交通事故に遭い、救急車に担ぎ込まれるという経験をした。 [かつぎだす] 人ガ 人・ものヲ ・泥棒がとなりの家から大きな箱を担ぎ出すのを見てしまった。 ・山田さんを次期の会長に担ぎ出そうと思うんだが、引き受けてくれるかなあ。
がなる
[がなりたてる] 人ガ ・あの先生は、生徒が言うことを聞かないと、すぐがなり立てる。 ・愛国心、愛国心とがなり立てても国民が愛国心を持つようになるわけではない。
かねる
[かねそなえる] 人・ものガ ものヲ ・社長になる人は指導力と大胆さを兼ねそなえていなくてはならない。 ・この機械は四つの機能を兼ねそなえている。
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かむ
[かみあう] ものガ ものト ・歯医者は、私の歯を調べて、上下の歯がうまくかみ合っていないと言った。 ・歯車がピッタリとかみ合っている。 ・あの二人の議論は、お互いの論点がかみ合っていないようだ。 [かみあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・小さい歯車を、大きい歯車とうまくかみ合わせた。 ・お互いが議論をかみ合わせるように努力しないと、いいディベートにはならない。 [かみきる] 人ガ ものヲ ・この肉はかたくて、かんでもかんでもかみ切れない。 ・舌を噛み切って自殺するという話があるが、実際にはなかなか死ねないそうだ。 [かみくだく] 人・ものガ ものヲ ・おくの歯は食べ物をかみくだくためのものです。 ・子どもに説明する時は、やさしくかみくだいて、分かりやすく話さなければいけません。 [かみこなす] 人ガ ものヲ ・あの学生は教わったことをよくかみこなして、自分のものにしている。 ・この論文は、理論的に複雑な問題もよくかみこなして、自分の論を立てるために利用し  ている。 [かみころす] 人・ものガ ものヲ ・うちの小イヌはとなりの大きなイヌにかみころされてしまった。 ・おじいさんの思い出話を、あくびをかみ殺しながら聞いた。 [かみしめる] 人ガ ものヲ ・スルメのおいしさは、じっくりかみ締めないとわからない。 ・おしくも負けた選手は、悔しさに唇をかみ締めていた。 ・戦争の時代の苦しさを思い出すたびに、今の暮らしの幸せをかみしめています。 [かみつく] 人・ものガ 人・ものニ ・門をはいると、いきなりイヌにかみつかれた。 ・そんなに私にかみつかないで(=私をおこらないで)ください。 [かみつぶす] 人ガ ものヲ ・間違って丸薬をかみつぶしてしまったら、死ぬほど苦かった。 ・校長のつまらない話を聞いていると、あくびをかみつぶすのに苦労する。
かもす
[かもしだす] 人ガ ものヲ ・二人は、会ってまだ数時間だというのに、いい雰囲気を醸し出していた。 ・東西の食材の意外な組み合わせが、なんとも言えない味わいをかもし出すのです。
かよう
[かよいあう] 人ガ 人ト ものガ ・心の通い合う友だちがほしい。 ・お互いの気持ちが通いあっていると、ちょっとした仕草で相手のしたいことがわかる。 [かよいつめる] 人ガ ものニ  ・今年こそは泳げるようになろうと決心して一月から毎日プールに通い詰めた。 ・図書館に通い詰めてしらべた。 ・山下さんの所に毎日通い詰めて、その絵を売ってくれるようにたのんだ。 ・ゆみ子さんの所へ通い詰めて、「結婚してください」と言いつづけたら、三か月目に  とうとう「はい」と言ってくれた。 [かよいなれる] 人ガ ものニ ・毎日通い慣れた道を歩いていると、途中の家の犬たちと仲良くなってしまう。 ・この道は何十年も通い慣れているので、目をつぶっても歩けるくらいだ。
からむ
[からみあう] 人・ものガ 人・ものト ・ロープが複雑に絡み合っていて、簡単には解けそうもない。 ・複雑に絡み合った部内の人間関係の中で、自分の位置が決まらない。 [からみつく] ものガ ものニ  ・植木に絡みついた雑草のつるをていねいに取った。 ・朝顔が竹垣に絡みついて花を咲かせている。 ・ひまわりの茎に雑草のつるが絡み付いてはなれない。 [からみつける] 人ガ ものニ ものヲ ・クモが巣にかかった虫に糸をからみつけている。 ・倒れた相手に両足を絡みつけ、動けないようにした。
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かりる
[かりあげる] 人ガ 人カラ ものヲ ・役所がアパートの部屋を借り上げてあって、出張してきた人を泊まらせるんです。 ・跡継ぎのいない農家の畑を自治体が借り上げ、農業を始めたい人に安く貸している。 [かりあつめる] 人ガ 人・ものカラ ものヲ ・資金がなくなりそうになり、銀行を回って借り集めた。 ・急に野球の試合をやることになり、友達から道具を借り集めた。 [かりいれる] 人ガ 人カラ ものヲ ・企業が資金を銀行から借り入れた。 ・古い友人から無担保で資金を借り入れることができ、退職後にそば屋を開いた。 [かりうける] 人ガ 人カラ ものヲ ・貴重な資料を借り受けて、複写させていただいた。 ・社長のご好意で営業所の一室を借り受け、清掃ボランティアの休憩所を設けた。 [かりかえる] 人ガ ものヲ (ものカラ ものニ) ・ローンを利息の低い銀行に借り換えた。 [かりきる] 人ガ 人カラ ものヲ ・レストランを一軒借り切って新年会を開いた。  ▽この意味で「貸し切る」がよく使われる [かりたおす] 人ガ ものヲ ・あいつは借金を借り倒して、どこかへ消えてしまった。 ・叔母からの借金は借り倒すことにした。申し訳ないが。 [かりだす] 人ガ ものカラ ものヲ ・図書館から本を借り出して、読みふけった。 ・学校の倉庫から道具を借り出して、車を分解し、新発明の装置を取り付けた。
かる
[かりあげる] 人ガ ものヲ ・散髪屋で、後ろのほうは刈り上げますかと聞かれ、お願いしますと答えた。 ・庭の芝生をすっかり刈り上げた。 [かりいれる] 人ガ ものヲ ・米を刈り入れる季節がやってきた。 [かりこむ] 人ガ ものヲ ・枝先を少し刈り込むと、植木の形がよくなる。 ・芝生がきれいに刈り込んである。 ・庭の木の枝が伸びすぎていたので、少し刈り込んだ。 [かりそろえる] 人ガ ものヲ ・ゴルフ場の芝がきれいに刈りそろえてあった。 ・生垣の高さを刈りそろえた。 [かりとる] 人ガ ものヲ ・実った稲を刈り取る作業が始まった。 ・庭の雑草を少し刈り取ったほうがいいよ。 ・農家の人が稲を刈り取っている。 ・自分がまいた種は刈り取らねばならない。(自分のしたことから生じた事態の責任は取らね ばならない)
かる駆る
[かりあつめる] 人ガ ものヲ ・人手が足りなくなったが、何とかかり集めた。 [かりだす] 人ガ 人ヲ ・会場の後かたづけに駆り出された。 [かりたてる] ものガ 人ヲ ものニ ・この音楽には、人を不安に駆り立てるようなところがある。
かれる
[かれはてる] ものガ ・あまりの悲しさに涙もかれはてました。 ・長い間一滴の雨も降らず、林の木々が枯れ果ててしまった。
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かわく
[かわきあがる] ものガ ・絵の具が乾き上がるまで、運ぶことはできません。 ・暑い中を何時間も歩いたので、のどがからからに渇き上がっていた。 [かわききる] ものガ ・ここは、土も空気も乾き切っている。 ・渇ききったのどに、冷えたビールは最高だね。
かわす
[かわしあう] 人ガ 人ト ものヲ ・毎朝あいさつを交わし合う人が職場にたくさんいるのはいいことだ。 ・両者は意見を交わし合い、いくつかの点で合意に至ったが、また意見の相違も明らかになった。
かわる変わる
[かわりはてる] 人・ものガ ・昔は中学一の美少女だった妻も、60年たつと、変わり果てた姿になってしまった。 ・大地震とそれに続く火災の後、町は信じがたいほど変わり果てていた。
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かんがえる
[かんがえあわせる] 人ガ ものト ものヲ  ・前回と今回のデータを考え合わせると、結局システム全体の問題だということがわかり ます。 [かんがえこむ] 人ガ ものヲ ・何をそんなに考えこんでいるのですか。 ・私は、難しい問題にぶつかって、頭をかかえて考えこんでしまった。 [かんがえだす] 人ガ ものヲ ・この人は洗濯を工場ですることを考えだした。 ・むかしの人々は自分たちで火を作ることを考え出した。 ・私はおふろでおもしろいことを考え出した。 [かんがえつく] 人ガ ものヲ ・いろいろ考えているうちに、新しい方法を考え付いた。 ・ねぼうして遅れて会社に行く途中で、いい口実を考えついた。 [かんがえなおす] 人ガ ものヲ ・とちゅうでよく分からなくなったので、もう一度はじめから考えなおしてみた。 ・学校をやめるのはかんたんだが、入るのは難しい。やめるのは考えなおした方がいいよ。 [かんがえぬく] 人ガ ものヲ ・難しい問題を考え抜き、解いたときの快感は何とも言えない。 ・考え抜いた末の結論だったが、親に反対され、家を出た。
かんじる
[かんじいる] 人ガ ものニ ・あの人のサービス精神には感じいったね。だれの話もよく聞くし、本当にりっぱな人だ。 ・彼女の踊りの中の、ほんのわずかな動きの中にある表現の深さにいたく感じいった。 [かんじとる] 人ガ ものヲ (ものカラ) ・宗教の言葉の深い意味を感じ取ることができるかどうかは、その人の信仰の深さによる。 ・その場の雰囲気を感じ取って、何を言うべきか、何をすべきかを考えなさい。 ・彼女の言動から、彼女の強い意志を感じ取った。
がんばる
[がんばりとおす] 人ガ  ・途中で足が痛くなったが、最後まで頑張り通した。
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きえる
[きえいる] 人ガ ・先生がみんなに「じつはキムさんは来月結婚するそうです。」と知らせると、 キムさんははずかしさで消え入りそうにしていた。 ・昔の映画のお姫様は消え入りそうな細い声で話すけれど、どうも魅力を感じない。 [きえうせる] ものガ ・あの人も苦労していると知って、うらむ気持ちが消えうせた。 ・あの時の母の言葉を思い出したら、雑念が消え失せ、集中できた。 ・お前の顔など二度と見たくない。とっとと消え失せろ! [きえかける] 人・ものガ  ・日が射してだいぶ暖かくなったので、庭の雪は消えかけていた。 ・ずいぶん長い時間が過ぎ、彼に対する私の恨みも消えかけていた。 [きえさる] ものガ ・あの人が死んでしまったので、もう夢も希望も消えさった。 ・飛行機は我々の頭の上を通りすぎて、雲の中へ消え去った。 ・すべてを隠さずに話してくれたので、彼に対する疑いはきれいに消え去った。 [きえのこる] ものガ ・山をのぼっていくと、上の方には、八月なのにまだゆきが消えのこっていた。 ・空を見上げると、先ほどの飛行機雲がうっすらと消え残っていた。 [きえはてる] 人・ものガ  ・植民地から独立したのはいいが、指導者は権力闘争に明け暮れ、建国の理想など、消え  果ててしまってどこにもない。 ・かつて私の抱いた夢は、とうに消え果てた。
きく
[ききあきる] 人ガ ものヲ ・あの人は何度も同じ話をするので、もう聞き飽きた。 ・落語というのはいつも同じ話を聞くのだが、名人がやると何度聞いても聞き飽きない。 [ききあやまる] 人ガ ものヲ ・ラジオの天気予報を聞き誤って、冬山で遭難してしまった。 ・統計数字がたくさん出てくるので、聞き誤らないように注意して下さい。 [ききあわせる] 人ガ ものヲ 人ニ ・航空会社に電話して乗る飛行機の出発時間を聞き合わせた。 ・こっちで勝手に決めないで、あちらの都合を聞き合わせておいたほうがいいよ。 [ききいる] 人ガ ものニ  ・人々は新しい大統領の演説に聞き入っていた。 ・私は、彼女の話の内容よりも、その美しい声にうっとりと聞き入っていた。 [ききいれる]  人ガ ものヲ ・P社はこころよく、こちらの要求を聞き入れてくれた。 ・私たちは、この古い家をこわさないで、のこすように市に何度もおねがいをした。しか  し、私たちのねがいはとうとう聞き入れられなかった。 [ききおく] 人ガ 人カラ ものヲ ・今回のところは、許可はせず、学生たちの希望を聞き置くだけにした。 [ききおとす] 人ガ ものヲ ・電話で友だちの本の名前を聞いたが、本屋の名前を聞きおとしてしまった。 ・学生たちは、先生の話をひとことも聞きおとすまいと、いっしょうけんめいに聞いている。 [ききおぼえる] 人ガ ものヲ ・私は車のことはよく知らなかったのですが、車の好きな友だちがいろいろ話して聞かせ るので、もう、だいたいのことは聞きおぼえてしまいました。 ・その俳優の顔はもう忘れていたのだが、その特徴ある声は聞き覚えていた。 [ききおよぶ] 人ガ 文ト ・父が事故にあったと聞きおよんで、いろいろの人が心配して、電話をかけてきた。 ・かねて聞き及ぶところでは、会社の上層部で以前から議論のある問題だということだ。 [ききかえす] 人ガ 人ニ ものヲ ・彼女のことばが聞き取れず、何度も聞き返した。 ・そんなことが本当にあったのかと、半信半疑で聞き返した。 ・変なことを聞かれたので、逆に聞き返した。「そう言うあなたは?」 [ききかじる] 人ガ ものヲ ・となりの家のきれいなむすめさんが結婚すると聞きかじったんだけれど、ほんとうだろうか。ざんねん!! ・ちょっと電気のことを聞きかじったぐらいで電器屋をひらくなんてむちゃだ。 [ききこむ] 人ガ ものヲ (人ニ) ・警察が近所の人にその日のことをいろいろと聞きこんでいる。 ・このレコードはずいぶん聞き込んだので、音が悪くなってしまった。 [ききすごす] 人ガ ものヲ ・その時は社長の言葉を何の気なしに聞き過ごしたが、後でその重大な意味に気がついた。 ・重要なニュースをうっかり聞き過ごしてしまった。またどこかでやってないかな。 [ききそこなう] 人ガ ものヲ ・面白そうなライブをテレビでやっていたのに聴き損なった。誰か録画していないかなあ。 ・先生にはもっといろいろと聞きたかったのだが、亡くなってしまい、聞き損なった。 [ききそびれる] 人ガ 人ニ ものヲ ・最初に名前を言われたのだけど聞き取れなくて、確かめたかったが聞きそびれた。 ・その後、彼女とどうなったのか聞きたかったが、あまり言いたくなさそうだったので、 こちらも聞きそびれてしまった。 [ききだす] 人ガ 人カラ ものヲ ・目撃者から見たことを正確に聞きだすためには、質問のしかたが重要だ。 ・しばらくジャズを聴かなかったが、最近また聞き出した。 [ききちがえる] 人ガ ものヲ ・客の数を聞き違えて、料理を少なく用意してしまった。 ・話を聞き違えないで下さい。いいですか、私ではなく、あなたが当番だったんです。 [ききつける] 人ガ ものヲ ・あの銀行が危ないうわさを聞きつけて、人々が銀行に集まってきた。 ・僕が入院したということを聞きつけて、昔の友人が見舞いに来てくれた。 ・あの電話の声は何度も聞きつけているから、会えば誰だかわかります。 [ききつたえる] 人ガ ものヲ ・彼の事務所には、評判を聞き伝えて、遠くの町からも依頼者がやってきた。 ・奇跡を起こしたといううわさを聞き伝えて、彼のところに人々が集まってきた。 [ききとがめる] 人ガ ものヲ ・息子の言葉を聞きとがめて、父親が息子をきびしく叱った。 ・首相の不用意な発言を聞きとがめて、野党が厳しく批判した。 [ききとどける] 人ガ ものヲ ・私たちの希望を聞きとどけてくれるまで、私たちは帰りません。 ・神は私たちの祈りを聞き届けて下さるだろうか。 [ききとる] 人ガ ものヲ ・遠い国からのラジオ放送をいっしょうけんめい聞き取ろうとした。 ・労働者の不満をしっかり聞き取って、経営に生かさなければならない。 ・あの人の英語はどこかの方言らしく、ほとんど聞き取れない。 [ききなおす] 人ガ ものヲ (人ニ) ・録音した会話がよく聞きとれなかったので、何度も聞きなおした。 ・では、もう一度言葉を変えて聞き直します。あなたは彼が嫌いなのですね。 [ききながす] 人ガ ものヲ ・外国語のテープをかけて聞き流すのがいい練習になるそうだ。 ・あの人の批判は大したことは言ってないよ。いい加減に聞き流せばいいんだよ。 [ききなれる] 人ガ ものヲ ・「こんにちは。」聞きなれた彼の声が聞こえて、見なれた彼の大きな体が部屋に入ってきた。 ・この言葉はどこの国の言葉だろう? 聞き慣れた音のような気がするが。 [ききのがす] 人ガ ものヲ ・大事な講義を聞き逃した。誰か詳しくノートを取っていないだろうか。 ・一度しか言いませんから、聞き逃さないようにして下さい。 [ききほれる] 人ガ ものニ ・彼女の歌声に聞きほれた。顔もきれいだが、声はもっと美しい。 ・三味線の音色に聞き惚れた。やはり邦楽はいいなあ。 [ききまわる] 人ガ ものヲ  ・容疑者の人間関係を関係者に聞き回った。 ・殺人現場のあたり一帯を聞き回ったが、誰も犯人を見ていないようだった。 [ききもらす] 人ガ もの・文ヲ ・友だちがひっこしするという話は聞いたが、どこへひっこすのかは聞きもらした。 ・その人にいろいろ話を聞いたのだが、かんじんの名前を聞き漏らした。 [ききわける] 人ガ ものヲ ものト ・わたしは足音を聞いて、だれが歩いてくるのか、聞き分けることができる。 ・弦楽四重奏で、バイオリンの音とビオラの音を聞き分ける。 ・君は不満かもしれないが、不当な批判ではないつもりだ。よく聞き分けてくれ。 [ききわすれる] 人ガ ものヲ ・電話番号は聞いたんだが、住所を聞き忘れた。 ・何か聞き忘れているような気がするので、思い出したら後で電話します。
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きざむ
[きざみこむ] 人ガ ものニ ものヲ ・門の扉に伝統の花模様が深く刻み込まれていた。 ・その美しい風景は彼の言葉とともに、しっかりと私の胸に刻み込まれた。 [きざみつける] 人ガ ものニ ものヲ ・二人は、木の幹に二人の名前をナイフで刻みつけ、あとで森の管理人に怒られた。 ・この日の記憶を、彼は胸に刻みつけた。
きずく
[きずきあげる] 人ガ ものヲ ・彼女は忙しい毎日の中で研究を続け、立派な業績を築き上げた。 ・何百年も崩れない城の石垣を築き上げた人々の名は残っていない。 ・彼女は独力でこの理論体系を築き上げたのです。
きせる
[きせかえる] 人ガ ものヲ ものニ ・子どもがにんぎょうの服を着せかえてあそんでいる。 ・逃げ回ってはしゃぐ子供を捕まえて、何とか下着を新しいものにを着せ替えた。 [きせかける] 人ガ 人ニ ものヲ ・玄関に降り立った祖父の背中にコートを着せ掛けた。
きたえる
[きたえあげる] 人ガ ものヲ ・若いときに足腰を鍛え上げた人は、年をとってもしっかりしている。 ・新入生を鍛え上げて強いチームを作りたい。
きまる
[きまりきる] ものガ ・宴会でやることはいつも決まりきっていて、面白くない。 ・決まりきったことを何度も繰り返しても、意味がないでしょう?
きめる
[きめかねる] 人ガ ものヲ/文カ ・これで自分の人生が決まってしまうと思うと、卒業後の進路を決めかねていた。 ・姉はチーズケーキにするか、ティラミスにするかで決めかねている。 [きめこむ] 人ガ (ものヲ)文ト ・高校入試は絶対大丈夫、と決め込んでいたので、別の高校は受けなかった。 ・根拠なくそう決め込んではいけない。 ・あることで子どもを叱っていたら、主人はそばで知らぬ顔を決め込んでいるんですよ。  ほんとに腹が立つ。 [きめつける] 人ガ (人・ものヲ) (文ト) ・あの人はいつも決め付けるような言い方をするので、評判が悪い。 ・警察は頭から私を犯人だと決めつけて、きちんと現場の状況を捜査していないのです。  (私が犯人だと)
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きる着る
[きあきる] 人ガ ものヲ ・このドレスはもう着あきたわ。新しいのを買いたいわ。 ・姉は買って何回も着ないうちに、もう着飽きたとか言ってまた新しい服を買ってくる。  着飽きないような服はないのか。 [きかえる] 人ガ ものヲ (ものカラ ものニ) ・少し前の人は、外では洋服を着ていても、家に帰ると和服に着替えたものだった。 ・体育の授業の前に、生徒たちは体操服に着替える。 [きかざる] 人ガ  ・成人式に行くために姉は着飾って出かけた。 ・妹が着飾って友だちの結婚式に出かけた。新郎の友人を狙っているのだろうか。 [きくずす] 人ガ ものヲ ・この女優さんは、着物をちょっと着崩した感じがなかなかたまらない。 ・少し着崩すと色っぽい、なんてことはうちの家内には関係ない話だ。 [きくずれる] ものガ ・着付けが素人だから、歩いているうちに着崩れてくる。 ・着崩れないようにするには、いろいろとコツがあり、昔の人はそれを知っていた。 [きこなす] 人ガ ものヲ ・白というのは着こなすのがむずかしいそうだ。 ・いくら日本人でも、ほんとうに着物を着こなすのは、むずかしいものだ。 [きこむ] 人ガ ものヲ ・外はさむいと言うので、持っているだけの服やセーターを着こんで外に出た。 ・きょう、山本くんはめずらしくきっちりとスーツを着こんでやって来た。 [きつける] 人ガ ものヲ ・ふだん着物を着付けていないから、どうも着物を着ると肩が凝る。 [きとおす] 人ガ ものヲ ・一冬着通したので、コートがさすがに汚れてきた。 [きながす] 人ガ ものヲ ・浴衣を着流して、花火を見ながら河原を散歩するなんて、日本情緒だねえ。 [きなれる] 人ガ ものヲ ・着なれない服を着てパーティーに出てもくるしいだけなので、着きなれた服にした。 ・多少古くなっていても、着慣れた服を着ると気持ちが落ち着くので好きだ。 [きぶくれる] 人ガ  ・寒がりの子供が何枚も重ね着して、ころころに着膨れている。 [きふるす] 人ガ ものヲ ・父はよせばいいのに、着ふるした背広を来てさんぽに出かけた。 ・着古したレインコートを着て、ちょっと「刑事コロンボ」のまねをしてみた。
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きる切る
[きりあう] 人ガ 人ト ・SF映画で光る刀を持って斬り合っていたのは、遠い昔への郷愁だろうか。 [きりあげる] 人ガ ものヲ ・もうしごとを切り上げて、かえることにしよう。 ・政府は外国の圧力に負けて円を切り上げた。 ・「四捨五入」というのは、例えば3.5は切り上げて4とし、3.4は切り下げて3とするこ とです。 [きりおとす] 人ガ ものヲ ・やさいのはじのかたいところを切り落とした。 ・伸びすぎてじゃまになってきた枝はどんどん切り落とした。 [きりかえす] 人ガ ものヲ   人ニ ・海賊が切りかかってきたが、それを払いのけ、切り返した。 ・論争の中で、相手の批判に対して、逆にその論の欠点を突いて切り返した。 ・S字カーブが続き、何度もハンドルを切り返した。 [きりかえる] 人ガ ものヲ (ものニ) ・電話をわたしのへやの方へ切り替えてください。 ・テレビのチャンネルを切り替えた。 ・会社の首脳陣が方針を切り替えたようだ。 [きりかかる] 人ガ 人ニ ・相手が切りかかってきたので、刀で受け、押し返した。 [きりかわる] ものガ ものニ ・この映画は、場面が次々と切り替わるので、話についていくのが大変だ。 ・突然スイッチが自動的に切り替わって、器械が別の動きを始めた。 [きりきざむ] 人ガ ものヲ ・にんじんを細かく切り刻んだ。 ・その時、私は心を切り刻まれる思いだった。 [きりくずす] 人ガ ものヲ ・裏の山を切り崩して、住宅地を造成している。 ・敵の大部隊を左右から切り崩そうと試みた。 ・会社側は、ストを続ける組合の幹部を、金を使って切り崩そうとしている。 [きりこむ] 人ガ 所ニ ・その武士は、ただ一人敵陣の中へ切り込んでいった。 ・こちらの論はここが弱い。相手にここに切り込まれたら、反論できない。 [きりころす] 人ガ 人・ものヲ ・敵陣に忍び込んだ暗殺者は、見つかって切り殺された。 ・暴君に斬り殺された父のかたきを討とうと、娘が城に忍び込んだ。 [きりさく] 人ガ ものヲ ・男の持ったナイフが彼女のスカートを切り裂こうとしたとき、主人公が助けに現れた。 ・絶叫が闇を切り裂いた。 [きりさげる] 人ガ ものヲ ・当時、ドルに対して円が高すぎたので、大きく切り下げた。 ・売れ行きが伸び悩んでいる。単価を切り下げて競争していくしかない。 [きりすてる] 人ガ ものヲ ・庭木の手入れをした。枝の先のほうは切り捨て、木の形を整えた。 ・不況の中で企業が労働者を切り捨てようとしていることを許してはいけない。 ・集計するときは、千円未満は切り捨てて概算を出してください。  [きりそこなう] ・カーブでハンドルを切り損ない、車をガードレールにこすってしまった。 ・参った! パイを切りそこなって、役満を振り込んじゃった!(マージャン) [きりそこねる] ・対向車のライトに目がくらみ、ハンドルを切り損ねて車は田んぼに落ちてしまった。 ・つい見とれてしまって、シャッターを切りそこね、ゴールの瞬間を撮りそこなった。 [きりそろえる] 人ガ ものヲ ・幼稚園の入園式で、前髪を切りそろえたかわいい女の子がいた。 ・家の垣根の木の高さを切りそろえた。 [きりたおす] 人ガ ものヲ ・庭の木を切り倒すのに苦労した。年だなあ。 ・開拓者は、森の木を切り倒して農場を作った。 [きりだす] 人ガ ものヲ (ものカラ) ・山から木を切りだして、製材する。 ・では、座談会を始めます。まず、中村さんから話を切りだしてください。 ・突然、妻に別れ話を切り出され、夫はどうしていいかわからなかった。 [きりたつ] ものガ ・森を出ると、切り立った断崖が目の前をふさいでいた。 [きりつける] 人ガ 人ニ ・道ですれ違ったとき、その男にナイフで切りつけられ、腕に深い傷を負った。 ・男は、ナイフを振りかざし、やにわに切りつけてきた。 [きりつめる] 人ガ ものヲ ・杖の長さを5センチほど切り詰めたら、使いやすくなった。 ・先月から仕事を変えたら、収入がへった。これからは暮らしを切り詰めなくて はならない。 [きりとる] 人ガ ものヲ ・このニュースのこの部分を切り取っておいてください。 ・事務所の壁が1メートルばかり切り取られていた。ここに新しく出入り口を作るらしい。 [きりぬく] 人ガ ものヲ ・幼稚園の部屋の壁には、色紙が動物の形に切り抜いて貼ってあった。 ・新聞の記事を切り抜いて、ノートに貼っておくことにしている。 [きりぬける] 人ガ ものヲ ・敵の中を、両手の刀を振り回して、何とか切り抜けた。 ・会社は倒産寸前だったが、社員の努力であぶないところをようやく切り抜けた。 [きりはなす] 人ガ ものカラ/ト ものヲ ・駅で、機関車を貨物車から切り離す作業をしていた。 ・いいですか、私の離婚問題とこの問題とは切り離して議論してください。 [きりはらう] 人ガ ものヲ ・人々はジャングルの木を切り払って、土地を耕し、作物を植えていった。 ・広大な面積の森林を切り払って牧場にしてきた結果、あたりの気象が変化した。 ・窓に近い木の枝を切り払って見通しをよくした。 [きりひらく] 人ガ ものヲ ・農民たちは森を切り開き、畑を作って生き抜いてきた。 ・彼は、貧しい境遇の中から、何とか自分の運命を切り開いてきた。 [きりひろげる] 人ガ ものヲ ・妻はカーテンにあいた小さな穴をはさみで切り広げていた。何をする気なんだろう。 ・医者は傷口を切り広げ、深く入ったガラスの破片を水で洗い流した。 [きりふせる] 人ガ 人ヲ ・立ちふさがる敵を切り伏せ、敵陣の奥深く入っていった。 ・その若者は、どんな相手でも切り伏せてみせると豪語した。こういうやつの墓が裏にたくさんある。 [きりまくる] 人ガ ものヲ ・ヒーローは敵の大部隊の中に飛び込んで、切って切って、切りまくった。 ・昔のチャンバラ映画の主人公は、悪者をばったばったと切りまくって、何も悩まなかった。 ・戦場で敵を切って切って切りまくり、最後に自分も切られて死んだ。 [きりまわす] 人ガ ものヲ ・父が亡くなった後、母が一人で店を切り回してきた。 ・この会社を切り回しているのは社長ではなく、常務の井上だという話だ。 [きりわける] 人ガ ものヲ ・ケーキを子供たちに切り分けた。 ・ケーキを四つに切り分けて、小皿にのせた。 ・肉を人数分に切り分けて下さい。
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くう
[くいあらす] 人・ものガ ものヲ ・山のサルが畑の芋を食い荒らすので農家が困っている。 ・子供の友達がやってきて、我が家のお菓子を食い荒らしていった。 [くいいる] 人ガ ・人々はニュースの映像を食い入るように見つめていた。 ・食い入るような目で見つめられ、思わず目をそらした。 [くいこむ] ものガ ものニ  ・矢が的に食い込んでいて、引っ張っても抜けない。 ・新人選手が有名選手を破って3位に食い込んだ。 ・会場設営に時間がかかり、リハーサルの時間に食い込んでしまった。 [くいころす] ものガ 人・ものヲ ・羊がオオカミに食い殺されてしまった。 ・食い殺したりはしないから、そんなにおれを怖がるな。 [くいさがる] 人ガ 人ニ ・何度引き離されてもまたじりじりと追いつき、最後まで食い下がった。 ・野党の議員が首相にしつこく食い下がって、とうとう政策のミスを認めさせた。 [くいしばる] 人ガ ものヲ ・折れた足の痛みでうめき声が漏れそうになるのを、食いしばってこらえた。 ・くやしかったが、歯を食いしばって我慢した。  [くいすぎる] 人ガ ものヲ ・みんなで鍋をつついている時、おまえは食い過ぎるとよく言われる。 ・正月にモチを食い過ぎて、3キロ太ってしまった。 [くいちがう] ものガ ものト ・お互いの記憶がこんなに食い違うとは思わなかった。 ・夫の証言は、妻の証言とかなり食い違うところがある。どちらがウソをついて いるのか。 [くいちぎる] 人・ものガ ものヲ ・サルは、縛ってあった縄を食いちぎって逃げたらしい。 ・きれいな野鳥がミミズを捕まえ、足で押さえて食いちぎっている。なかなか現実的だ。 [くいちらかす] 人・ものガ ものヲ ・宴会で酔っ払いが食い散らかした後を片付けていると、情けなくなってくる。 ・男子部員たちが食い散らかしたあとを女子マネージャーが片づけている。これもジェンダー差別だ。 [くいつく] 人・ものガ ものニ ・釣り針にえさをつけて海に投げ込むと、すぐに魚が食いついてきた。 ・ちょっと政界の裏情報を流したら、週刊誌の記者が食いついてきた。 [くいつくす] 人・ものガ ものヲ ・十年も同じ工場の食堂で食べていると、どのメニューも食い尽くしたという気がする。 ・男たちは出された料理をすべて食い尽くし、もっと出せと騒ぎ始めた。 [くいつなぐ] 人ガ  ・ひどいかぜで買い物にもいけなかったが、家にある食料で何とか食いつないだ。 ・短期のアルバイトをいろいろやって、その日その日を食いつないでいた。 [くいつぶす] 人ガ ものヲ ・かれは親の財産を食いつぶして遊び暮らした。 ・小説家になろうと会社を辞めて「背水の陣」でがんばったが、貯金を食いつぶして、 [くいつめる] 人ガ ・彼は都会で食い詰めて、ふるさとに戻ってきた。 ・あいつは東京で名をあげると言って町を出たが、結局食い詰めて戻ってきた。 [くいとめる] 人・ものガ ものヲ ・3千人の敵を2百人のわが軍の兵が食い止めている。 ・相手チームの猛攻撃をディフェンスが必死に食い止めた。 ・入り口に積んだ土のうが、何とか水が入るのを食い止めていた。 [くいはぐれる] 人ガ ものヲ ・ゲームをやっていたら、食堂の営業時間が終わってしまい、夕食を食いはぐれた。 ・公務員になれば、不況になっても食いはぐれることはないから安心だ。
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くくる
[くくりつける] 人ガ ものヲ ものニ ・ゆれても鏡がおちないように、ひもでしっかり柱に括りつけた。 ・名ふだをかさの柄(え)に括りつけた。 ・のこぎりのふくろは腰に括りつけてある。
くぐる
[くぐりぬける] 人・ものガ ものヲ ・門を潜り抜けて中庭に入ると、小さな噴水があった。 ・子供たちは、大人たちの足元を潜り抜けて、いちばん前まで行って見物していた。 ・どうしてこの不良品が厳しい検査を潜り抜けて出荷されてしまったのかわからない。
くさる
[くさりきる] ものガ ・政治の世界は腐りきっている。 ・彼は現状のひどさに腐りきったような顔で言った。
くずれる
[くずれおちる] ものガ ・高層ビルが地震で崩れ落ちる夢を見た。 ・がけが崩れ落ちて家を押しつぶしたが、幸い住民は避難したあとだった。
くちる
[くちはてる] 人・ものガ ・老木が朽ち果てて、惨めな姿をさらしていた。私もああなるのかもしれない。 ・私には青雲の志があるのだ。こんなへんぴな田舎で朽ち果てるわけにはいかない。
くどく
[くどきおとす] 人ガ 人ヲ ・彼は飲み屋で会った女性を口説き落とすのが実にうまい。うらやましい。 ・嫌がる田中さんを何とか口説き落として、次期の委員長を引き受けてもらった。
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くむ組む
[くみあう] 人・ものガ 人・ものト ・二人の力士(りきし)はがっぷりと組み合った。 [くみあげる] 人ガ ものヲ ・あの先生は、たくさんの資料をもとにして、スケールの大きな理論を組み上げた。 ・この鉄のぼうは、電気の会社の鉄塔を組み上げるためのものです。 [くみあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・この道具は五つの部品を組み合わせることによって、30通りの使い方ができます。 ・お互いの手をこのように組み合わせてごらんなさい。 [くみいれる] 人ガ ものヲ ものニ ・スケジュールはいっぱいですから、もうこれ以上の約束を組み入れることはできません。 ・外国から帰った学生は二年生のクラスに組みいれられることになった。 [くみかえる] 人ガ ものヲ ・地区の高校のサッカートーナメントの日程を組み替えた。 [くみこむ] 人ガ ものニ ものヲ ・コンピュータには時計が組みこんでありますから、時間を知ることもできます。 [くみたてる] 人ガ ものヲ ・子どものころ、部品を買ってきてレジオをいくつも組み立てたことがある。 [くみつく] 人ガ 人ニ ・にげようとするどろぼうに二人で組みついて、なんとかつかまえた。 [くみふせる] 人ガ 人ヲ ・警官が首相をなぐろうとした男を組み伏せた。
くむ汲む
[くみあげる] 人・ものガ ものヲ ・この工場では、井戸の水を電気ポンプで汲み上げてつかっています。(=ポンプが水を) ・学校はもっと学生の意見を汲み上げて(=とりいれて)、学生の希望するよう な授業をやってほしい。 [くみだす] 人ガ ものヲ (ものカラ) ・ボートの中にたまった水を手で汲み出した。 ・お風呂の残り水をくみ出して庭にまいた。 [くみとる] 人ガ ものヲ  ・穴に泥がたまっている。子供が落ちるといけないから、汲み取っておいたほうがいい。 ・王様はわれわれ国民の気持ちを汲み取って、政府の指導者に助言をしてくださった。
くる
[きあわせる] 人ガ 所ニ ・校長と教頭が話をしているところに来合わせるとは、なんて運が悪いんだ。 ・おや、ちょうど食事どきかい? いいところに来合わせた。ぼくにもくれないか。 [きかかる] 人ガ 所ニ ・ちょうど店を閉めようとしているところに来かかって、残り物を安く売ってもらった。 ・道がわからず、そばを来かかった人に聞いて、やっと目的の家にたどりついた。
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くる繰る
[くりあがる] 人・ものガ ・当選者が病気で辞退したので、次点の候補者が繰り上がって当選した。 ・出発の予定が2日繰り上がって、15日になったそうだ。 [くりあげる] 人ガ ものヲ ・前の仕事が早く終わったので、予定を繰り上げて、明日から次の仕事に入るつもりだ。 [くりあわせる] 人ガ 人ものヲ ・大会の時期が重なってしまうが、日程を繰り合わせて両方に参加したい。 ・お忙しい時期とは存じますが、万障繰り合わせてご参加いただければ幸いです。 [くりいれる] 人ガ 人ものヲ ・いろいろと日程が詰まっているようですが、この件も予定に繰り入れてもらえますか。 ・定期預金が満期になったが、元金に利子を繰り入れて、また預けることにする。 [くりこす] 人ガ ものヲ ものニ ・今年の予算の残りを来年度に繰り越す。 ・昨年度から繰り越された分で、今回の経費はまかなえそうだ。 [くりさげる] 人ガ ものヲ ものニ ・地震の被害の影響で、卒業式の予定を繰り下げて21日にした。 ・開始の時間を1時間繰り下げて、10時半にしましょう。 [くりだす] 人ガ  ・1年の最後の日曜日、大勢の買い物客がデパートにくりだした。 [くりのべる] 人ガ ものヲ ・探査機器のロープが海の底へ向かってどんどん繰り延べられていった。 ・関係者の都合で、プロジェクトの開始を一週間繰り延べた。 [くりひろげる] 人ガ 人ものヲ ・長い絵巻物を繰り広げて、歴史の面白さを堪能した。 ・十日間に渡る熱戦を繰り広げたトーナメントも本日が最終日となりました。 [くりぬく] 人ガ ものヲ ・大型機械が少しずつ岩をくりぬいていく。 ・カボチャの中身をくりぬいて、中にろうそくを立てる。
くるしむ
[くるしみぬく] 人ガ ものニ  ・父は、このひどい病気にくるしみぬいて死んだ。 ・社長は借金の返済に苦しみぬいたが、何とか経営を立て直した。
くれる
[くれのこる] 人ガ 人ものヲ    くれなずむ? ・暮れ残る空をバックにカラスが飛んでいった。 ・西の空がわずかに暮れ残っている。
くわえる
[くわえこむ] 人ガ 人ものヲ ・大きな海鳥が魚をくわえ込んでゆうゆうと飛んでいった。 ・いい選手を採ったつもりが、厄介者をくわえ込んでしまっただけのようだ。
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けす
[けしさる] 人ガ ものヲ ・いやな記憶をすべて消し去ることができたらいいのだが。 ・彼女は自分がその部屋にいた痕跡を消し去って、どこかに消えてしまった。 [けしとぶ] ものガ ・テストのあとの和夫の明るい顔を見て、私の心配は消しとんだ。たぶんテスト はうまく行ったのだろう。 ・夫もずっといっしょにいてくれると聞いて、出産への不安は消しとんだ。 ・社長が死んだりしたら、外国に支社をつくるという計画は、消しとんでしまい ますよ。本社だってあぶなくなります。 [けしとめる] 人ガ ものヲ ・消防車が20台も来て、やっと火事を消しとめた。 ・山火事はなかなか消し止められない。 ・消火器がそばにあったおかげで、ぼやで消し止めることができた。
けずる
[けずりおとす] 人ガ ものヲ ・木の皮をこのナイフで削りおとしてください。 ・ボクサーは死ぬ思いで体重を削り落としていく。 ・こびりついてとれなかった汚れをカッターナイフを使って削り落とした。 [けずりとる] 人ガ ものヲ ・この部分がナイフで削り取られている。名前が書いてあったらしい。 ・ゆかにくっついたガムのかすを掃除のおじさんが削りとっている。 ・裏の崖を少し削り取って、そこに物置を建てようと思っている。
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ける
[けりあげる] 人ガ 人・ものヲ ・子供が数人、厚く積もった落ち葉を蹴り上げて遊んでいる。 ・やつの腹を蹴り上げ、倒れそうになったところをもう一度ひざで蹴り上げてやった。 [けりいれる] 人ガ ものヲ ものニ ・兄はボールを机の下に蹴り入れた。 [けりかえす] 人ガ ものヲ ・ゴール前に転がってきたボールをハーフラインまで蹴り返した。 ・足を蹴られたので、腹が立って、思いきり蹴り返した。 [けりこむ] 人ガ ものヲ ものニ ・シュートを相手のゴールにけりこんだ。 [けりころす] 人・ものガ 人・ものヲ ・闘牛士が牛に蹴り殺されてしまった。 [けりだす] 人ガ ものヲ ・キーパーはくやしそうにゴールに入ったボールを蹴り出した。 [けりつける] 人ガ ものヲ ・殴られて倒れたところを蹴りつけられた。 ・胸を踵でけりつけられ、一瞬息ができなかった。 [けおとす] 人ガ 人ヲ ・今の社会では、人を蹴落として行くぐらいの気持ちがないと、上へ上がれない。   他人を 同僚・仲間を [けたおす] 人ガ 人・ものヲ ・「こんな店には二度と来るもんか!」そう言って男はいすを蹴倒して出ていった。 [けちら(か)す] 人ガ ものヲ ・重戦車のようなその選手は、相手チームの選手を蹴散らして進んでいった。 ・勇者は敵軍を蹴散らして、敵の大将を討ち取った。 [けつまずく] 人ガ 人ものヲ ・石にけつまずいて派手に転んだ。 [けとばす] 人ガ ものヲ ・酔っぱらいが吠えかかってきた犬を蹴飛ばした。 [けやぶる] 人ガ 人ものヲ ・兵隊たちはドアを蹴破って中に入った。 [けっとばす] 人ガ ものヲ ・くらくてよく見えなかったので、クズカゴをけっとばして(=蹴り飛ばして) しまった。 ・そんなむちゃな話は蹴っとばして(=ことわって)しまえ。 ▽「けちらす」「けとばす」は、「ける」の古い活用である「下一段」の活用形 「けー」による複合動詞。「けっとばす」の「けりとばす」の音変化。
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こう
[こいこがれる] 人ガ 人ニ ・大金持ちの令嬢に死ぬほど恋いこがれ、多くの詩を書いて有名な詩人になった。 ・人妻に恋いこがれて、駆け落ちするというよくある話のテレビドラマです。   人妻に 令嬢に 死ぬほど 人知れず [こいしたう] 人ガ 人ヲ ・母の面影を恋い慕い、それに似た女を恋人にしてしまった男というのは昔からよくある。 ・美しい兄嫁を恋い慕い、人知れず苦悩した経験から、後の何編かの小説が生まれた。
こおる
[こおりつく] ものガ ・木にゆきが凍りついた物を「樹氷(じゅひょう)」という。 ・よるのつめたい空気のために凍りついたゆき道を一人の男が歩いていた。 ・彼女の言葉を聞いて、彼の表情が凍りついた。
こく
[こきつかう] 人ガ 人ヲ ・あの人の社員の使い方は、牛馬のごとくこき使う、という表現がぴったりだな。 ・いくら見習いとは言っても、あごで横柄にこき使われてはやってられない。
こぐ
[こぎだす] 人ガ ものヲ ものニ  ・波が静かになったから、みんなボートを海に漕ぎ出した。 ・船を沖に漕ぎ出して、網を張った。 [こぎつける] 人ガ ものヲ ものニ ・我々は船を対岸にこぎつけた。 ・長い間苦労して、やっと自分の店の開店にこぎつけた。 [こぎよせる] 人ガ ものニ ものヲ ・急いで岸にボートをこぎ寄せた。 ・もうちょっとこっちにこぎ寄せてくれないと、ロープが届かない。
こげる
[こげつく] ものガ (ものニ) ・ごはんが電気がまの底に焦げついてしまった。 ・事業拡大のための資金が焦げ付いた。
こごえる
[こごえしぬ] 人ガ 人ものヲ ・雪の中で凍え死ぬというのは、決してロマンチックなものではない。 ・ガイドのミスのために登山客が凍え死ぬという事件があった。
こしらえる
[こしらえあげる] 人ガ ものヲ ・まるで見てきたように千年前の話を小説に拵え上げるんだから、小説家ってすごい。 ・何とか二人で話を拵え上げ、口裏を合わせて警察をだまし通した。
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こする
[こすりあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・手がつめたいので、手と手をこすりあわせてあたためた。 ・この二つのものをこすり合わせると、静電気が起きる。 [こすりつける] 人ガ ものヲ ものニ  ・子犬がうれしそうに体をこすり付けてきた。 ・山道でころんでズボンについたどろを帰りの電車で、シートにこすりつけた。 [こすりおとす] 人ガ ものヲ ものカラ ・壁の汚れを乾いたぞうきんでこすり落とした。 ・このサンドペーパーで機械のさびをこすりおとしてください。
こすれる
[こすれあう] ものガ ものト  ・強い風で木の枝がこすれあい、ぎしぎしと音を立てた。 ・ガラスとガラスがこすれあって、いやなおとがする。
こぼれる
[こぼれおちる] ものガ ものカラ ・砂を両手ですくい上げると、手の間からサラサラと砂がこぼれ落ちた。 ・「だめじゃないか!!」とどなりつけると、妻の目から、はらはらと涙がこぼれおちた。 [こぼれでる] ものガ ものカラ ・雲間からこぼれ出た日の光が山肌を明るく照らした。 ・酔いが回ってきたのか、彼の口から思わず本音がぽろりとこぼれ出た。
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こまる
[こまりきる] 人ガ ものニ ・不景気で注文がまったくなく、困り切った社長はある日、夜逃げした。 ・当時は食べるものもなく、困り切っていっそ死のうかと考えたこともある。 [こまりぬく] 人ガ ものニ  ・母は弟のいたずらに困り抜いていた。 ・母に財布を取り上げられ、困り抜いた父は、叔父の所にお金を借りに行った。 [こまりはてる] 人ガ ものニ ・いつまでも泣きやまない私に困り果てた両親は、ついにおもちゃを買ってくれたそうだ。 ・工場の経営がうまくいかず、借金が増えるばかりで、私は困り果てていた。
こむ
[こみあう] ものガ ・朝のバスは込み合うので、おりるのが大変だ。 ・込み合っている電車の中で新聞をひろげて読む人がいるので、みんながめいわくしている。 [こみあげる] ものガ ・宝くじの賞金3億円を目の前に積んでながめていると、心の底から喜びがこみ上げてきた。 ・ついに1位が決まったとき、彼はこみ上げる涙をおさえられなかった。 [こみいる] ものガ ・ちょっと事情が込み入っているので、ゆっくり説明しますね。 ・友達の恋の相談を聞いていたら、だんだん込み入った話になってきた。三角関係だ。
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こる
[こりかたまる] ものガ ・昨日、久しぶりにキャッチボールをやったためだろうか、肩の筋肉がこり固まっている。 ・与党の老人たちは、考え方がこりかたまっている。
ころがる
[ころがりおちる] 人ガ ものカラ/ヲ ・今朝、ねぼけてベッドから転がりおちてしまった。 ・あき子は、ちょっとしたまちがいが元で、坂道を転がりおちるように、どんどん悪い道に 入っていった。 [ころがりこむ] 人・ものガ ものニ  ・手から落ちたボールは、コロコロ転がって、ごみを捨てる穴に転がり込んだ。 ・家をおい出されたので、友だちの家へ転がりこんだ。 [ころがりでる] ものガ ものカラ ・ズボンをタンスにしまおうとしたら、ポケットからだれかのライターが転がり出てきた。 ・獰猛な番犬に追いかけられ、逃げるようにして門から転がり出た。
ころげる
[ころげおちる] 人・ものガ ものカラ ・足を踏み外して階段から転げ落ちた。 ・坂道を転げ落ちるように、会社の業績は傾いていった。 [ころげまわる] 人ガ 所ヲ ・あまりの痛みのために、床の上を転げ回った。 ・子猫たちが芝生の上を転げ回ってじゃれあっている。
ころす
[ころしつくす] 人ガ 人・ものヲ ・多くのハンターがやって来て、このめずらしい動物を殺しつくしてしまった。 ・希少動物が高く売れる毛皮のために殺しつくされ、今は博物館でしか見られない。
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