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ホーム文法庭三郎


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複合動詞 文型用例集 な〜ほ

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▽あまり使われないものは省略  参考としてこの表に並べておくだけのものには(  )をつける ながす  流し打つ 流し込む 流し去る  (流し出す) ながめる 眺め回す 眺めやる 眺め渡す       (眺め入る 眺め降ろす 眺め暮らす) ながれる 流れ歩く 流れ込む 流れ去る 流れ出す 流れ出る 流れ着く       (流れ下る 流れ過ぎる) なく   泣き明かす 泣き落とす 泣き崩れる 泣き暮らす 泣き叫ぶ      泣きじゃくる 泣き出す 泣き疲れる 泣きつく 泣きはらす      泣き伏す 泣きやむ 泣き別れる 泣きわめく       (泣き入る 泣き込む 泣き沈む 泣きすがる 泣き立てる        泣き濡れる)  (なく  鳴き交わす 鳴きしきる 鳴き立てる 鳴き渡る) なぐ   なぎ倒す   (薙ぎ払う 薙ぎ伏せる) なぐさめる 慰め合う なぐる  殴り合う 殴りかかる 殴り込む 殴り殺す 殴り倒す      殴りつける 殴り飛ばす なげく  嘆き悲しむ   (嘆きあかす 嘆き暮らす) なげる  投げ合う 投げ上げる 投げ与える 投げ入れる なげうつ      投げ落とす 投げおろす 投げ返す 投げかける 投げ勝つ      投げ込む 投げ捨てる 投げ倒す 投げ出す 投げつける      投げ飛ばす   (投げやる 投げ渡す) なす   成し遂げる  なする  なすりつける  (なだめる  なだめすかす) なだれる なだれ込む   (なだれ落ちる) なでる  なで上げる なで下ろす なでつける なで回す  (なでさする) なのる  名乗り出る  (なぶる  なぶり殺す)  なめる  なめ尽くす なめ回す  (なめ取る) なやむ  悩み抜く  (ならう  習い覚える)  (ならぶ  並び称される 並び立つ) ならべる 並べ上げる 並べ替える 並べ立てる なる成  成り上がる 成り代わる 成りきる 成り下がる 成りすます      成り立つ 成り果てる   (なりかける 成り込む) なる鳴  鳴り響く 鳴り止む 鳴り渡る  (鳴りとどろく) なれる  馴れ合う 慣れ親しむ にえる  煮えたぎる 煮え立つ       (煮え返る 煮え切らない 煮えくり返る)  (におう  匂い立つ) にがる  苦り切る にぎる  握り返す 握りしめる 握りつぶす 握り直す  にげる  逃げおおせる 逃げ遅れる 逃げ帰る 逃げ切る 逃げ込む      逃げ去る 逃げ出す 逃げ延びる 逃げまどう 逃げ回る       (逃げ失せる 逃げ散る 逃げ出る 逃げ戻る) にじむ  にじみ出す にじみ出る   (にじる  にじり寄せる にじり寄る) にらむ  にらみ合う にらみつける  (にらみ合わせる にらみ返す)  にる似  似合う 似通う にる   煮くずれる 煮こぼれる 煮込む 煮立つ 煮立てる       煮詰まる 煮詰める       (煮返す 煮染める 煮出す 煮付ける 煮溶かす         煮溶ける 煮含める)  ぬう   縫い上がる 縫い上げる 縫い合わせる 縫い込む 縫いつける      縫い直す    (縫い返す 縫い出す 縫い取る) ぬく   抜き去る 抜き出す 抜き出る 抜き取る       (抜き合わせる 抜き放す 抜き払う)  ぬぐ   脱ぎ捨てる 脱ぎ揃える 脱ぎ散らかす  (脱ぎ去る) ぬぐう  ぬぐい去る ぬぐい取る ぬける  抜け上がる 抜け落ちる 抜け替わる 抜け出す 抜け出る       (抜けきる) ぬすむ  盗み聞く 盗み出す 盗み取る 盗み見る ぬる   塗り上げる 塗り替える 塗り重ねる 塗り固める 塗り込む      塗り込める 塗りたくる 塗りたてる 塗りつける 塗りつぶす      塗り直す 塗り残す   (塗り隠す 塗り広げる) ねがう  願い上げる 願い出る   (願い下げる)  ねかす  ねかしつける ねじる  ねじ上げる ねじ切る ねじ込む ねじ伏せる ねじ曲がる      ねじ曲げる   (ねじ開ける ねじ向ける) ねばる  粘り着く 粘り抜く ねむる  眠りこける 眠り込む 眠りほうける  (ねめる  ねめつける ねめまわす)  (ねらう  ねらい打つ) ねる   寝入る 寝返る 寝込む 寝転がる 寝ころぶ 寝静まる      寝過ぎる 寝過ごす 寝そびれる 寝そべる 寝たりる      寝違える 寝付く 寝ぼける       (寝とぼける 寝取る 寝乱れる)  ねる   練り上げる 練り合わせる 練り歩く 練り固める 練り込む      練り直す  (のがれる  逃れ出る) のす   のし上がる のしかかる  (のし歩く) のぞく覗 のぞき込む のぞき見る   (のたうつ のたうち回る) のびる  伸び上がる 伸び悩む  (のべる  述べ立てる) のぼせる のぼせ上がる のぼる  登り切る 上り詰める のむ   飲み明かす 飲み歩く 飲みかける 飲み下す 飲み込む      飲み干す        (飲み過ごす 飲み倒す 飲み尽くす 飲みつぶす        飲みつぶれる 飲み残す 飲み回す 飲み回る) のめる  のめり込む のる   乗り上げる 乗り合わせる 乗り入れる 乗り移る 乗り遅れる      乗り換える 乗りかかる 乗りかける 乗り切る 乗り組む      乗り越える 乗り越す 乗りこなす 乗り込む 乗り過ごす      乗り捨てる 乗り損なう・損ねる 乗り出す 乗り継ぐ 乗り付ける      乗り通す 乗り回す 乗っ取る       (乗り進める 乗り外す 乗り回る) はいる  入り込む はう   はい上がる はいつくばる はい出る はい回る はいずり回る       (はいずる はいのぼる はいまつわる はいよる) はえる  生え上がる 生え替わる 生え揃う  (はかる  計り込む) はがれる はがれ落ちる  はく掃  掃き集める 掃き清める 掃き捨てる 掃き出す 掃き寄せる       (掃き散らす) はく吐  吐き捨てる 吐き出す 吐き散らす  はく履  履き替える 履き違える 履きつぶす 履き慣れる 履き間違える       (履き捨てる)  はぐ   はぎ取る  (はぐ  接ぎ合わせる) はげる  禿げ上がる       はげる  剥げ落ちる はこぶ  運び上げる 運び入れる 運び込む 運び去る 運び出す はさむ  挟み込む 挟み付ける  (はさみ入れる 挟みきる)  はじく  はじき出す はじける はじけ散る はしゃぐ はしゃぎ回る はしる  走り込む 走り去る 走りすぎる 走り出す 走り出る       走り抜く 走り抜ける 走り回る 走り寄る はじる  恥じ入る はせる  馳せ参じる 馳せつける  (馳せ集まる 馳せ回る 馳せ戻る) はたらく 働きかける はなす話 話し合う 話しかける 話し込む はねる  跳ね上がる 跳ね上げる 跳ね起きる 跳ね返す 跳ね返る      跳ねかかる はねつける 跳ね飛ばす はねのける 跳ね回る はまる  はまりこむ はむ   はみ出す はみ出る はめる  はめこむ  (はやす  はやし立てる)   (はやる  はやり立つ) はらう  払い落とす 払い込む 払い下げる 払いのける 払い戻す       (払いあげる 払い清める 払い出す) はる   張り合う 張り上げる 張り合わせる 張り替える 張り切る      張り込む 張り裂ける 張り倒す 張り出す 張り付く      張り付ける 張りつめる 張り飛ばす 張り巡らす       (張り回す) はれる晴 晴れ上がる 晴れ渡る  はれる腫 腫れ上がる ひえる  冷え切る 冷え込む ひかる  光り輝く ひく   引き合う 引き上げる 引き当てる 引き合わせる 引き入れる      引き受ける 引き写す 引き起こす 引き落とす 引き下ろす      引き返す 引き替える 引き比べる 弾きこなす 引き込む      引きこもる ひき殺す 引き下がる 引き裂く 引き下げる      引き絞る  引き締まる 引き締める 引きずる 引きずり落とす  引きずり込む 引きずり出す 引きずり回す 引き倒す      引き出す 引き立つ 引き立てる 引きちぎる 引き継ぐ      引きつける 引き続く ひきつる 引き連れる 引き止める      引き取る 引き抜く 引き延ばす 引き剥がす 引き離す       引き払う 引き回す 引き戻す 引き寄せる 引き分ける      引き渡す       引っかかる 引っ掻く 引っかき回す 引っかける ひっかぶる      ひっくくる 引っ込む 引っ込める ひったくる ひっつかむ      ひっつく 引っ捕らえる ひっぱたく 引っ張る 引っ張り上げる      引っ張り込む 引っぱり出す 引っ張り回す      ひん曲がる       (引き移る 引き去る 引きすえる ひき吊れる 引き退ける        引き結ぶ 引き破る ひっ担ぐ 引っさらう)  (ひす  秘し隠す) ひしめく ひしめき合う ひたる  浸りきる ひねる  ひねり出す ひねりつぶす  (ひねり回す)  (ひねる  ひねこびる) ひびく  響きわたる ひらく  開き直る  (ひる  干上がる ひぞる 干割れる)  ひろう  拾い上げる 拾い集める 拾い出す  (ふうじる  封じ込む 封じ込める) ふく   吹き上げる 吹き荒れる 吹き落とす 吹き降りる 吹き下ろす      吹き返す 吹きかける 吹き消す 吹きこぼれる 吹き込む       吹き冷ます 吹きすぎる 吹きすさぶ 吹き倒す 吹き出す      吹き付ける 吹き出る 吹き飛ばす 吹き飛ぶ 吹き鳴らす      吹き抜ける 吹き払う 吹きまくる 吹き寄せる 吹き渡る      ふっかける       (吹き入れる 吹き通す 吹き分ける 吹っ飛ばす)  ふく   拭き消す 拭き取る        (拭き込む)   (ふく   葺き替える) ふくむ  含み込む ふくれる 膨れ上がる  (ふける  更け行く) ふさぐ  ふさぎ込む  (ふす  伏し拝む 伏し沈む) ふせぐ  防ぎ止める ぶつ   ぶちあげる ぶち込む ぶち殺す・ぶっ殺す ぶちこわす・ぶっ壊す      ぶち抜く      ぶっかける ぶっ倒れる ぶっ通す ぶっ飛ばす ぶっ放す      ぶん殴る       (ぶちきる ぶっちぎる) ふてる  ふて腐れる ふむ   踏み荒らす 踏み入れる 踏み固める 踏み切る 踏み消す       踏み越える 踏みこたえる 踏み込む 踏みしめる 踏み倒す      踏み出す 踏み散らす 踏みつける 踏みつぶす 踏みとどまる      踏み鳴らす 踏み均す 踏みにじる 踏み抜く  踏み外す      踏み迷う 踏み破る 踏み分ける      ふんぞり返る 踏んづける 踏ん張る   ふる   降りかかる 降り込む 降り込める 降りしきる 降り注ぐ      降り出す 降り続く 降り積もる 降り止む       (ふり暮らす) ふる   振り仰ぐ 振り上げる 振り当てる 振り動かす 振り起こす      振り落とす 振り下ろす 振り返る 振り替える 振りかける      振りかざす 振りかぶる 振り切る 降り込む 振り絞る      振り捨てる 振り出す 振り立てる 振り付ける 振り飛ばす      振り放す 振り払う 振りほどく 振りまく 振り回す      振り乱す 振り向く 振り向ける 振り分ける ふるう  篩い落とす ふるう  振るい落とす ふるう  奮い起こす 奮い立つ  (ふるう  震いつく) ふるえる 震え上がる ふれる  触れあう 触れ回る   (触れ歩く 触れ込む)  (へる  へあがる 経巡る)   (べんじる  弁じ立てる) ほうむる 葬り去る ほうる  放り上げる 放り込む 放り出す 放り投げる ほえる  吠え立てる   (ほじくる  ほじくり返す ほじくり出す)  ほす   干し上げる 干し固める   (乾し殺す)  ほほえむ ほほえみかける ほめる  褒めそやす 褒め称える 褒め立てる 褒めちぎる   (褒め上げる) ほる掘彫 彫り上げる 掘り当てる 掘り起こす 掘り返す 彫り込む 掘り下げる      掘り進む 掘り出す 彫りつける 掘り抜く ほれる  惚れ込む ほろびる 滅び行く 複合動詞 全体一覧表へ

ながす
[ながしうつ] 人ガ ものヲ ・彼は外角の球を右に流し打つ技術を覚えたので、今年は期待できそうだ。 ・打者のねらいをうまくはずしたつもりだったが、しぶとく流し打たれた。 [ながしこむ] 人ガ ものヲ ものニ  ・大雨でたまった水を水路を造って池に流し込んだ。 ・我々は次々とジョッキのビールをのどに流し込んだ。 [ながしさる] ものガ ものヲ ・大水はすべての物を流しさった。 ・歳月が二人の間にあったわだかまりをすべて流し去ってくれた。
ながめる
[ながめまわす] 人ガ ものヲ  ・会場をざっと眺めまわしてみたが、そのパーティーにはわたしの知っている人はいなかった。 ・学校の屋上から辺りを眺め回している人がいる。何をしているんだろう。 [ながめやる] 人ガ ものヲ ・頂上に立って、遠くの山々を眺めやった。 [ながめわたす] 人ガ ものヲ  ・ここからなら、かなり遠くまで眺め渡せます。 ・高いところに上って、遊園地の中を眺め渡してみたが、特に異常はないようだった。
ながれる
[ながれあるく] 人ガ 所ヲ ・昔は諸国を流れ歩く旅芸人がいて、各地の事件や噂を伝えていた。 ・何年も世界を流れ歩いて、やっと自分にとっての安住の地にたどりついた。 [ながれこむ] ものガ ものニ ・この川には3つの小さな川が流れこんでいます。 ・アマゾン川は大小の川をあつめて、大西洋に流れこんでいる。 ・開けた窓から、どこかの音楽が流れ込んできた。 [ながれさる] ものガ 所ニ ・私たちのボートは岸から離れ、下流に流れ去ってしまった。 ・それから、いくつの季節が流れ去ったのだろうか。私たちは年老いた。 [ながれだす] ものガ ものカラ  ・貯水池の水があふれ、外に流れ出した。 ・ひたいから汗が流れ出した。 ・極秘のはずの話が、さまざまなルートで外部に流れ出した。 [ながれつく] ものガ 所ニ ・海岸には多種多様のゴミが流れ着いている。ヤシの実だけではない。 ・彼らは迫害を逃れ、諸国を転々として、この町に流れ着いた。 [ながれでる] ものガ 所ニ  ・工場の有毒な排水が、下水を通って外に流れ出ている。 ・窓のすき間から、煙が外に流れ出ていた。そして、中学教師の声が響いた。「誰だ、ト  イレでタバコを吸っているヤツは!」
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なく泣く鳴く
[なきあかす] 人ガ ・留学していた兄が事故で死んだと知らされた時はかなしくて一晩泣きあかした。 [なきおとす] 人ガ 人ヲ ・おもちゃを買ってほしかった子供は、とうとう母親を泣き落として手に入れた。 ・人のよさそうな人を狙い、財布を落としたと言って泣き落とし、金をだまし取る犯罪が  増えている。 [なきくずれる] 人ガ ものニ ・妻は、父の枕元を離れ、一人で部屋に戻って、床に泣き崩れた。 ・家族は遺体を目にすると、声を上げて泣き崩れた。 [なきくらす] 人ガ  ・かわいがっていた子ねこのミミがいなくなってから、妹は毎日「ミミに会いたい」と言  って泣きくらしている。 ・情けない話ですが、この年になって妻に先立たれ、泣き暮らす日々です。 [なきさけぶ] 人ガ ・兵隊たちは、男たちをトラックにおしこむと、泣きさけぶ家族たちをのこして、村を出て行った。 ・赤ん坊がありったけの声で泣き叫んでいるのに、それを見ているおばあさんはにこにこ  している。あれは虐待って言うんじゃないの、とうちの子は言う。どうかなあ。 [なきじゃくる] 人ガ ・父親にきつくしかられた男の子は泣きじゃくりながら、「ごめんなさい。もうしない。」と言った。 ・がれきの下から助け出された母親を見て、娘たちはうれし泣きに泣きじゃくっていた。 [なきだす] 人ガ ・その子はじっと痛みをがまんしていたが、母親が来るととうとう泣き出した。 ・夜中にセミが鳴き出した。うるさくて眠れない。 [なきつかれる] ・おもちゃがほしいと泣いていた子が、泣き疲れて眠ってしまった。 ・「一晩中泣いたら、泣き疲れた。私はもう二度と泣かない」とその女性は言った。 [なきつく] 人ガ 人ニ ・先生に泣きついて、レポートのしめきりを3日のばしてもらった。 ・あんなヤツに泣きつかれて金を貸したの間違いの元だ。(cf. 泣き疲れる) [なきはらす] 人ガ ものヲ ・優勝したチームの選手たちは、目をまっ赤に泣きはらして表彰台に上った。 ・家内の部屋から、泣きはらした目をして娘が出てきた。何があったんだろう。 [なきふす] 人ガ ものニ ・いつも友だちをいじめていた女の子が、先生からやさしいことばをかけられて、とうと  う「ごめんなさい。」と言ってつくえに泣きふした。 ・叱られた子が母親のひざに泣き伏している。母親はそれを優しい目で見つめている。 [なきやむ] 人ガ  ・眠かったのか、むずかって泣き出した赤ん坊がようやく泣きやんで寝入ったようだ。 ・「泣いてもやらないよ」と言ったら、妹はぴたりと泣きやんだ。やはりウソ泣きだった。 [なきわかれる] 人ガ 人ト ・父と離婚した母が妹をつれて出て行く朝、わたしたち兄妹は駅で泣き別れた。 ・転校していくクラスメートと教室で抱き合って泣き別れた。 [なきわめく] 人ガ ・おもちゃ屋の前で小さい子が泣きわめいているが、お母さんは知らんぷりだ。 ・いくら泣き喚いても、死んだペットは二度と生き返らないことを子供は学んでいく。
なぐ
[なぎたおす] 人・ものガ 人・ものヲ ・かかってくる敵をなぎ倒しながら、敵の王に向かっていった。 ・大風が収穫前の麦をなぎ倒してしまった。
なぐさめる
[なぐさめあう] 人ガ 人ト ・試験に落ちた者どうし、慰め合い、次の試験では協力し合おうと誓った。 ・会社は倒産してしまったが、お互いの不幸を慰め合っても何も生まれない。我々で新し  い会社を興そう。
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なぐる
[なぐりあう] 人ガ 人ト ・お前たち、どうしても殴り合わないと気が済まないというのなら、外でやってくれ。  ここでやられたら、他の人の迷惑だ。 ・殴り合うのが仕事だなんて、ボクサーってのは大変な商売だなあ。 [なぐりかかる] 人ガ 人ニ ・暴れる酔っぱらいを押さえつけたら、いきなり殴りかかってきた。 ・おもちゃを取り合っていた娘が弟に殴りかかろうとしたので止めた。まったく、母親に  よく似た娘だ。 [なぐりこむ] 人ガ ものニ ・やくざが別のやくざの事務所に殴りこんで、けが人が多数出た。 ・株で資金を得た若手実業家と称する男が、我々の業界に殴り込んできた。迎え撃とう。 [なぐりころす] 人ガ 人・ものヲ ・いぬはクマにとびかかったが、反対に殴りころされてしまった。 ・あのボクサーは虎を殴り殺したという伝説がある。まあ、ウソだろうけど。 [なぐりたおす] 人ガ 人ヲ ・山下さんは5人の暴漢をあっという間に殴りたおした。 [なぐりつける] 人ガ 人・ものヲ ・腹が立ったから、その男の顔を思い切り殴りつけてやった。 ・「この親不孝ものが!」と言って、祖父は先に死んだ父の墓石を殴りつけた。 [なぐりとばす] 人ガ 人・ものヲ ・昔の父親は息子を殴り飛ばしたそうだが、今はそんな親はいない。 ・電車の優先席で足を広げて眠り込んでいる若者を殴り飛ばしてやりたいと思うのは私だ  けだろうか。
なげく
[なげきかなしむ] 人ガ ものヲ  ・集まった人々は詩人の薄幸と早すぎる死を嘆き悲しんだ。 ・いくら嘆き悲しんでも、亡くなった人は戻らない。静かに冥福を祈ろう。
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なげる
[なげあう] 人ガ 人ト ものヲ ・久しぶりに雪が積もった。外では子供たちが雪玉を投げ合って遊んでいる。 ・テレビを見れば、国会では馬鹿な議員たちが汚い言葉を投げ合っている。 [なげあげる] 人ガ ものヲ  ・子供がボールを空に投げ上げ、自分で取り、また投げ上げて遊んでいた。 ・花嫁は持っていた花束を後ろ向きに投げ上げた。それを取ろうとしたうちの娘は足をく  じいた。 [なげあたえる] 人ガ 人・ものニ ものヲ ・住宅街を流れる小川の魚にえさを投げ与える人がいた。後で釣る気かな。 ・ある国で観光客が乞食に小銭を投げ与えているのを見たことがある。いやな光景だった。 [なげいれる] 人ガ ものヲ ものニ ・くずかごに紙くずを投げ入れた、つもりだったが、見事にはずれた。 ・小柄な選手が、ゴールにあざやかなシュートを投げ入れた。 [なげうつ] 人ガ ものヲ (ものニ)  ・かわいそうな孤児をたすけるために大川さんは職も財産も投げうってはたらいた。 ・その母親は、自分の命を投げうってまで、子どもをたすけ出そうとした。 [なげおとす] 人ガ ものヲ (所カラ 所ニ) ・がけから石を投げ落としてみた。海面に着くまでに3秒かかった。 ・レスラーが相手をリングから投げ落とした。あれは痛いだろうな。 [なげおろす] 人ガ ものヲ (所カラ 所ニ) ・ヘリコプターから救命器具を投げ下ろした。 ・火事のときに、2階からふとんを投げ下ろし、その上に飛び降りた。 [なげかえす] 人ガ ものヲ 人・ものニ ・飛んできたファウルボールを取り、グラウンドに投げ返した。 ・失礼なことを言われたので、より失礼な言葉を投げ返してやった。 [なげかける] 人・ものガ ものニ ものヲ  ・小学生の親たちが市の教育政策に疑問を投げかけた。 ・この事件は、家族の意味に改めて問いを投げかけるできごとだった。 ・今回の発見は人類の起源の解明に光を投げかけた。 [なげかつ] 人ガ 人ニ ・息づまる投手戦となり、ついにうちの投手が投げ勝った。 [なげこむ] 人ガ ものヲ ものニ ・新聞配達が玄関に夕刊を投げこんで行った。 ・書きそこなった原稿用紙を丸めてゴミ箱に投げ込んだ。 [なげすてる] 人ガ ものヲ ものニ (ものカラ) ・前を歩いていた男がガムの包み紙を道に投げ捨てた。クズがくずを捨てている。 ・海岸には、船から投げ捨てられたごみが打ち寄せられていた。 ・車の窓からたばこの吸いがらを投げ捨てるバカがいる。 [なげたおす] 人ガ 人ヲ ・大きな力士が力で相手を投げ倒そうとしたが、逆に足をすくわれて倒れた。 ・柔道で投げ倒されたとき、腰を打ってけがをした。受け身の練習が足りなかった。 [なげだす] 人ガ ものヲ (所カラ 所ニ)  ・横綱が相手を土俵の外に投げ出した。 ・いくら分からないからと言って、試験をとちゅうで投げ出してはいけない。 ・この国では、お店の人が物をお客の前に投げ出します。それがていねいさのあらわし方  なのです。おもしろいですね。 [なげつける] 人ガ ものヲ 人・ものニ ・父は何かおこっているらしく、ちゃわんを母に投げつけた。母は包丁を、、、。 ・動物園でサルにバナナの皮を投げつけられた。 [なげとばす] 人ガ 人・ものヲ (所カラ 所ニ) ・「そんなやつはオレが投げとばしてやる。」山田くんは、おこってそう言った。 ・柔道二段の彼女が、痴漢が抱きついてきた時、思いきり投げ飛ばしてやったら、そいつ  は警察が来るまで立ち上がれなかったそうだ。
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なす
[なしとげる] 人ガ ものヲ  ・偉大な仕事を成し遂げる科学者は、謙虚な人であることが多い。 ・わが国の革命は、この3人の指導者によって成し遂げられたのである。
なする
[なすりつける] 人ガ ものヲ 人・ものニ ・中学生がズボンの泥をバスの座席になすりつけていた。 ・大臣は罪を部下になすりつけて、自分の地位を守った。
なだれる
[なだれこむ] ・ゲートが開くと、群衆がなだれ込んできた。安い店に少しでも早く行こうとして。 ・内戦が始まり、難民が国境を越えて隣国になだれ込んだ。
なでる
[なであげる] 人ガ 人ものヲ ・課長があの少ない髪の毛をなで上げるのは、何度見てもいいものではない。 ・電車の中でおしりをなで上げられた彼女が、その手に思いきり爪を立ててやったら、  「ギャー!」という男の悲鳴が車内に響きわたったそうだ。いい気味だ。 [なでおろす] 人ガ ものヲ  ・無事だったという知らせを受けて、家族は胸をなでおろした。 ・後ろの髪の毛が立っていたので、手に水を付けて何度かなで下ろした。 [なでつける] 人ガ ものヲ  ・彼は水にちょっと手をぬらして、髪をなでつけた。 ・座席に座ると、化粧道具を取りだして、眉をなでつけたり、描き加えたりし始めた。 [なでまわす] 人ガ ものヲ  ・子供たちは子猫の体をなでまわした。 ・医者に腹から脇をなでまわされてくすぐったかった。
なのる
[なのりでる] 人ガ 人ものヲ ・事故の証人が警察に名乗り出、運転手のミスが明らかになった。 ・教室のパソコンが壊され、生徒の仕業と思われたが、誰も名乗り出てこなかった。
なめる
[なめつくす] 人・ものガ ものヲ  ・そばやから出た火は強風にあおられて、町ぜんたいをなめつくした。 ・人生の苦労をなめつくした彼は、もう恐れるものはない。 [なめまわす] 人ガ 人ものヲ ・猫がソフトクリームの付いた私の指をなめ回している。味が気に入ったかな。 ・家に帰るとまず犬に顔をなめ回されるので、手や顔を洗うのはそれからにしている。
なやむ
[なやみぬく] 人ガ ものヲ  ・学校を卒業するとき、進路に関して悩みぬいた。 ・これは、私にとっては悩み抜いたすえの結論です。
ならべる
[ならべあげる] ・警察が多くの証拠を並べ上げたので、誰の目にも有罪に見えた。しかし、、。 ・準備の検討会で担当者が調査項目を並べ上げ、私はその多さに驚いた。 [ならべかえる] ・カードの順番を並び替えて、どれがどれかわからなくします。 ・何か雰囲気が違うと思ったら、何枚もある壁の絵が並び替えられていたのだった。 [ならべたてる] 人ガ ものヲ  ・ひろ子は自分の良い所を並べたてた。 ・中山さんは問題点を二十ほど並べたてて、計画の変更をもとめて来た。
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なる成る
[なりあがる] 人ガ ・昔、大臣の秘書をやっていた男が、今では大臣に成り上がって、偉そうにしている。 ・戦後のどさくさに強引な商売をして、大金持ちに成り上がった男が私の父なんです。 [なりかわる] 人ガ 人ニ ・在学中は娘が大変お世話になりました。娘になりかわってお礼をもうし上げます。 ・社員一同になり代わって、株主の皆様にご挨拶させていただきます。 [なりきる] 人ガ ものニ ・ドラマの中で小山さんはハムレットになりきっていた。 ・娘を甘やかしてはいけないと思うのだが、どうも私は厳しい父親にはなりきれない。 [なりさがる] 人ガ ものニ ・おまえはそんな情けない人間になりさがったのか。 ・昔は彼も社会改革の夢を持っていたが、今や金もうけの話しかしない俗物に成り下がっ  てしまった。 [なりすます] 人ガ 人ニ ・犯人は、白バイの警察官になりすまして、現金輸送車を奪っていった。 ・流行作家が、作中人物になりすまして講演をするというスタイルで大人気を得た。 ・うちの娘もバイトの時はまじめな女の子になりすましている。 [なりたつ] ものガ (ものカラ/デ) ・インドネシアは数千の島から成り立っている。 ・あなたの理論は、特殊な条件の下でしか成り立たない。 ・こう景気が悪くては、商売が成り立ちませんね。 [なりはてる] 人・ものガ ものニ ・1000年前には高い文明をきずいたP国は、今では外国の援助にたよる小国になりはててしまった。 ・若い頃は事業に成功して意気盛んだった彼も、無理な経営がたたって倒産し、とうとうホームレスに なりはてた。
なる鳴る
[なりひびく] ものガ 所ニ ・お寺の鐘の音が、遠くの山まで鳴りひびいた。 ・16才で文学賞をとった少女の名は日本中に鳴りひびいた。 [なりやむ] ものガ  ・授業の終わりのチャイムで話を中断させられた先生は、チャイムが鳴り止むとまた話し出した。 まだやるのかよ。 ・ピアノの演奏がおわると客席から拍手がわきおこった。その拍手はいつまでも鳴りやまなかった。 [なりわたる] ものガ 所ニ ・12時になると、教会の鐘が村じゅうに鳴りわたった。 ・地震が起きた時刻にサイレンが鳴り渡り、皆黙祷(もくとう)を捧げた。
なれる(馴)
[なれあう] 人ガ 人ト ・業者を監督する官庁と出入りの業者がなれ合ってしまっている。 ・教師が学生となれ合ったような口調で話すのは、あまり好ましくない。社会人としての  話し方を教えるべきだ。
なれる(慣)
[なれしたしむ] 人ガ ものニ ・我が家に帰ってきて、慣れ親しんだ母の料理を食べると、心が落ちつく。 ・外国に行くと、食べ物や気候よりも人間関係のあり方に慣れ親しむのが難しい。
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にえる
[にえたぎる] ものガ ・自らの無実を証明するため、煮えたぎる釜の中に手を入れるという古代の慣習があった。 ・あいつがうちの娘にしたことを考えると、腹が煮えたぎる思いがする。 [にえたつ] ・雑炊がぐつぐつと煮え立ってきて、いい香りが漂ってくる。 ・あいつへの恨みが胸の中で煮え立つようだ。いつか殺してやる。
にがる
[にがりきる] ・教授は苦り切った顔で、レポートをコピペした学生に対してどう言おうか考えていた。 ・記者の質問に政府のスポークスマンは苦り切った表情で答え続けた。
にぎる
[にぎりかえす] ・「こちらこそ、どうぞよろしく」彼は差し出された手を握り返してそう言った。 ・やつが手に力を込めて握って来たので、こっちも精一杯力を入れて握り返した。十年ぶ  りの再会だった。 [にぎりしめる] 人ガ ものヲ  ・落ちないように、両手で鉄棒をしっかり握りしめた。 ・3歳の娘が、テレビに映ったライオンを怖がって、私の手をぎゅっと握りしめた。 [にぎりつぶす] 人ガ ものヲ ・彼女は、缶ジュースの空き缶を手で握りつぶした。  ・折り紙のふねを母に見せようと思って、手で持って走ったら、うっかり握りつぶしてしまった。 ・われわれの要求は課長に握りつぶされた。 [にぎりなおす] ・会場からの質問に、講演者は一度置いたマイクを握り直して答えた。 ・これはちょっと難しい問題だぞ。僕は、鉛筆を握り直して考えた。
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にげる
[にげおおせる] 人ガ 人・ものカラ  ・ここまでおいつめられても、まだ逃げおおせると思っているのか。 ・政府軍からまんまと逃げおおせた、と思ったら、別の一隊が目の前に現れた。 [にげおくれる] 人ガ (ものカラ) ・大勢の人が火事で逃げ遅れ、煙を吸って病院に運ばれた。 ・もうすぐこの村で戦闘が始まるそうだ。逃げ遅れると巻き込まれてしまうぞ。 [にげかえる] 人ガ ものカラ 所ニ ・けんかに負けたうちの子は、泣きながら家に逃げ帰ったそうだ。まあ、いいか。 ・川原で花火で遊んでいたら、火が草に燃え移り、青くなって逃げ帰ったそうだ。 [にげきる] 人ガ 人・ものカラ ・小山選手はゴールの前で大山選手に追いつかれそうになったが、なんとか逃げきってゴールにとびこんだ。 ・国際警察の捜査から逃げようとしても、逃げきれるものではない。 [にげこむ] 人ガ ものニ ・犬に追われて、うさぎは穴に逃げ込んだ。 ・妻に浮気を疑われ、追及されて、私はトイレに逃げ込んだ。 [にげさる] 人ガ 所カラ ・敵が攻めてきたと聞くと、軍隊は戦うどころか一目散に逃げ去ってしまった。 ・自分の卑怯さを明らかにされ、その場から逃げ去りたい気持でいっぱいだった。 [にげだす] 人ガ ものカラ ・その病人は夜中にこっそり病院から逃げだしてしまった。 ・陸上部に入ってみたが、練習がつらいので、3日で逃げ出してしまった。 ・たまには都会の人ごみから逃げ出して、いなかへ来てみるのもいいね。 [にげのびる] 人ガ 人カラ (所ニ/マデ) ・バイクで二人乗りをしていて、パトカーに追われ、細道に入ってどうにか逃げ延びた。 [にげまどう] 人ガ 所ヲ ・デパートで火事があり、煙の中を買い物客が逃げまどって、多くのけが人が出た。 ・オオカミが現れ、羊たちはあたりを逃げまどった。 [にげまわる] 人ガ (人カラ)(所ヲ) ・広場で幼稚園の先生が鬼ごっこの鬼になり、園児たちはきゃーきゃー逃げ回った。  ・田中はたくさんの人からお金をかりているので、いつも逃げまわっている。
にじむ
[にじみだす] ものガ ・あの時のことを思い出すと、今でも冷や汗がじんわりとにじみ出す。怖かった。 [にじみでる] ものガ (ものニ) ・暑いベンチに座っていると、じっとりと汗がにじみ出てくる。 ・この文章には、書き手の人柄がにじみ出ていると言っていいだろう。
にらむ
[にらみあう] 人ガ 人ト ・ケーキの残り一切れを間において、姉と妹がにらみ合っていた。 ・A国とB国は、国境問題で長年にわたってにらみ合っている。 [にらみつける] 人ガ 人・ものヲ\\\\ ・門に手をかけると、中にいた犬が私をにらみつけた。 ・肉の最後の一切れに手を出そうとしたら、妻ににらみつけられた。
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にる似る
[にあう] ものガ 人・ものニ ・その服はあなたにとてもよく似合いますよ。 ・そのスーツにそのネクタイはよく似合う。 [にかよう] ものガ ものト/ニ ・毎日似通った料理だとあきてしまう。 ・僕の家族と彼女の家族はいろいろと似通ったところがある。
にる煮る
[にくずれる] ものガ ・長く煮ていたら、ジャガイモがぐずぐずに煮崩れてしまっていた。 ・煮崩れたタマネギが、形は悪いけれど、なかなかいい味になっている。 [にこぼれる] ものガ ・なべが煮こぼれそうになったら、弱火にして下さい。 ・うどんを煮るときは、油断をすると大量に煮こぼれてしまうことがある。 [にこむ] 人ガ ものヲ  ・シチューは長い時間をかけて煮こんだ方がおいしい。 [にたつ] ものガ ・コンロにかけたやかんが煮立ってきた。 ・充分煮立ったお湯にかつお節を入れます。 [にたてる] 人ガ ものヲ ・汁を充分煮立ててから、別の容器に移します。 ・スープは煮立てすぎないように注意して下さい。 [につまる] ものガ ・なべを火にかけておいたのを忘れ、スープが煮詰まってしまった。 ・議論を繰り返すうちに、問題が煮詰まってきた。あと少しだ。 [につめる] 人ガ ものヲ  ・砂糖を溶かして煮詰めておきます。 ・この点について、議論をもう少し煮詰めておいたほうがいい。
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ぬう
[縫い上がる] ものガ ・服が一週間で縫い上がった。 ・縫い上がった着物に袖を通すときの喜びは、何とも言えないほどだ。 [ぬいあげる] 人ガ ものヲ  ・小学校で、初めてぞうきんを縫い上げたときはうれしかった。 [ぬいあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・4枚の布を縫い合わせて、小さなタオルを作った。 [ぬいこむ] 人ガ ものヲ ものニ ・オーバーのすそに何かぬいこんである。 [ぬいつける] 人ガ ものヲ ものニ ・母が名前を書いた布をシャツにぬいつけてくれた。 [ぬいなおす]  人ガ ものヲ      ・カーテンのはしがほつれていたので、ぬい直した。
ぬく
[ぬきさる] 人ガ ものヲ ものカラ ・十位でたすきを受け取った選手が、一気に9人を抜き去ってトップに躍り出た。 ・二世議員である息子は、父親から生活力と突進力を抜き去ったようなお坊っちゃんだ。 [ぬきだす] 人ガ ものヲ ものカラ  ・名簿から北海道出身者の名前を抜き出した。 ・この論文を読んで大事な部分を抜き出してください。 [ぬきでる] 人ガ ・ドングリの背比べから抜き出るための実力をどう身につけるか。 ・人に抜き出た能力を活かして、社内の地位を固めていった。 [ぬきとる] 人ガ ものヲ ものカラ  ・箱からたばこを一本抜き取った。 ・畑のねぎを抜き取って夕食に食べた。
ぬぐ
[ぬぎすてる] 人ガ ものヲ ものニ ・砂浜にくつを脱ぎ捨てて、海に足をひたした。 ・ベッドの上に、上着とズボンが脱ぎ捨ててあった。 ・古い思想を脱ぎ捨てて、自由に生きよう! [ぬぎそろえる] ・人の家に入るときは、玄関にきちんと靴を脱ぎ揃えること。わかった?  ・人の家を訪問して、玄関に家族の靴が順に脱ぎ揃えてあるのを見ると、いい家だなあ、  と思う。 [ぬぎちらかす] ・砂浜に彼の服が脱ぎ散らかしてあった。ここから海に入って、おぼれてしまったらしい。 ・夕食に出かける前、彼女はあれこれ着替えてみて気に入らず、何枚も脱ぎ散らかしたま  ま出ていってしまう。
ぬぐう
[ぬぐいさる] 人ガ ものヲ ・彼の弁明に対して、どうしても不信感をぬぐい去ることができない。 ・以上の説明で、疑念は完全にぬぐい去られたことと思いますが、いかがでしょうか。 [ぬぐいとる] 人ガ ものヲ ・運転をするときはフロントガラスのくもりをよくぬぐい取っておきましょう。 ・まゆを落とし、口紅をぬぐい取って、丁寧に顔を洗った。
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ぬける
[ぬけあがる] ものガ ・兄は30代のなかばごろからひたいが抜け上がってしまった。 ・彼は抜け上がった額に手を当てて、しばらく考え込んでいた。 [ぬけおちる] ものガ ものカラ ・震動で車輪カバーのボルトが抜け落ちて、事故になったらしい。 ・この説明には、大事な事例が抜けおちている。 [ぬけかわる] ものガ ・イヌなどの動物は春と秋に毛が抜けかわります。 ・髪の毛がただ抜けるのでなく、新しい毛に抜け替わってくれるのならいいんだが。 [ぬけだす]  人ガ ものヲ/カラ ・パーティーを抜け出して二人でさんぽに出た。 ・10時ごろ会社を抜け出して、コーヒーをのみながら野球を見た。 ・雑踏を抜け出して公園でひと休みした。 [ぬけでる] 人ガ ものヲ/カラ ・この森の中に一度入ると、抜け出るのはやさしくない。 ・浮世絵(うきよえ)から抜け出たようないい女だ。
ぬすむ
[ぬすみきく] 人ガ ものヲ  ・母は人の電話を盗み聞く(=盗み聞きする)悪いくせがある。娘のわたしを信用していないんだわ。 ・社長との話をライバルの部長に盗み聞かれたようだ。 [ぬすみだす] 人ガ ものヲ ものカラ ・P社にしのびこんで新車の設計図を盗み出してもらいたい。 ・彼らは会社の倉庫の品物を盗み出し、安く売りさばいていたらしい。 [ぬすみとる] 人ガ ものヲ 人・ものカラ ・これはルーブル博物館から盗み取った宝物だ、と彼は言った。 ・ほんの五分ほど座席に置いておいた鞄から、貴重品が盗み取られていた。 [ぬすみみる] 人ガ ものヲ  ・試験場で、となりの人の解答を盗み見た。 ・金庫の中の秘密文書を盗み見た。
ぬる
[ぬりあげる] 人ガ ものヲ ・ホールの壁は一面に青く塗り上げられ、魚の群が描かれていた。 [ぬりかえる] 人ガ ものヲ  ・かべをしろく塗りかえることにした。 ・彼女はこれまでの記録を次から次へと塗り替えていった。 [ぬりかさねる] 人ガ ものヲ ・ここの部分に薄く青を塗り重ねると、空と山の色がいい感じになりますよ。 ・絵の具を何重にも塗り重ねて、対象の質感を出そうと試みた。 [ぬりかためる] 人ガ ものヲ  ・あの人の人生はウソで塗りかためられている。お父さんが社長だというのも、留学した  ことがあるというのもみんなウソだったんだわ。 ・穴の入り口はセメントで塗り固められ、入れないようになっていた。 [ぬりこむ] 人ガ ものニ ものヲ ・この部屋は、さまざまの色ガラスを塗りこんだ壁が美しい。 塗りこめる? ・皮膚ががさがさになってしまったので、クリームをたっぷり塗り込んだ。 [ぬりこめる] 人ガ ものニ ものヲ  ・かべに仏像が塗りこめてある。 ・キャンバス上の海の色に、この夏の私たちの思い出を塗り込めた。 [ぬりたくる] 人ガ ものニ ものヲ  ・そんなにえのぐを塗りたくっては絵がだめになる。 ・子供がパンにジャムを塗りたくって、うれしそうな顔をして食べている。 ・口紅を赤く塗りたくった女たちが立っている。 [ぬりたてる] 人ガ (ものニ) ものヲ  ・そんなに化粧品を塗りたてたって、元が元だからねえ、どうにもならないよ。 ・看板を俗悪な色で塗りたてたホテルが並んでいる。 [ぬりつける] 人ガ ものニ ものヲ ・体中に泥を塗りつけた人たちが集まってきた。変なお祭りだなあ。 ・ずいぶん厚く絵の具を塗りつけた絵だね。絵の具代がかかったろうなあ。 [ぬりつぶす] 人ガ ものヲ  ・とちゅうまでかいた絵をぜんぶ白で塗りつぶしてしまった。 ・ある詩人は、植民地となった国を、苦い気持ちを持って黒く塗りつぶした。 ・ある朝事務所に行ってみると、私の名札は白く塗りつぶされていた。 [ぬりなおす] 人ガ ものニ ものヲ ・家の外壁を白く塗り直した。(外壁に白いペンキを)  ・汗で化粧が落ちたので、おしろいを塗り直した。 [ぬりのこす] 人ガ ものヲ ・今日は壁の一部を塗り残してしまった。明日塗るつもりだ。 ・最後の作品となった塗り残されたキャンバスに、画家の無念の思いが表れているようだ。
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ねがう
[ねがいあげる] 人ガ ものヲ ・よろしくご指導のほど、願い上げます。 [ねがいでる] 人ガ 人ニ ものヲ ・一週間の休暇を願い出たが、認められなかったので、会社を辞めた。 ・農民たちは小作料の引き下げを願い出、受け入れられないと一揆を起こした。
ねかす
[ねかしつける] 人ガ 人ヲ ・小さい子供たちを寝かしつけるのは、父親であるぼくの楽しい役目だ。 ・ある晩、悪夢におびえて目を覚ました私をやさしく寝かしつけてくれた母を思い出す。
ねじる
[ねじあげる] 人ガ ものヲ  ・兄は、殴りかかってきた男の腕をつかんでねじ上げた。 ・突然、腕を後ろにねじ上げられ、顔を地面に押し付けられた。誤認逮捕??  [ねじきる] 人ガ ものヲ  ・隊員が扉の取っ手に巻いてあった針金をねじ切って扉を開けた。 ・焼いた餅を小さくねじ切って子供に与えた。のどに詰まらせるといけない。 [ねじこむ] ・右腕に力をこめて、堅い柱に木ねじをねじ込んだ。 ・難しい位置から、強引なシュートをゴールにねじ込みました! ・暴力団員が道路拡張計画に言いがかりをつけて、役所にねじ込んだ。 [ねじふせる] 人ガ 人ヲ  ・ライバル選手を何とか押し倒し、ねじ伏せた。 ・反対者たちは強引な議論で提案者の主張をねじ伏せ、廃案に追い込んだ。 [ねじまがる] ものガ ・針金が変にねじまがってしまって、まっすぐに戻らない。 ・息子のねじまがった根性を何とかしないと社会で使いものにならない。 [ねじまげる] 人ガ ものヲ  ・太い針金をねじまげて、棒を押さえつけ、固定した。 ・私の意図をねじまげて解釈されてしまった。 ▽「ねじる」の連用形は「ねじりー」となるはずだが、上の「ねじー」は「ねづ」という  古い形の連用形で、それが複合動詞を作っている。
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ねばる
[ねばりつく] ものガ  ・ガムが床に粘りついていて、なかなかとれない。禁止する国の気持ちが分かる。 ・粘りつくようなマスコミの視線がスキャンダルの渦中にある女優を追いかけた。 [ねばりぬく] 人ガ  ・あと1点を取ろうと最後まで粘り抜いたが、とうとう負けてしまった。 ・諦めてはいけない。とことん粘り抜く姿勢が大事だ。
ねむる
[ねむりこける] 人ガ ・授業中、ぐっすりと眠りこけてしまった。 ・泥酔して電車の中で眠りこけてしまい、気づいたら車庫の中だった。 [ねむりこむ] 人ガ ・こたつで母をまっているうちにすっかり眠りこんでしまった。 ・絵本を読み聞かせていた子供が眠り込んでしまうと、今度は私が本を読んで勉強する番だ。 [ねむりほうける] 人ガ ・そんなふうに眠りほうけている場合ではない。となりの家がもえているよ。 ・年をとると、一日眠りほうけている日が多くなった。これでは頭がぼけてしまう。
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ねる寝る
[ねいる] 人ガ ・気持ちよい音楽を聴いていたら、つい寝入ってしまった。 ・ベビーカーをのぞき込むと、赤ん坊は気持ちよさそうに寝入っていた。 [ねがえる] 人ガ  ・彼は敵に買収されて寝返った。 ・いいか。寝返ったやつは殺す。わかったな。 [ねこむ] 人ガ ・私はあんまり忙しかったので、とうとう病気になって寝こんでしまった。 ・長い間寝込んでいたので、足がすっかり弱ってしまった。 [ねころがる] 人ガ ものニ ・夕食のあと、たたみに寝転がって新聞を読んでいた。 ・息子はソファーに寝転がって、子犬と遊んでいる。 [ねころぶ] 人ガ ものニ ・このていどの本はうちで寝ころんで見るのにちょうどいい。 ・ベッドに寝ころびながら先生に電話をするなんて、しつれいだよ。 [ねしずまる] ものガ   ・夜中に目がさめた。寝静まった家の中で、時計の音だけがバカに大きく聞こえた。 ・村中の家が寝静まった頃、数人の人影が道に現れた。 [ねすぎる] 人ガ  ・日曜の朝寝過ぎると夜眠れなくなり、結局月曜の朝が大変になる。わかっているんだが。 ・芝生で昼寝をしたら寝過ぎてしまい、午後の仕事に遅れてしまった。 [ねすごす] 人ガ  ・春の朝は気持ちがよくて、つい寝過ごしてしまう。「春眠暁を覚えず」と中国の詩人が  歌ったように。 ・寝過ごして遅刻しないように目覚ましを二つかけて寝た。 [ねそびれる] 人ガ ・夜中に地震で目が覚め、そのあと寝そびれてしまって、なかなか寝つけなかった。 ・布団の中で仕事のことを考えたらいろいろ気になってきて、寝そびれてしまった。 [ねそべる] 人ガ ものニ ・ソファーに寝そべってテレビを見る。私の日曜日の楽しみ。 ・猫は日だまりで、犬は木陰で寝そべっている。みんな気持ちよさそうだ。 [ねたりる] 人ガ ・最近疲れているらしい。いくら寝ても寝足りない。 ・日曜日は10時まで寝ていたんだが、まだ寝足りない感じがした。 [ねちがえる] 人ガ ・夕べ、寝違えたらしく、首が痛い。 ・枕が替わったせいか、首を寝違えてしまい、目が覚めたとき首が回らなかった。 [ねつく] 人ガ ・子どもが寝つくまでしずかにしていてください。 ・雨の音が気になって、なかなか寝つけない。 ・父は会社の倒産問題がやっと解決すると、その疲れからどっとやまいの床に寝ついた。  (=病気になった) [ねぼける] 人ガ ・日曜日の朝、寝ぼけて会社へ行こうとしてしまった。 ・授業中に寝ていた学生が目を覚まし、寝ぼけて「え、ここどこ?」と言ったので、みな 大笑いした。
ねる練る
[ねりあげる] 人ガ ものヲ  ・練り上げた計画書を出したが、上司がバカで、そのよさをまったく理解しなかった。 ・この小説の練り上げられた文体は、一度読んだら忘れられないものだ。 ・いくつもの提灯行列が市中を練り歩いていた。 [ねりあるく] 人・ものガ 所ヲ ・大きな祭りの山車(だし)が、大通りをゆっくりと練り歩いている。 ・いくつもの提灯行列が市中を練り歩いていた。 [ねりあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・小豆のあんと、ソラマメのあんを練り合わせてこれまでにない味を作り出しました。 ・何色かの絵の具を練り合わせて、微妙な色合いを出してみた。 ・役所の原案と、住民からの提案、この二つの案を練り合わせて、最高の案を作りたい。 [ねりかためる] 人ガ ものヲ ・練り固めた和菓子は、初めはちょっと取っつきにくいが、なかなかいい味だ。 ・じっくり練り固めたプランだから、多少批判されてもびくともしない。 [ねりこむ] 人ガ ものヲ ・各種のスパイスを練り込んだ、ちょっと刺激的なパイ生地ができました。 ・今回の計画には、いろいろと新しいアイデアが練り込んである。 [ねりなおす] 人ガ ものヲ ・粉がよくなじんでないようだ。もっとじっくり練り直さないといけない。 ・この案はちょっと詰めが甘いところがある。もう一度練り直したほうがいい。
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のす
[のしあがる] 人ガ ・他人を押しのけてのし上がってきた人間は、協調して仕事をするということができない。 ・日本という国は、帝国主義の時代に後からのし上がってきた国だった。 [のしかかる] 人・ものガ 人ニ  ・上から相手の体にのしかかり、体重で押しつぶそうとした。 ・現場のトップになって、重い責任が彼女の肩にのしかかってきた。
のぞく
[のぞきこむ] 人ガ ものヲ  ・電車の中で、隣の人の新聞をつい覗き込んでしまう。 ・高いがけの上から谷底を覗き込んだら、命が縮むほど怖かった。 [のぞきみる] 人ガ ものヲ ・隣の答案をのぞき見たら変な答えが書いてある。教えてやりたいがそうも行かない。 ・塀のすき間から中をのぞき見たが、誰もいなかった。 のっとる→ 乗る
のびる
[のびあがる] 人ガ  ・背の高い女の人が、伸び上がって一番上の棚の本をとろうとしていた。 ・事件のあった店を囲む人がきの後ろから、伸び上がって店の中をのぞき込んだ。 [のびなやむ] 人・ものガ ・彼女は去年まで順調に成績がのびて来たが、この数か月伸びなやんでいる。 ・不況で税収が伸び悩み、さらに国債を発行せざるを得ない。
のぼせる
[のぼせあがる] 人ガ (人ニ) ・美人の先生に「かわいいね」と言われ、我が家の幼稚園児はのぼせ上がってしまった。 ・若い女の子たちがアイドルにのぼせ上がり、追っかけ回している。
のぼる
[のぼりきる] 人ガ ものヲ ・向こうの坂道を上りきると、はるか西に富士山が見える。 ・数百段の階段を上りきったところに本堂があり、有名な仏像が見られる。 [のぼりつめる] 人ガ ものヲ ものニ/マデ ・朝、ふもとのキャンプを出て、昼過ぎに山の頂上まで上りつめた。 ・新入社員としてこの会社に入ってから30年、ついにトップの座に上りつめた。
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のむ
[のみあかす] 人ガ ものヲ  ・学生時代の友人に偶然会って、夕べは久しぶりに飲み明かした。 ・若い頃は、毎週土曜は飲み明かすという無茶なことをやっていた。 [のみあるく] 人ガ  ・昔は彼とよく飲み歩いたものだ。外に出ると夜が明けていた、ということもよくあった。 ・あちこちの行きつけの店を飲み歩き、終電に乗れず、仲間と朝まで語り合った。 [のみかける] 人ガ ものヲ ・風呂から出てビールを少し飲みかけた時、課長から至急集まれと連絡があった。あーあ。 ・朝、顔を洗って、野菜ジュースを飲みかけたが、今日は健康診断があることを思い出し  た。飲まず食わずで病院に行かないと。 [のみくだす] 人ガ ものヲ ・この薬の臭いがいやで、鼻をつまみ、たくさんの水で何とか飲み下した。 ・言いたいことがあったが、また父を怒らせるとまずいので、出そうになった言葉をぐっ  と飲み下した。 [のみこむ] 人・ものガ ものヲ   ・おいしそうなケーキを見て、思わずつばを飲み込んだ。  ・大波がきてボートをのみこんだ。 ・はんらんした川は、家や車をのみこんで流れて行った。 ・事情がよく飲み込めないでしょうから、詳しく説明しましょう。 [のみほす] 人ガ ものヲ  ・「かんぱーい!」勝利を祝して、我々はコップのビールを飲み干した。 ・中国では、乾杯して酒を飲み干したあと、グラスを逆さにして見せる習慣がある。
のめる
[のめりこむ] 人ガ ものニ  ・むかしの井戸だった穴をのぞき込んでいて、中にのめりこみそうになった。 ・夫がもうけの少ない仕事にのめりこんでしまって、妻は困っている。  (「のめる」はあまり使われない動詞)
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のる
[のりあげる] ものガ ものニ   ・ハンドルを切りすぎてしまい、タイヤが道端の段に乗り上げてしまった。 ・船首を浅瀬に乗り上げてしまい、船は動けなくなった。 ・貿易交渉が暗礁に乗り上げた。打開の道を探っているが難航しそうである。 [のりあわせる] 人ガ 人ト ものニ ・田舎のバスで、おばあさんたちの一団と乗り合わせて、いろいろ話を聞いた。 ・昨日けんかした同僚とエレベーターで偶然乗り合わせ、気まずい沈黙が続いた。 [のりいれる] 人ガ ものヲ ものニ/ものガ ものニ  ・上半身を窓から乗り入れて、机の上の財布を盗もうとした。 ・彼は何も言わずに車を狭い路地に乗り入れ、小さなバーの前で止めた。 ・この私鉄はそのまま地下鉄に乗り入れているので、乗り換えなくてすみます。 [のりうつる] 人ガ ものカラ ものニ ・小さなボートから船に乗り移った。 ・悪魔が子供からその親に乗り移った。 [のりおくれる] 人ガ ものニ ・寝坊をして、いつもの電車に乗り遅れてしまった。会社に遅刻してしまう。 ・飲みすぎて、終電車に乗り遅れ、タクシーで帰る羽目になった。大出費だ。 [のりかえる] 人ガ ものヲ (ものカラ ものニ) ・毎朝この駅で電車を乗り換える。その時、彼女とすれ違う。 ・新宿駅で中央線に乗り換えてください。 [のりかかる] 人ガ ものニ ・「その話はどうも怪しいね」と知人に言われた時は、うまいもうけ話にほとんど乗りか  かっていた。 ・「乗りかかった船」という表現がある。自分の誤った選択を正当化するためか? [のりかける] 人ガ ものニ ・荷物を持って列車に乗りかけたとき、後ろから私を呼ぶ声がした。 ・ボートに乗りかけて、ふと、このボートは危ない、という気がした。 [のりきる] 人ガ ものヲ ・荒波を乗り切って、彼らの船は無事、目的地に着いた。  ・うちの会社は苦しい時期を何とか乗り切った。 [のりくむ] 人ガ ものニ  ・次の任務では、姉は大型のタンカーに乗り組むそうだ。 ・次の宇宙船に乗り組むメンバーが発表された。私もその中に入っていた。 [のりこえる] 人ガ ものヲ  ・ネコがへいを乗り越えてうちの庭に入ってきた。 ・いろいろ困難があるでしょうが、それを乗り越えてすばらしい研究を続けてください。 ・私は、もう弟子の田中くんに乗り越えられてしまった。 [のりこす] 人ガ ものヲ  ・本に熱中していて、降りるべき駅で気がつかず、乗り越してしまった。 ・お乗越しの方はここで精算してください。 [のりこなす] 人ガ ものヲ ・どんな馬でも乗りこなす自信があります。 ・彼女は始めて一週間でスノボーを自由に乗りこなしている。うまいものだ。 [のりこむ] 人ガ ものニ  ・我々は船に乗り込んだ。 ・選手たちは待っていたバスに次々と乗り込んだ。 ・日本のサッカーチームが敵地に乗り込んで、今夜一戦を交える。 [のりすごす] 人ガ ものヲ  ・電車でねむってしまって乗り過ごしてしまった。 ・読書に夢中になって乗り越さないよう、電車では勉強の本を読むことにしている。 [のりすてる] 人ガ ものヲ ・駅前でタクシーを乗り捨てて、急いで改札に向かった。 ・犯人は車を駐車場に乗り捨てて逃走したらしい。 ・駅前には、おそらく盗まれて、乗り捨てられた自転車が何日もそのままになっている。 [のりそこねる] 人ガ ものニ ・最終電車に乗り損ねたら、うちへ帰れないよ。 ・我が社も時代の波に乗り損ねないよう、海外での生産を考えなければならない。 [のりだす] 人・ものガ ものニ ・川を下っていた船は、いよいよ海に乗り出した。 ・学術委員会がその現象の調査に乗り出した。 ・あの人が乗り出してくるようだと、我々に勝ち目はないな。 ・窓から身を乗り出して、手を振った。 [のりつぐ] 人ガ ものヲ ・電車とバスを乗り継いで、郊外の友人の家を訪ねた。 ・バンコクの空港で飛行機を乗り継いで、ネパールに向かった。 [のりつける] 人ガ ものニ ・仕事で使う大型トラックで役所の玄関に乗りつけたら、警備員がびっくりした。 ・うちの子は車に乗りつけていないので、乗り物酔いになりやすい。 [のりとおす] 人ガ ものニ ・シルクロードで3日間列車に乗り通した。疲れたが印象深い経験だった。 ・始発駅から終点まで各駅停車に乗り通して、それぞれの駅の様子を調査した。 [のりまわす] 人ガ ものヲ/所ヲ  ・彼は派手なスポーツカーを乗り回している。 ・4歳の息子が公園で三輪車をうれしそうに乗り回している。 ・中古車を買って田舎道を乗り回したら、すぐに故障してしまった。 [のっとる] 人ガ 人ものヲ ・銀行や会社を乗っ取るドラマが多いが、どの程度本当のことなんだろう。 ・テロリストに乗っ取られた飛行機が北朝鮮に向かった。
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はいる
[はいりこむ] 人・ものガ ものニ ・まどを開けておいたら、知らないうちに部屋の中にネコが入りこんだ。 ・知らない人がうちの庭に入りこんで、花をとっている。
はう
[はいあがる] 人ガ ものヲ ・霧が風に乗って斜面を這い上がってきた。 ・社会のどん底から這い上がろうともがいた。 [はいつくばる] 人ガ ものニ ・みんな床に這いつくばって、いったい何を探しているのか。 ・王が大きな声で怒ると、家臣たちは床に這いつくばるようにして謝った。 [はいでる] 人ガ ものヲ ・草むらから蛙がのっそりと這い出てきた。冬眠から目覚めたばかりで眠いのか。 ・これだけ警察官を動員して警備すれば、アリの這い出る隙もないだろう。 [はいまわる] 人ガ ものヲ ・トカゲが草むらを這いまわっている。 ・捜査員たちは床を這い回って証拠となるものを探した。 [はいずりまわる] 人ガ  ・小さな虫が地面をはいずり回っている。彼らには世界はどう見えているのだろう。 ・コンタクトを落としてしまい、台所をはいずり回って探した。
はえる
[はえあがる] ものガ ・二十代の頃から次第に額が生え上がってきた。 ・完全に生え上がってしまっては遅い。生え上がりかけた時に、手を打たないといけない。 [はえかわる] ものガ (ものニ) ・イヌやウサギなどの動物の毛は春と秋に生え変わります。 ・子供の乳歯が少しずつ永久歯に生え変わってきた。 [はえそろう] ものガ  ・この赤ちゃんはもう歯が生えそろっている。すごい。 ・小鳥のひなの羽が生え揃ってきた。もうすぐ巣立ちだ。
はかる
[はかりかねる] 人ガ ものヲ ・相手の言葉の意味を量りかねたので、はっきりしたことは言わないようにした。 ・首相はいったいどういう考えなのか、報道された限りでは真意は量りかねる。
はがれる
[はがれおちる] ものガ  ・壁に貼ったポスターが急にはがれ落ちた。受験の日に落ちるなんて縁起でもない。 ・小包に貼った切手がはがれ落ちないように、強力接着剤を使った。
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はく掃く
[はきあつめる] 人ガ ものヲ  ・お寺の庭の落ち葉を掃き集めたら、相当な量になった。 ・教室のごみはこのへんに掃き集めておいて。 [はききよめる] 人ガ ものヲ  ・学校のボランティア活動で、神社の石段をみんなで掃き清めた。 ・お墓参りにいって、お墓の周りを掃き清め、線香を上げた。 [はきすてる] 人ガ ものヲ ・座敷のごみを縁側から外に掃き捨てた。 ・ポーチの泥を芝生に掃き捨てないで。芝生が汚れちゃう。 [はきだす] 人ガ ものヲ 所へ  ・部屋のごみを廊下へ掃き出した。 ・ごみはここから外へ掃き出してください。 cf. 吐き出す [はきよせる] 人ガ ものヲ  ・廊下のごみはこのすみへ掃き寄せておいてください。部屋のごみといっしょにあとです てますから。 ・落ち葉を掃き寄せて山にして、中にサツマイモを入れて、焼き芋を焼こう。
はく吐く
[はきかける] 人ガ ものヲ ・窓ガラスに息を吐きかけ、指で字を書いた。.uoY evol I と。 ・将軍は、テレビに映った敵国の大統領に向かって呪いの言葉を吐きかけた。 [はきすてる] 人ガ ものヲ  ・口に入れたら、へんな味がしたので急いで吐き捨てた。 ・憎しみの言葉を、吐き捨てるように言った。 [はきだす] 人ガ ものヲ  ・ごはんをかもうとすると、何かガリッと歯にあたる物があるので、吐き出した。 ・一口食べるとにがいので、これはおかしいと、吐き出した。 ・機関車は煙突から煙を吐き出しながら、海岸を走っていく。 ・通行人を襲った高校生は、取調べの警察官に心の中にたまっているものを吐き出すように話し始めた。 ・当局は、暴力団関係の会社に隠していたもうけを吐き出させた。   cf. 掃き出す [はきちらす] 人ガ ものヲ ・ガツガツとスイカを食べ、種をあたりに吐き散らした。 ・オーディションで不合格となった俳優は捨てぜりふを吐き散らして部屋を出ていった。
はく履く
[はきかえる] 人ガ ものヲ ものニ ・つぎは体育の時間です。運動靴に履きかえて、校庭に出てください。 ・家に帰ると、ゆったりしたズボンに履き替えた。 [はきちがえる] 人ガ ものヲ ものト ・あの子、左右の靴を履き違えているみたいだね。 ・わかい人は「自由」の意味を履きちがえている(=理解のしかたがまちがっている)。 [はきつぶす] 人ガ ものヲ ・毎日たくさん歩くので、すぐ靴を履きつぶしてしまう。 ・我が家の物置には、履きつぶされた靴が捨てられないまま残っている。 [はきなれる] 人ガ ものヲ  ・ハイキングに行くときは、はきなれた靴をはきましょう。 ・たとえ外見は悪くても、履き慣れた靴を履くのが足にはいちばんいい。 [はきまちがえる] ・人の靴を履きまちがえてかえった人がいる。 ・料理屋で靴を履き間違えたらしい。これはずいぶんいい靴だ。
はぐ
[はぎとる] 人ガ ものヲ ものカラ ・電柱に張られた違法なチラシをはぎ取って回った。 ・あの県会議員のうそで固められた仮面をはぎ取ってやりたい。
はげる
[はげあがる] ものガ  ・アメリカの学者には見事に禿げ上がった人が多い。頭の使いすぎか?  ・若いうちに禿げ上がってしまうかどうかは、ホルモンの関係らしい。 [はげかける] ものガ ・三十代で頭のてっぺんが禿げかけてきた。これはちょっとまずい。
はげる
[はげおちる] ものガ  ・外壁のペンキがところどころ剥げ落ちて、何だか面白い模様になっている。 ・若くして成功した実業家という外面が剥げ落ちてしまうと、ただのわがままな男だ。 [はげかける] ものガ ・塀に縫った塗料が剥げかけていてみすぼらしい感じがする。 ・有能な政治家だという彼の仮面も、次第に剥げかけてきている。
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はこぶ
[はこびあげる] 人ガ ものヲ 所ニ ・荷物を二階に運び上げていて、急に腰が痛くなり、二日間寝たきりだった。 ・トラックに運び上げられた引っ越し荷物を見て、我が生活の貧しさを感じた。 [はこびいれる] 人ガ ものヲ 所ニ ・ろうかにあるスーツケースをへやに運び入れてください。 ・大きなベッドを寝室に運び入れるのが大変だった。 [はこびこむ] 人ガ ものヲ 所ニ  ・雨が降りそうなので、急いで中に運び込んでください。 ・わたしが出かけている間にこんなにたくさんの荷物が運び込まれてしまったんです。 [はこびさる] 人ガ ものヲ 所ニ ・何者かが部屋の中の物を引っ越しだと言って運び去ってしまったらしい。 ・その名画がどこへ運び去られたのかは、いまだに不明である。 [はこびだす] 人ガ ものヲ 所カラ 所ニ ・ここにある箱をみんな運び出してください。 ・へやの中の家具を庭に運び出して、かべをぬりなおした。
はさむ
[はさみこむ] 人ガ ものヲ 所ニ ・男はズボンとベルトの間にピストルを挟みこんだ。 ・書類の間にその手紙を挟み込んで、人に見つからないようにした。 [はさみつける] 人ガ ものヲ ・足で相手の体を挟み付けて動けないようにした。 ・機械に挟み付けられた砥石の上を、ナイフの刃が高速で回転していく。
はじく
[はじきだす] 人ガ ものヲ (所カラ 所ニ) ・彼女の投げた石が敵のチームの石に当たって、円の外にはじき出した。 ・これは製品を検査して、不良品をはじき出す検査機です。
はじける
[はじけちる] ものガ  ・箱の中の火薬が爆発し、火の玉があたりにはじけ散った。 ・暖炉の中の薪が崩れ、火の粉がはじけ散った。
はしゃぐ
[はしゃぎまわる] 人ガ  ・青空の下、芝生の上で子供たちが元気にはしゃぎ回っている。 ・幼稚園の運動会で、若いお母さんたちもはしゃぎ回って楽しそうだ。
複合動詞 全体一覧表へ ナ行・ハ行目次へ はしる[はしりこむ] 人ガ 所ニ ・雨がふって来たので、道を歩いていた人たちがデパートの中に走りこんだ。 ・大会が近づいてきたので、選手たちにたっぷり走りこませた。 [はしりさる] 人・ものガ 所カラ ・汽車が雨の中を走ってきて、我々の前を通り過ぎ、また走り去っていった。 ・車から出てきた男は、逃げるようにその場から走り去った。 [はしりすぎる] 人・ものガ 所ヲ ・一台のオートバイが目の前を走りすぎていった。乗っていたのは彼女だった。 ・彼女の写真を見ていると、頭の中をいろいろな思い出が次から次へと走りすぎていく。 [はしりだす] 人・ものガ  ・バスがいきなり走り出し、立っていた乗客が倒れそうになった。 ・集まっていた人たちが皆いっせいに走り出した。どうしたんだろう。 [はしりでる] 人ガ ものヲ/カラ ・ニュースを聞いて、あわてて部屋を走り出て、玄関に行った。 ・まずい、と気付いたときにはもう言葉が口から走り出てしまい、押さえようがなかった。 [はしりぬく] 人ガ 所ヲ ・初めてフルマラソンに参加し、42キロを走りぬいた。 ・彼女は、短い人生を走りぬき、我々に多くのものを残して、今日、去りました。 [はしりぬける] 人ガ 所ヲ  ・子どもたちの一団が公園の中を走りぬけた。 ・風が初夏の町を走り抜けた。 [はしりまわる] 人ガ 所ヲ ・テロ事件の時は、町中をパトカーが走り回っていた。 ・そのへんを走りまわらないでください。うるさいから。 ・町内のお祭りの準備で、人集めに走り回った。
はじる
[はじいる] 人ガ  ・今回の不手際に関して、我々は準備の不十分さ、態度の甘さを恥じ入るべきでしょう。 ・自分のしたことに、今はただただ深く恥じ入っております。
はせる
[はせさんじる] 人ガ ものニ (所カラ) ・お家の大事とあれば、いつ何時でもはせ参じるのが家来のつとめというものだ。 ・全国から私の立候補のためにはせ参じてくれた同志達に感謝の意を捧げたいと存じます。 [はせつける] 人ガ ものニ (所カラ)  ・元ゼミ長の結婚式と聞いて、元ゼミ員全員に呼びかけ、全国から馳せつけました。 ・復旧の応援に馳せつけたボランティアが五千人とのことでこの国も捨てたものじゃない。
はたらく
[はたらきかける] 人ガ 人ニ ものヲ/文ヨウニ   ・一部の若手が執行部に働きかけ、方針を変えさせたらしい。 ・死刑廃止を求める運動に参加し、多くの国会議員に法律改正を働きかけた。   ・県議会に条例を改正するように働きかけた。
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はなす
[はなしあう] 人ガ 人ト ものヲ ・友だちと旅行の計画に話し合った。 ・家をたてる前に家の部屋の大きさや部屋のならべかたについて、家族と話し合ったほうがいい。 ・議員たちは来年の予算{を/について}話し合っている。 ・夏休みにどこの海に行くか(を)、友だちと話し合ってきめた。 ・婚約者とどんな家庭を作ろうかと話し合った。 ・どういう順序でしごとをすすめるか、仲間どうしで話し合った。 [はなしかける] 人ガ 人ニ ・運転手に話しかけないでください。 ・町を歩いていたら、変な人ががわたしに話しかけて来た。 [はなしこむ] 人ガ 人ト ・久しぶりに姉が訪ねてきて、夕べは遅くまであれこれと話し込んだ。 ・ちょっとだけのつもりが、話がおもしろいので、つい話しこんでしまった。
はねる
[はねあがる] ものガ ものニ ・ズボンに跳ね上がった泥をティッシュでふき取った。 ・遠い国の戦争のために物価が跳ね上がった。 [はねあげる] 人・ものガ ものヲ ・大浴場で子供たちがお湯を跳ね上げ、きゃっきゃっ騒いでいる。親のしつけがよくない。 ・雨の中の試合となり、選手たちは泥を跳ね上げながらボールを追いかけた。 [はねおきる] 人・ものガ ・新しい目覚ましの特大のベルが鳴り、弟はベッドから跳ね起きた。 ・芝生に寝転んでいたとき、地面がゆれるのを感じ、あわてて跳ね起きた。 [はねかえす] 人・ものガ 人・ものヲ ・頑丈な堤防が寄せてくる大波を跳ね返している。 ・見方のディフェンスが相手の攻撃を跳ね返した。 [はねかえる] ものガ ・ボールはフェンスに当たると大きく跳ね返った。 ・オールで水をたたいたら、水が跳ね返ってきた。 ・授業をサボったツケが成績に跳ね返って、ひどい結果になった。 [はねつける] 人ガ ものヲ ・ワンマン社長は組合の要求をはねつけたが、かえって組合の団結は強まった。 ・聖人が悪魔の誘惑をはねつけると、悪魔は消えてしまった。 [はねとばす] 人・ものガ 人・ものヲ ・体の大きな選手が、タックルに来た選手を跳ね飛ばした。 ・トラックは柵をはね飛ばして暴走していった。 [はねのける] 人ガ ものヲ ・彼女は服をつかもうとする男の手をはねのけ、ハイヒールで男の足をけった。 ・警察の捜査は、政治家からの圧力をはねのけて行われた。 [はねまわる] 人・ものガ ・子犬が芝生の上をうれしそうに跳ね回っている。 ・チャンピオンを倒した挑戦者がリング上を跳ね回って、喜びを表している。
はまる
[はまりこむ] 人・ものガ ものニ ・犬が地面の穴にちょうどはまり込んでしまって、出られなくなった。 ・相手のペースにまんまとはまりこんでしまった。どうやって抜け出せばいいか。
はむ
[はみだす] ものガ ものカラ ・古い座布団から中の綿がはみ出している。新しいのを買わなくちゃ。 ・子供用の小さい椅子なので、見学に来た大人が座るとお尻がはみ出してしまう。 [はみでる] ものガ ものカラ ・変に横に長い本があって、本棚から一冊だけ大きくはみ出ている。 ・水着の開いた部分から贅肉がはみ出て、我ながらみっともない。ダイエットしなきゃ。
はめる
[はめこむ] 人ガ ものニ ものヲ ・土木業者が城の石垣の欠けた部分に新しい石をうまくはめ込んだ。 ・テレビの画面の一部に別の画面をはめ込むというやり方で、美しい画面を作る。
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はらう
[はらいおとす] 人ガ ものヲ  ・わたしは自分の体をパタパタとはたいて、服についたほこりを払い落とした。 ・ひざの上にクモが落ちてきたので、びっくりして、手で払い落とした。 [はらいこむ] 人ガ ものヲ ものニ ・料金はP銀行新宿支店の、この口座に払い込んでください。 ・代金が払い込まれたら、すぐに商品をおくります。 [はらいさげる] 人ガ ものヲ ものニ ・明治政府は国有企業を民間に払い下げ、国内産業を育てようとした。 ・安く払い下げられた飛行機を元に、民間初めての航空会社が誕生した。 [はらいのける] 人ガ ものヲ  ・テーブルの上を小さな虫が歩いていたので、新聞紙で払いのけた。 ・弟がほうきで私をぶとうとしたので、足で払いのけた。 [はらいもどす] 人ガ ものヲ 人ニ ・払いすぎた税金が年末に払い戻された。 ・事務所は中止となったコンサートの入場料を払い戻さねばならず、大きな損になった。
はる
[はりあう] 人ガ ものヲ 人ト ・わたしは、こどもの時から一つ上の兄と張り合ってきた。 ・そんな小さなことで友だちと張り合うのは、バカバカしい。 [はりあげる] 人ガ ものヲ  ・おじいさんが声を張り上げて民謡を歌っている。 ・大声を張り上げて船の上の弟に向かって叫んだ。「がんばれよー!」 [はりあわせる] 人ガ ものヲ ものト ・何枚かの広告紙を張り合わせてふすまを作り、「芸術」と称したが家族には不評だった。 ・2枚のガラスを張り合わせてあるので、丈夫で、防音効果も優れています。 [はりかえる] 人ガ ものヲ (ものト/ニ)  ・こんどの休みの日は、かべがみを張り替えることにしています。 ・事務所のポスターが貼りかえられていた。「24時間働こう!」冗談言うな。 [はりきる] 人ガ (ものニ) ・かならず優勝するといって、選手はみんな張り切っています。 ・最初からあんまり張り切らないほうがいいぞ。 ・新しいプロジェクトにみな気持ちが張り切っている。 [はりこむ] 人ガ ものニ/所ニ  ・張りこんで、娘に一万円もこづかいをやった。 ・犯人をつかまえるために、駅に刑事がおおぜい張り込んでいる。 [はりさける] ものガ (ものニ/デ) ・悲しみで胸が張り裂けそうです。 ・お菓子を一杯に詰めた紙袋が張り裂けそうなほど膨れ上がっている。 [はりたおす] 人ガ 人ヲ ・子どもが言うことをきかないので張り倒してやった。 ・あの顔を思い切り張り倒してやりたい。 [はりだす] 人ガ ものヲ ものニ ・大学は麻薬事件で退学となった学生の名前を正門前の掲示板に張り出した。 ・太平洋高気圧が大きく張り出しています。 [はりつく] 人・ものガ 人・ものニ ・ヤモリが壁に貼りついている。 ・新聞記者が大臣に張り付いて、特ダネを狙っている。 [はりつける] 人ガ ものニ ものヲ ・アルバムに写真を貼り付けた。 ・先生がくれたプリントは、ノートに貼り付けておいた。 [はりつめる] 人ガ ものニ ものヲ / ものガ ・壁にいろいろなポスターを貼りつめた。 ・ペナルティ・キックの一瞬、グラウンドの空気は張り詰めていた。 ・試合前の、この張り詰めた雰囲気が好きなんだ。 [はりとばす] 人ガ 人・ものヲ ・子どもが友だちにけがをさせたというので、ほっぺたを張り飛ばしてやった。 ・子どもの頃はいろいろいたずらをして、よく親父に張り飛ばされた。 [はりめぐらす] 人ガ ものヲ 所ニ ・交通事故のあった所のまわりには、ロープを張り巡らしてあった。 ・さくらの木の下に幕を張り巡らし、その中でお茶の会をやっている。
はれる晴れる
[はれあがる] ものガ ・昨夜からの雪がやんで空が真っ青に晴れ上がった。 ・雨の日が続いたね。明日はきれいに晴れ上がってほしいね。 [はれわたる] ものガ ・空はどこまでも青く晴れわたっている。 ・晴れ渡った空を大きな気球がゆっくりと流れていく。
はれる腫れる
[はれあがる] ものガ ・試合を終わったボクサーの顔は、目の周りがひどく腫れ上がっていた。 ・トゲをさした所がうんで、腫れ上がってしまった。
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ひえる
[ひえきる] ものガ ・冷え切った部屋で、一人興奮してゲームをし続けた。 ・二人の関係は冷え切ったままだった。 [ひえこむ] ものガ ・今夜はいっそう冷え込むらしい。 ・今夜から明日の朝にかけて、関東地方は冷え込むでしょう。
ひかる
[ひかりかがやく] ・真夏の太陽が青い空に光り輝いていた。 ・一面の雪原が朝の光を浴びてきらきらと眩しいほどに光り輝いていた。
ひく
[ひきあう] 人・ものガ 人・ものト ものヲ ・体育の先生が二人の生徒とロープを引き合っている。 ・2台の車がワイヤーを引き合っている。 ・もうけがこんなに少ないのでは、引き合わない仕事だね。 ・この報酬では労力に引き合わない。 [ひきあげる] 人ガ ものヲ (所カラ)  ・川に落ちた自動車をクレーンで引き上げている。 ・会議がおわって、出席者たちが会議室からぞろぞろ自分たちの部屋へ引き上げて行く。 ・今日のしごとはこのくらいによう。(=これでやめよう)。雨がふって来そうだから いそいで道具を 車につんで引き上げよう。 ・P国とQ国のなかが悪くなったら、P国はQ国に送っていた技術指導員をいっせいに引き上げてしまった。 ・一年ほど前からP国の政情が不安定になってきたので、外国の会社はだんだん資本を引き上げはじめた。 ・給料が3パーセント引き上げられることになった。 [ひきあてる] 人ガ ものヲ  ・これからマッチでくじを作ります。この赤い頭のついているのを引き当てた人にこの映画のキップを上げます。 ・商店街の宝くじで一等賞を引き当てた。 [ひきあわせる] 人ガ 人・ものヲ 人・ものト/ニ ・小さい時に別れ別れになっていた兄に知合いの人が引き合わせてくれた。 ・国から両親があそびに来ているので、友だちに引き合わせた。(=両親を友だちに) ・この二つのデータを引き合わせてみよう。どこがどう変化したのだろうか。 [ひきいれる] 人ガ 人・ものヲ ものニ  ・友だちといっしょに文学の雑誌を作ることになった。印刷屋のむすこをなかまに引き入れて、やすく 印刷してもらった。 ・遠くの川から水路を造って村に水を引き入れた。 [ひきうける] 人ガ ものヲ   ・友だちに引越しのてつだいを頼んだら、引き受けてくれた。 ・自分で責任の持てない仕事は引き受けられない。 [ひきうつす] 人ガ ものヲ ・いくつかの辞書を並べておき、一番いい説明を引き写して新しい辞書を作るんだそうだ。 ・問題が解けないとき、問題集の解答を引き写すだけでは、勉強にならない。 [ひきおこす] 人ガ ものヲ   ・救急隊員が倒れている人の上体を引き起こして、意識があるかどうかを確かめた。 ・いなかへ遊びに行っていたうちの子がちょっとした事件を引き起こしたらしい。 [ひきおとす] 人ガ ものヲ ものカラ ・トラックの荷台に乗った男の腕をつかんで引き落とした。 ・電話料、ガス代などは、銀行の私の口座から毎月引き落とされるから、払いに行かなく  てもいい。 [ひきおろす] 人ガ ものヲ  ・朝、旗を揚げ、夕方、引きおろす。 ・どういう手を使ってでも、あいつを社長の座から引きおろしてやる。
複合動詞 全体一覧表へ ナ行・ハ行目次へ [ひきかえす] 人ガ 所カラ   ・頂上へ登るとちゅうで、雪がふってきたので、登るのをあきらめて引き返した。 ・学校へ行くとちゅうでわすれ物を思い出して、家へ引き返した。 [ひきかえる] 人ガ ものヲ ものト ・これは整理券で、入場券ではありません。入場するためには、あそこの窓口でこれを入  場券と引きかえなければなりません。 ・お米の引換券をもらった。米屋に持っていくと、お米と引き替えてくれるそうだ。 [ひきくらべる] 人ガ 人・ものヲ 人・ものト/ニ ・自分の文章は、うまい人の文章と引き比べると、いかにももたもたしているのがわかる。 ・我が身に引き比べ、この本の著者はなんて努力家なんだろう。 [ひきこなす] 人ガ ものヲ ・彼女はピアノもバイオリンもギターも上手に弾きこなす。うらやましい限りだ。 ・あれだけうまく引きこなしてもらえれば、名器も本望だろうね。 [ひきこむ] 人・ものガ 人・ものヲ ものニ ・排水口に水が流れ込み、ごみもいっしょに引き込んで行った。 ・この小説を読んでいると、その世界の中にぐいぐい引きこまれてしまう。 [ひきこもる] 人ガ ものニ ・風邪ぎみなので、1週間ほど家に引きこもっていた。今日ひさしぶりに外へ出てみたら、あちらこちらで 花がさいて、だいぶ春らしくなっている。 ・若い人たちが自分の部屋に引きこもって、家族とも顔を合わさないということが社会問題になっている。 [ひきころす] 人ガ 人ヲ ・自分の不注意で人をひき殺したドライバーが、どの程度の罪に問われるのか知っていますか? ・かわいそうに。車にひき殺されたらしいカンガルーが道ばたに倒れている。 [ひきさがる] 人ガ (所カラ) ・文句を言おうと相手の事務所へ行ったが、乱暴そうな大男が出てきたので、すごすごと引き下がった。 ・きみの意見はここでは通らないよ。課長におこられないうちに引き下がった方がいいよ。 [ひきさく] 人ガ ものヲ  ・ワイシャツを引き裂いて、包帯の代わりに傷口に巻いた。 ・二人の恋は、親の手によって引き裂かれた。 [ひきさげる] 人ガ ものヲ (ものカラ ものニ) ・右から三番目の調節スイッチを引き下げてください。 ・石油のねだんが引き下げられたので、ガソリンのねだんも少しは下がるだろう。 [ひきしぼる] 人ガ ものヲ  ・ゆみを思いきり引きしぼった。 [ひきしまる] ものガ ・山下さんはよくうんどうをするので、体が引き締まっている。 ・西山さんのきりっと引き締まった口もとにはかれの力づよさがあらわれている。 ・スーツを着てネクタイをしめたら、身も心もしゃきっと引き締まった。さあ今日からはもう 学生じゃない。 [ひきしめる] 人ガ ものヲ  ・ゆるんでいたロープを引き締めた。 ・この試合にかてば優勝だ。気持ちを引き締めてかかろう。 [ひきずる] 人ガ ものヲ  ・もしもし、コートのベルトを引きずっていますよ。 ・すっかりつかれてしまって、わたしは足を引きずるようにして、家へかえって来た。 ・机を運ぶ時は引きずらないで持って運んでください。床を引きずると傷が付きます。 ・父はむかし会社を作ったが、失敗したそうだ。今でも過去の夢を引きずって生きている。 ・田中さんは何か暗い影をひきずっている。むかし何かあったのだろう。 ・十年前、事故で人を死なせたことがあるのです。私はそういう暗い過去を引きずって生きているのです。 [ひきずりおとす] 人ガ 人・ものヲ ものカラ ・犯人は、気を失った被害者を崖から引きずり落として逃走したらしい。 ・何とかあいつを今の地位から引きずり落としてやりたい。 [ひきずりこむ] 人ガ 人・ものヲ ものニ ・このシーンでは、主人公が四、五人の男に殴られ、建物の中に引きずり込まれる。 ・彼女を音楽の道に引きずり込んだのは私です。そして日本一の歌手に育て上げました。 [ひきずりだす] 人ガ 人・ものヲ (所カラ) ・押し入れに入っていた大きな箱を引きずり出してみると、中は人形の山だった。 ・物置の奥に隠れていた敵を引きずり出し、皆で討ち取った。 [ひきずりまわす] 人ガ 人・ものヲ ・今日は新人を集めて、市内を引きずり回し、営業マンとして知っておくべき事を教えた。 ・いくら丈夫な箱でも、倉庫の中をそんなに引きずり回したら、底に穴が開いちゃうよ。 [ひきたおす] 人ガ 人・ものヲ ・ロープをかけて、力まかせに枯れ木を引き倒そうとしたが、なかなか倒れない。 ・押してきた相手を、その力を利用して逆に引き倒してやった。 複合動詞 全体一覧表へ ナ行・ハ行目次へ [ひきだす] 人ガ ものヲ (ものカラ) ・山下先生がわたしの才能を見つけて、引き出してくれたのです。 ・キャッシュカードがあれば、いつでもお金が引き出せます。(自分の口座から) [ひきたつ] ものガ ・こんな所にかけたのでは、せっかくの絵が少しも引き立たない。もっときれいな部屋におこう。 ・相手チームに10点もとられてしまったので、みんな元気がない。気分を引き立たせるために 声を掛け合った。 ・わたくしは新しくこの支店に来ました山本でございます。どうか、よろしくお引立てください。 [ひきたてる] 人・ものガ 人・ものヲ ・生地の落ち着いた味がクリームの甘さをうまく引き立てていて、本当においしいですね。 ・この豪華な額縁が中の絵をいっそう引き立てていますね。 ・あいつは、若いときに俺が何かと引き立ててやったおかげで偉くなれたということを忘  れている恩知らずだ。 [ひきちぎる] 人ガ ものヲ ・家に帰ると、机の引き出しから今日別れた男からの手紙を取りだして、一枚一枚細かく  引きちぎり、火をつけて燃やした。 ・今日は貼り絵をやってみます。適当な大きさに引きちぎった色紙を、全体の色のバラン  スを考えながら台紙に貼っていきます。 [ひきつぐ] 人ガ 人カラ/人ニ ものヲ  ・前任者から引き継いだ仕事をより充実させて、後任に引き継ぐ。 ・この方針はこの学校ができてからずっと先生たちの間に引きつがれてきている。 [ひきつける] 人ガ ものヲ (ものニ) ・バットを振る時、もっとひじを脇に引き付けたほうがいい。 ・山下さんは人を引きつける人がらを持っている。 ・人を引きつける話し方とはどんなものでしょうか。 ・彼女の優しさが子供たちをひきつけるんだね。 ・あの人は話がうまいから引きつけられてしまう。 [ひきつづく] ものガ ものニ ・大学の入学試験に関して、いろいろな不祥事が引き続いて起きている。 ・2人目の報告は以上です。引き続いて3人目の報告をお願いし、その後に休憩の時間を  とりたいと思います。 [ひきつる] ものガ ・急に走ったら、足が引きつりそうになった。 ・ひどいことを言われて、怒りで顔が引きつった。 [ひきつれる] 人ガ 人ヲ / ものガ ・王女様はお供を引き連れて、池へ散歩にいらっしゃいました。 ・部下を何人も引き連れて飲みにいくとは、みっともないことだ。 ・その人の腕は、ひどいやけどのあとがひきつれたようになっていた。 [ひきとめる] 人ガ 人ヲ ・時のながれを引きとめることはできない。 ・「もう少し飲んで行けよ」と引き止められたが、「明日の朝早いので」と言って帰ってきた。 [ひきとる] 人ガ 人・ものヲ   ・4さいの時に交通事故で両親をなくしたわたしは、おじの家に引きとられて育った。 ・品物がこんなに売れのこってしまった。どうか、引きとっていただけませんか。 ・「きょうはどうしておくれたんですか。」と先生にきかれて、わたしが「駅から学校へ 来るバスがなかなか来なかったので...」と言いかけると「二人で歩いて来たんです。」と あとを引きとって友だちが言った。 ・父は夜10時ごろに急に病状が悪くなり、つぎの朝5時ごろ息を引きとりました。 [ひきぬく] 人ガ ものヲ (ものカラ) ・小西さんはタバコの箱をとり出すと1本ひきぬいて、火をつけた。 ・さいきんはしごとのよくできるサラリーマンがほかの会社から引きぬかれて行く。 ・あの選手はなかなか良い。うちのチームに引きぬこう。(よそのチームから) [ひきのばす] 人ガ ものヲ   ・すこし時間があまりそうだから、あなたの話を引きのばしてください。 ・この写真はきれいだから、大きく引きのばして、かべに飾ろう。 ・大川さんは次の議題がとり上げられないように、会議を引きのばそうとしている。 [ひきはがす] 人ガ ものヲ (ものカラ)  ・リフォームの業者が壁の板を引き剥がし始めた。 ・兄弟げんかをして、怒った弟は兄の部屋のかべのポスターを引きはがした。 [ひきはなす] 人ガ 人ヲ (人カラ)  ・あの二人はあえばケンカをするから、少しの間、引きはなしておこう。 ・二人がなぐり合いをはじめたので、まわりにいた友だちがとめに入って二人を引きはなした。 ・山下くんは2位を大きく引きはなしてゴールインし、マラソン大会で1位になった。 [ひきはらう] 人ガ ものヲ  ・フリーマーケットの出店は、夕方5時までに引き払わなければならない。 ・私がやっと父のいる所を調べ出して行ってみた時には、父はもうそのアパートを引きはらって、  どこかへ移ってしまっていた。 [ひきまわす] 人ガ 人ヲ/所ヲ ・新しい支店に配属になり、先輩にあちこち引き回されたが、いっぺんに覚えられるわけがない。 ・妻の買い物に付き合ったら、いくつもデパートを引き回されて、まったく参った。 [ひきもどす] 人ガ 人ヲ 所ニ ・つないであったボートが流されそうになったので、あわててロープをつかみ、引き戻した。 ・少年はまた家出をしたが、すぐに親たちに見つけられて、家へ引きもどされた。 [ひきよせる] 人ガ ものヲ ものニ  ・昼休みに子供たちがイスを引き寄せていっしょにお弁当を食べていた。 ・他人の問題としてでなく、もっと自分に引き寄せて、自分の問題として考えてほしい。 [ひきわける] 人ガ 人ト ものヲ ・他校とサッカーの練習試合をしたが、どちらも点が入らず引き分けた。 ・強敵と戦うことになり、引き分ければ充分という試合だったが、見事勝ってしまった。 [ひきわたす] 人ガ 人ニ ものヲ  ・勝負に負けたら、この宝物をお前に引き渡す。 ・新しい担当者に前任者が関係書類を引き渡した。 複合動詞 全体一覧表へ ナ行・ハ行目次へ [ひっかかる] 人・ものガ 人・ものニ ・クモの巣に虫がたくさん引っかかっている。 ・手品師のかんたんなトリックにやすやすと引っかかってしまった。 [ひっかく] 人ガ ものヲ ・壁を釘で引っ掻いて何か書いてある。なになに...「これを読んだ奴はアホ」アホ! ・かゆくても傷口を引っ掻いてはいけませんよ。 [ひっかきまわす] 人ガ ものヲ ・旅行している間に空き巣に入られ、部屋中引っかき回されていた。 ・押し入れの中を引っかき回したが、隠したはずのへそくりが出てこない。どこだ? [ひっかける] 人ガ 人・ものヲ ものニ ・どこかで釘にでも引っかけてしまったらしい。コートに穴があいている。 ・お互いに水を引っかけ合うお祭りにちょうど出くわして、さんざん引っかけられた。 ・親父は、さっき下駄を引っかけてどこかへ行ったよ。パチンコかな。 ・うまい話に引っかけられて金をだまし取られた。 ・あの教授はウイスキーを一杯引っかけてから講義に行くそうだ。口がよく回るんだと。 [ひっかぶる] 人ガ ものヲ ・彼女に告白して見事に振られた時は、家に帰って布団を頭からひっかぶっておいおい  泣いたよ。 ・彼が一人で失敗の責任をひっかぶってくれた。申し訳ない。 [ひっくくる] 人ガ 人・ものヲ ・たまっていた新聞紙をひもでひっくくって古紙回収に出した。 ・世の中の悪人を片っ端からひっくくって、無人島に放り出したら気持ちいいだろうな。 [ひっこむ] 人ガ  ・窓から覗いていた小さな顔が引っ込んで、玄関に回り、「おばちゃん、入っていいー?」 ・もう少し、このおなかが引っ込むといいんだけどなあ。ご飯がおいしいからなあ。 [ひっこめる] 人ガ ものヲ ・子供は恐る恐る犬に触ろうとしたが、犬が動いたのであわてて出した手を引っ込めた。 ・彼は気が弱くて、ちょっと上司に批判されるとすぐ自分の提案を引っ込めてしまう。 [ひったくる] 人ガ ものヲ ・夫は私の手からタオルをひったくると、ごしごし頭を拭いた。何を怒っているんだろう。 ・ある国の街を歩いていたとき、子供にバッグをひったくられた。 [ひっつかむ] 人ガ ものヲ ・女のけんかは怖いね。お互い髪をひっつかんで頭を振り回すんだ。まあ、僕の頭にはつ  かむほどの毛はないから幸いだけど。 ・やつの襟元をひっつかんで、二三回顔をひっぱたいてやったら、すぐ金を出したぜ。 [ひっつく] 人・ものガ 人・ものニ ・あの娘、いつも彼氏にぴったりひっついて、幸せそうだね。 ・夏の体育の時間は、濡れた髪が額にひっつくのがうるさくてたまらない。 [ひっとらえる] 人ガ 人ヲ ・西部劇には、お尋ね者を引っ捕らえて賞金をもらう、という主人公が時々出てくる。 ・空き巣が家に入るところを見て、引っ捕らえたら隣のおじいさんだった。ぼけていて、  家を間違えたらしい。 [ひっぱたく] 人ガ 人(のもの)ヲ ・いまの子供は親にひっぱたかれたことがないらしい。ひっぱたけばいいというものでも  ないけれど、何か考えさせられてしまう。 ・小さい時、父にお尻を何度もひっぱたかれた記憶がある。どんないたずらをしたんだろう。 [ひっぱる] 人ガ 人・ものヲ  ・綱を思い切り引っ張った。 ・子供が母親の手を引っ張って、おもちゃ屋に入ろうとしていた。 ・スリが捕まって、警察に引っ張られていった。 [ひっぱりあげる] 人ガ 人ものヲ ・クレーンが資材を引っ張り上げて、建築中のビルの上に降ろした。 ・空腹で空腹で、ズボンが落ちるのを引っ張り上げながら小学校から帰ったことがある。 [ひっぱりこむ] 人ガ 人・ものヲ ものニ ・むすこは悪いなかまに引っぱりこまれて不良になってしまった。 ・ゆうべ暗い道を歩いていたら、よこから出て来た知らない男たちに建物のかげに引っぱ  りこまれて、お金をとられてしまった。  (「ひっぱる」は「ひきはる」の音変化した形) [ひっぱりだす] 人ガ 人・ものヲ ・そろそろ涼しくなってきたので、タンスからセーターを引っぱり出した。 ・押し入れの奥から二十年前のレコードを引っ張り出して聞いてみた。いい音だ。 ・次の会には田中さんを引っぱり出して、協会の創立当時の話をしてもらおう。 [ひっぱりまわす] 人ガ 人ヲ ・遊園地へ行って子供をぐるぐる引っ張り回したら、さすがに疲れたようで、帰りの電車  でぐっすり寝ていた。 ・妻の田舎へ初めて行ったとき、あちこちの親戚を引っ張り回されて、ともかく疲れた。 [ひんまがる] ものガ ・あいつはどうしようもないほど根性がひん曲がっている。 ・ドリアンというのは、鼻がひん曲がりそうな臭いにおいのする、おいしい果物だ。 複合動詞 全体一覧表へ ナ行・ハ行目次へ
ひしめく
[ひしめきあう] 人ガ 所ニ ・会場の前には、すでにかなりの数の見物人がひしめき合っていた。 ・5万人と発表があった参拝客が境内にひしめき合い、歩くのも大変な状態です。
ひたる
[ひたりきる] 人ガ ものニ ・ボウルの中の豆が全部水に浸りきるまで、水を足して下さい。 ・日曜の午後は部屋のかぎを閉めて、好きな音楽に浸りきるのが私の楽しみです。 ・この職場のぬるま湯に浸りきっていると、自分の脳がどんどん溶けていくようだ。
ひねる
[ひねりだす] 人ガ ものヲ  ・何か新しいアイデアをひねり出そうとしてあれこれ考えているが、何も出てこない。 ・今の苦しい状況の中で、新事業の財源をどうやってひねり出せばいいのか。 [ひねりつぶす] 人ガ ものヲ  ・幼稚園の男の子が、粘土の小さな玉を指でひねりつぶして見せた。なぜ男は自分の力を誇示  したがるのだろう? ・今日の試合は負けてしまったが、今度戦うときは相手をひねりつぶしてやる。
ひびく
[ひびきわたる] ものガ 所ニ ・教会の鐘の音が町中に響き渡り、人々の耳に届いた。 ・軍隊の隊列が目の前をゆく。戦争への道を進む足音が広場に響きわたっている。
ひらく
[ひらきなおる] 人ガ  ・一勝三敗、あと一つ負ければ終わりだ。こうなったら、開き直っていこう。 ・人間、開き直ると何か道が見つかるものだ。
ひろう
[ひろいあげる] 人ガ ものヲ  ・「これは何だ?」彼は床に落ちていたものを拾い上げた。 ・ごみためのようなあの町からお前を拾い上げてやったのは、このおれだぞ。それを忘れたのか。 [ひろいあつめる] 人ガ ものヲ  ・校庭に落ちているごみを拾い集めた。 ・わけのわからないことで 悩んでいるうち 老いぼれてしまうから 黙りとおした 歳月(としつき)を  拾い集めて 暖めあおう (歌詞) [ひろいだす] 人ガ ものヲ ものカラ ・たくさん集めた硬貨の中から、自分が生まれた年のものを拾い出して別の箱に入れた。 ・この文章のポイントを拾い出してみよう。
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ふく吹く
[ふきあげる] ものガ ものヲ ・火山がしろいけむりを吹き上げている。 ・落ち葉を木枯らしが吹き上げ、ビルの高さまで舞い上げている。 ・冷たい風が地下室から吹き上げてくる。どこかから空気が入っているようだ。 [ふきあれる] ものガ ・夕べは一晩中、強い風が吹き荒れていた。 ・吹雪が吹き荒れる中を遭難者の捜索に向かった。 [ふきおとす] ものガ ものヲ ・机の上のゴミをフッと吹き落とした。 ・風が木の枝に積もっていた雪を吹き落とした。 [ふきおろす] ものガ (所カラ) ・うらの山から吹きおろす風は身を切るように冷たい。 [ふきおりる] ものガ ものヲ ・山肌を吹き下りてくる風が心地よい。 [ふきかえす] 人ガ ものヲ ・さっきは北から風が吹いていたが、今は南から吹き返しているようだ。今晩はずっと嵐 が続くらしい。 ・倒れたラグビーの選手にコーチがやかんの水をかけたら、息を吹き返した。 [ふきかける・ふっかける] 人・ものガ 人・ものニ ものヲ ・風が窓に雨を吹きかけている。 ・さむさで指が動かなくなった。いきを吹きかけてあたためよう。 ・兄は酔うと、まわりの人にすぐケンカをふっかける。 ・あの店は男の人が買いに行くと、こういう物のねだんを知らないと思って、高いねだん をふっかける。 [ふきけす] 人ガ ものヲ  ・たんじょう日のケーキのろうそくは一息で吹き消さなけれならない。 ・宿の主人がランプをフッと吹き消した。あたりに深い闇が広がった。 [ふきこぼれる] ものガ ・おかゆが吹きこぼれてしまって、コンロがべたべただ。 ・おそばをゆでるときは、吹きこぼれないようによく見ていてください。 [ふきこむ] ものガ(ものカラ ものニ) / 人ガ ものヲ(人ニ) ・いつのまにか雨がふりだして、開けておいたまどから吹きこんでいる。 ・山下さんは来月ロンドンで新曲を(レコードに)吹きこむそうだ。 ・子供たちにあなたの偏った考えを吹き込まないで下さい。 [ふきさます] 人ガ ものヲ ・熱くて飲めないと言うので、子どものみそ汁を吹き冷ましてやった。 [ふきすぎる] ものガ ものヲ ・朝晩がしのぎやすくなり、通りを吹きすぎる風に秋を感じた。 ・二度とあの幸せな日々は戻らないのだと、心の中を寂しい思いが吹きすぎた。 [ふきすさぶ] ものガ  ・探検隊は遺跡を求めて西に進んだ。砂嵐が吹きすさぶ辺境の地に、その遺跡はあった。 ・吹雪が吹きすさぶ中を山小屋に向かって突き進んだ。 [ふきたおす] ものガ ものヲ  ・家が台風で吹きたおされてしまった。 ・にわの木が風に吹きたおされた。 [ふきだす] ものガ ・ひたいからあせが吹き出している。 ・子供たちの不満がいっきに噴き出した。   ・弟のかっこうがあまりおかしいので、わたしは思わず噴き出してしまった。 (=急に、はげしく笑い出した) ・パイプがおれて、そこから水蒸気が噴き出している。 [ふきつける] ものガ ものニ / 人ガ ものニ ものヲ ・海の方から吹きつける潮風のために自転車がさびてしまった。 ・バイクを走らせるわたしのかおにつめたい雨が吹きつけた。 ・兄は髪にスプレーを吹きつけている。 [ふきでる] ものガ ものカラ ・コンロの上のやかんから蒸気が噴き出てきた。 ・山頂から吹き出る白煙がゆったりと風に乗って流れていく。 [ふきとばす] ものガ ものヲ ・木枯しが吹きまくって、木の葉をすっかり吹きとばした。 ・台風の強い風で体が吹き飛ばされそうになった。 ・突風で物置のトタン屋根が吹き飛ばされたが、幸いけが人はなかった。 ・カラオケで歌いまくって、日ごろのイライラを吹き飛ばした。 [ふきとぶ] 人・ものガ  ・このビールの一杯で、昼間の仕事のイライラが全部吹き飛ぶ心地がするね。 ・明け方の電話で起こされ、眠い目をこすって電話に出たが、聞こえてきた一言で眠気が吹き飛んだ。 [ふきならす] 人ガ ものヲ ・丘の上でトランペットを吹き鳴らしていると、いやな事はみな忘れてしまう。 [ふきぬける] ものガ ・家の両側のまどをあけると、すずしい風が吹きぬけて行く。 ・私はすべてを失い、心の中を冷たい風が吹き抜けていくようなむなしさを感じた。 ・冷たい風が吹き抜けて、黒い落ち葉がただ一枚、風の吹くまま舞っていた。 [ふきはらう] ものガ ものヲ ・ゆうべから吹いた風が、くもを吹きはらって、けさはぬけるような青空が広がっている。 ・弁護士が探し出してくれた証拠書類が、私に対する疑惑をきれいに吹き払ってくれた。 [ふきまくる] ものガ ・木枯しが吹きまくって、木の葉をすっかり吹きとばした。 ・あのいい加減な男がほらを吹きまくり、みんな信じこまされて資金を出してやったんだ。 [ふきよせる] ものガ ものヲ ・落ち葉が風に吹き寄せられて、階段の下にたまっている。 [ふきわたる] ものガ ものヲ ・はるか上空を吹き渡る風に乗って、遠い国へ飛んでいきたい。 ・戦場を吹き渡る冷たい北風が、戦争のむなしさをいっそう強く感じさせた。
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ふく拭く
[ふきけす] 人ガ ものヲ  ・黒板に書かれていたことばを黒板消しで拭きけした。 ・壁に書かれた文字は丁寧に拭き消されていたが、よく見るとうっすらと読めるところが あった。 [ふきとる] 人ガ ものヲ  ・看護士さんが傷口(きずぐち)のよごれををきれいに拭きとってくれた。 ・タオルで足についたどろをよく拭きとりなさい。 ・はり合わせた所からはみ出したボンドはきれいにふきとっておいてください。
ふくむ
[ふくみこむ] ものガ ものヲ ・現代社会の問題は、さまざまな側面を含みこんで発生する。 ・日本の思想は、かつては中国の、近代以後は西洋の思想を含みこんで成立している。
ふくれる
[ふくれあがる] ものガ  ・網の上で餅がぷっくり膨れ上がり、破裂してしぼんだ。 ・工員の間で不満が膨れ上がっているのを工場長は感じていた。 ・原油高でコストが膨れ上がり、会社は赤字に転落した。
ふさぐ
[ふさぎこむ] 人ガ ・母は朝からふさぎ込んでいた。入院している父のことが心配なのだ。 ・患者がふさぎこまないよう、医師は注意深く言葉を選んで病気の説明をした。
ふせぐ
[ふせぎとめる] 人ガ ものヲ  ・敵をここで防ぎとめてくれ。 ・洪水の水をふせぎとめるため、入り口に土のうを積んだ。
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ぶつ
[ぶちあげる] 人ガ ものヲ ・「ほら吹き」とあだ名された首相は、国家百年の大構想をぶち上げた。 ・うちの社長は景気のいい話をぶちあげるのが好きだけれど、実行力が今一つだな。 [ぶちこむ] 人ガ 人・ものヲ ものニ ・まっ黒に汚れた作業着を何着も洗濯機に放り込み、洗剤をかなり多めにぶち込んだ。 ・威勢のいいチンピラが刑務所に二年間ぶち込まれて来たら、おとなしくなっていた。 [ぶちころす・ぶっころす] 人ガ 人ヲ ・「このやろー、ぶちころしてやる!」って、テレビゲームだからってそんな言葉を言っ  てはいけませんよ、お母さん。 ・「ぶっころされたいのか、てめえ!」って、ただ立っていただけのカーネルおじさんに  けんか売ったってしょうがないでしょ、酔っぱらいのおじさん。 [ぶちこわす・ぶっこわす] 人ガ ものヲ ・今日はリフォーム工事の初日。まず、居間の壁をぶちこわすことから始めた。見てると 爽快。 ・部屋に彼と二人でいたら、お母さんが紅茶を持って入ってきた。せっかくのいいムードを  ぶちこわされて、がっかりだ。お茶なんて要らないのに。 ・せっかく作った積み木の家をよちよち歩いてきた弟にぶっ壊された。こんなに高く積み  上げられるのは、幼稚園児にはそういないんだぞ。 [ぶちぬく] 人ガ ものヲ ・この教室と隣の教室との壁をぶち抜いて、広い教室にしたいと考えています。 ・あの山にトンネルをぶち抜いて、遠回りしなくても済むようにする計画だ。 [ぶっかける] 人ガ 人・ものニ ものヲ ・廃材にガソリンをぶっかけて燃やしたら、消防車が来て、えらく怒られた。 ・トンカツとキャベツにソースをじゃぶじゃぶぶっかけた。さあ食うぞー!  [ぶったおれる] 人ガ 所ニ ・夜遅く辛い作業が終わると、疲れてその場にどっとぶっ倒れる毎日だった。 ・新人戦で相手のパンチを食らって仰向けにぶっ倒れ、そのまま病院送りとなった。 [ぶっとおす] 人ガ ものヲ ・朝まで10時間ぶっ通してマージャンをやった。休憩はトイレだけだった。 ・この山にトンネルをぶっ通せば、向こうの町まで自転車ですいすい行けるようになる。 [ぶっとばす] 人ガ 人・ものヲ ・高速道路を単車でぶっ飛ばすのは気持ちいいぜ。一度やってみな。 ・あのやろう、いつかぶっ飛ばしてやる。 [ぶっぱなす] 人ガ ものヲ ・拳銃を派手にぶっ放すヒーローに憧れていた子供時代を思い返すと、苦笑するしかない。 ・コタツの中で親父が一発ぶわっとぶっ放した。臭いのなんのって、、。 [ぶんなぐる] 人ガ 人・ものヲ ・男の子のゲームって、どうしてぶん殴ったり蹴たりばかりしているんだろ。 ・生意気なことを言って、先輩に思いきりぶんなぐられた。それが当たり前の時代だった。
ふてる
[ふてくされる] 人ガ  ・コーチに嫌みを言われたぐらいでふてくされるな。結果を出して見返してやれ。 ・家内に叱られた娘は、しばらくふてくされていたようだが、夕食のいい匂いにつられて 部屋から出てきた。
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ふむ
[ふみあらす] 人ガ ものヲ  ・公園の花壇が心ない人々に踏みあらされてしまった。 ・たいせつな畑を踏み荒らす人がいる。こまったことだ。 [ふみいれる] 人ガ ものヲ  ・子どもがこんな所へ足を踏みいれてはいけないよ。 ・探検隊は、前人未到の地へ足を踏み入れた。 [ふみかためる] 人ガ ものヲ  ・花壇の回りの土を踏み固めて、歩きやすくした。 ・踏み固められた雪が夕べの間に凍って滑りやすくなっている。 [ふみきる] 人ガ ものニ ・検察は強制捜査に踏みきった。 ・P社はこの製品の開発に踏みきった。 [ふみけす] 人ガ ものヲ  ・たき火の火がそばの枯れ草に燃え移り、あわてて踏み消した。 ・浜辺の砂の上に描いた絵が、走り回る子供たちの足で踏み消されていった。 [ふみこえる] 人ガ ものヲ  ・足が白線を踏み越えてしまっていたので、ファウルとなった。  ・ベーさんは、さまざまな困難を踏みこえて勉強をつづけた。 ・くるしみもかなしみも踏みこえて、きょうまで生きてきました。 [ふみこたえる] 人ガ  ・大柄な力士に激しく押されたが、横綱は土俵際で踏みこたえた。 ・くるしくても、そこで、ぐっと踏みこたえれば、人は強くなれる。 [ふみこむ] 人ガ ものニ ・この研究は、もう一歩踏みこむと良いものになるのだがなあ。 ・警察がその家に踏みこんだ時には、犯人はもうにげていた。 [ふみしめる] 人ガ ものヲ  ・早く足のけががなおって、この足で大地を踏みしめて歩けるようになるといいのだが。 ・やっと国に帰れた。自分の国のつちを踏みしめる気持ちはなんともいえないものだ。 [ふみたおす] 人ガ ものヲ  ・借金を踏みたおされた。 ・アパートの家賃を踏みたおして引っ越してしまった。 ・レストランでごはんを食べて、お金をはらわないことを「飲食代を踏みたおす」と言う。 [ふみだす] 人ガ ものヲ ・この時、人類は宇宙時代へ第一歩を踏み出した。 ・わたしも、ことし社会人としての第一歩を踏み出しました。よろしくおねがいいたします。 [ふみちらす] 人ガ ものヲ ・花壇の花が踏み散らされていた。誰がこんなひどいことをしたんだろう。 ・境内の砂利を踏み散らして馬が駆けていった。 [ふみつける・ふんづける] 人ガ ものヲ  ・ぼうしを落としたら、そこを通った人に踏みつけられてしまった。 ・おや、今なにかへんな物を踏んづけたぞ。 ・彼は、他の人を踏みつけるようにして、出世していった。 ・あなたは人の気持ちを踏みつけるようなことを平気で言うのね。  ◇「踏んづける」は「踏みつける」が音変化した形。 [ふみつぶす] 人ガ ものヲ ・小学生がチョウを捕まえて踏みつぶしている。相当ストレスがたまっているんだろう。 ・彼女の純真な気持ちを踏みつぶすようなことはするな。 [ふみとどまる] 人ガ (所ニ) ・こわくてにげ出したい気持ちをやっとおさえて、踏みとどまった。 ・仕事がとてもつらいので、どの人も2年とこの職場に踏みとどまろうとしない。 [ふみならす] 人ガ ものヲ  ・聴衆は、手をうち、足を踏み鳴らした。 ・我々は床を踏みならすことで、反対の意志を表した。 [ふみならす] 人ガ ものヲ  ・穴をうめたあとはよく踏み均しておいてくださいね。 ・みんなが歩きやすいように道の雪を踏みならした。 [ふみにじる] 人ガ ものヲ  ・あの人は、人の厚意を踏みにじっておいて平気なのだ。 ・こどもの純粋な気持ちを踏みにじる大人が多い。 [ふみぬく] 人ガ ものヲ  ・板切れから出て開いたくぎを踏みぬいてしまった。 ・おおぜいでおどりをおどっていたら、とうとう、ゆかを踏みぬいてしまった。 [ふみはずす] 人ガ (ものカラ) ものヲ  ・はしごから足を踏みはずして下までおちてしまった。 ・あの男は、いつのまにか、人の道を踏みはずしてしまったのだ。 [ふみまよう] 人ガ  ・山の中で道を踏み迷って、ふもとに降りられなくなってしまった。 ・ふとしたことから悪の道に踏み迷い、警察のご厄介になるような人生を歩んできた。 [ふみやぶる] 人ガ ものヲ ・敵方の軍勢は竹垣を踏み破って切り込んできた。 ・若者よ、古い世界を踏み破る気概を持って進んでゆけ。 [ふみわける] 人ガ ものヲ  ・わたしたちは、山道のくさを踏み分けてすすんだ。 ・こんな山道を踏み分けて、はるばるわたしの家へ来てくださってありがとうございます。 [ふんぞりかえる] 人ガ ものニ  (ふみ+そりかえる) ・昔は近所の悪ガキだった男が、今では大臣の席にふんぞり返っている。笑っちゃうね。 ・選挙の時はペコペコ頭を下げ、当選すると急に偉そうにふんぞり返る。いつも同じだ。 [ふんばる] 人ガ ものヲ   (ふみ+はる) ・押されて倒れそうになったが、足を踏ん張ってこらえた。 ・テスト期間もあと二日。もう少し踏ん張れば終わりだ。がんばろう。 ・犬がまじめな顔をして足を踏ん張っている。どうしたんだろう。ああ、そうか。
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ふる降る
[ふりかかる] ものガ 人・ものニ ・駅を出ると、ザアッと雨が降りかかってきた。 ・危機を脱したあとも、主人公には様々な災難が降りかかる。冒険映画の定番だ。 ・空を見上げた顔に、細かい雨が降りかかった。 [ふりこむ] ものガ ものカラ ・あいていた窓から雨が降りこんだ。 ・玄関のドアを開けると、冷たい風と共に雪が降り込んでくる。   cf.振り込む [ふりこめる] ものガ 人ヲ ・もう一週間もずっと長雨に降りこめられて、どこにも出かけていません。 ・せっかく旅に出たのに、朝から宿に降り込められています。そちらはいかがですか。 [ふりしきる] ものガ ・降りしきる雨の中を男が一人、かさもささずに歩いている。 ・しんしんと雪が降りしきる。景色の中で動くものは何もない。 [ふりそそぐ] ものガ ものニ ・大きな窓から部屋中にさんさんと日の光が降りそそぐ。 ・降り注ぐ雨の中、山道を急ぐ二人連れの旅人があった。 [ふりだす] ものガ ・さっきまでいい天気だったのに、急に空が暗くなり、雨が降り出した。 ・降りだした雪を気にもせず、二人は黙って海を見つめていた。 [ふりつづく] ものガ ・秋の雨が単調に降り続いている。(降り続けている) ・毎日毎日雪が降り続く地方の苦労は、南国の人には想像できない。 [ふりつもる] ものガ ものニ ・新雪が降り積もり、スキーヤーたちはその柔らかさを楽しんだ。 ・この土地は火山灰が降り積もってできた土地なので、いろいろ問題があります。 [ふりやむ] ものガ ・試合は雨で中断し、降り止むのを待っているところだ。 ・雪がいつまでも降り止まず、我々は山小屋から出られなかった。
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ふる振る
[ふりあおぐ] 人ガ ものヲ ・上空を振り仰ぐと、はるか高いところにジェット機が小さく見えた。 ・かなり下ってから後ろを振り仰ぐと、夕日に照らされた山の頂上が美しかった。 [ふりあげる] 人ガ ものヲ  ・頭の上にいきおいよく棒を振りあげた。 ・「こら!」祖父は、振り上げたこぶしを、子供の頭に振り下ろすまねをして、笑った。 [ふりあてる] 人ニ ものヲ ・実力のある人に難しい役を振りあてよう。 ・それぞれの能力に合わせて仕事を振り当てたつもりだったが、計算違いもあったようだ。 [ふりうごかす] 人・ものガ ものヲ ・細長い虫が頭を振り動かしながら細い枝の上を歩いている。 ・指揮者が大きく腕を振り動かして、曲想を表現している。 [ふりおこす] 人ガ ものヲ  ・勇気を振りおこしてふたたび相手に立ち向かった。 ・ここで気力を振り起こして、がんばらないといけない。 [ふりおとす] 人・ものガ ものヲ  ・初めて乗った馬から振りおとされた。 ・帽子に積もった雪を振り落として、またかぶりなおした。 [ふりおろす] 人ガ ものヲ  ・思いハンマーを振り下ろして、木の棒を地面に打ち込んでいく。 ・刀を振りおろしたが、相手の刀に受け止められた。 [ふりかえる] ・大きな音にびっくりして後ろを振り返った。 ・子供のころを振り返ってみると、実にいい時代だったと思う。 [ふりかえる] 人ガ ものヲ  ・休日を振り替えて、月曜に休むことにする。 ・君の役は彼に振り替えよう。君はこっちをやってくれ。  (「振り返る」「振り替える」は活用の型が違う。) [ふりかかる] ・運の悪い主人公に様々な災難が振りかかるが、何とか切り抜けていく。 [ふりかける] 人ガ ものヲ ものニ ・油っこい料理のあとで、ごはんにごま塩を振りかけて食べると、実にうまい。 ・この店のたっぷりコショウを振りかけたステーキは絶品だよ。 [ふりかざす] 人ガ ものヲ  ・その武士は、刀を振りかざして敵陣におどり込んだ。 ・独裁者は権力を振りかざして国民を支配した。 [ふりかぶる] 人ガ ものヲ  ・刀を大きく振りかぶって切りかかった。 ・ピッチャー、振りかぶって、第一球、投げました。 [ふりきる] 人ガ ものヲ/文ヲ  ・引き止めようとする彼の手を振りきって、タクシーに乗り込んだ。 ・40キロ地点まで並走していたライバルの選手を振りきって、ゴールに飛び込んだ。 ・彼女は皆が止めるのを振り切って、会社を辞めて落語家の道に進んだ。 [ふりこむ] 人ガ ものヲ  ・工事代金を銀行で振り込んだ。 ・息子だと言って、親に大金を振り込ませてだまし取る詐欺が続いている。 [ふりしぼる] 人ガ ものヲ  ・声を振りしぼって助けを呼んだ。 ・最後の力をふりしぼって相手を倒そうとした。 [ふりすてる] 人ガ ものヲ  ・恋人も、過去も振りすてて、新しく生きようと思った。 ・これまでのすべてを振り捨てて、自分の持てる能力だけで道を切り開いてみたい。 [ふりだす] 人ガ ものヲ  ・振りだした手形が不渡りとなり、会社は倒産した。 ・この容器は、この穴から粉を振り出すようになっているんですけど。 ・手品師はポケットからハンカチを出して振り出した。 [ふりたてる] ものガ ものヲ  ・牛が角を振りたてて、闘牛士に向かっていった。   ・二匹のカニがはさみを振り立てて戦っている。 [ふりつける] 人ガ 人ニ ものヲ ・ダンスの先生に振り付けてもらったダンスを踊ってみます。 [ふりとばす] 人ガ ものヲ ・バトンを勢いよく振ったら、観客席に振り飛ばしてしまった。 [ふりはなす] 人ガ ものヲ ・少年は警官の手を振り放して逃げた。 ・二位以下を大きく振り放し、独走態勢でゴールした。 [ふりはらう] 人ガ ものヲ  ・引き止めようとする夫の手を振り払って、由美子は家を出て行った。 ・襲ってくる眠気を振り払うため、窓を大きく開けて冷気を部屋に入れた。 [ふりほどく] 人ガ ものヲ  ・彼女はつかみかかってくる男の手を振りほどいて大声を上げた。 ・少年は体を縛っていた縄を振りほどき、鍵を壊して小屋から逃げ出した。 [ふりまく] 人ガ ものヲ  ・まったく、いい加減なうわさを振りまいているのは誰だ!   ・彼は観客に笑顔を振りまいて番組を収録したあと、楽屋で暗い顔で鏡を見つめていた。 [ふりまわす] 人ガ ものヲ  ・ちょっと、そこの男の子、かさを振りまわしたら危ないよ。 ・小人物が権力を持つと、やたら振り回したがるから困る。 ・他人の言葉に振り回されてはいけない。自分の考えをしっかり持ちなさい。 [ふりみだす] 人ガ ものヲ  ・女は髪を振りみだして家から飛び出した。 ・彼女は子供たちのために髪を振り乱して働いた。 [ふりむく] 人ガ 所ヲ  ・絵の中の少女は、斜め後ろを振り向き、ちょっと驚いたような表情をしている。 ・彼女、ぼくの方を振りむいてくれないかなあ。 [ふりむける] 人ガ ものヲ ものニ ・馬は、音のした方へ顔を振り向けた。 ・ダム建設中止で余った資金を教育予算に振り向けてほしい。 ・あなたねえ、遊びに使うエネルギーを少しは仕事に振り向けたらどう? [ふりわける] 人ガ ものヲ ものニ ・仕事の一部を各支店に振り分けてやってもらうことにした。 ・我が社の持つ人材を適所に振り分け、効率よく事業を進めていきたい。
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ふるう
[ふるいおこす] 人ガ ものヲ  ・ダウンしたボクサーは、気力を奮い起こして立ち上がり、また向かっていった。 ・少年は勇気を奮い起こして魔物と戦った。 [ふるいおとす] 人ガ ものヲ  ・家に入る前に、コートについたほこりをふるい落とした。 ・筆記試験で半分をふるい落とし、面接試験でじっくり人物を見た。 [ふるいたつ] 人ガ   ・「我々の国を作ろう!」将軍の言葉に兵士たちは奮い立ち、独立戦争を戦い抜いた。 ・勇気を奮い立たせて、おばけ屋敷に入った。
ふるえる
[ふるえあがる] 人ガ ・うちの奥さんはゴキブリの姿を見ると震え上がる。 ・会社の幹部は暴力団の脅しに震え上がり、言うなりになってしまった。
ふれる
[ふれあう] 人ガ ものト/ニ ・その時、二人の指がふと触れ合った。 ・都会の子供は自然と触れ合う機会が少ない。 [ふれまわる] 人ガ ものヲ ・あの人は、でたらめなうわさを触れ回って楽しむ、まったく迷惑な人だ。 ・そんな恥ずかしい話を近所に触れ回られたら、外を歩けなくなっちゃうよ。 ・世間にあることないこと触れ回って、それで金を得る連中がマスコミにいる。
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ほうむる
[ほうむりさる] 人ガ ものヲ ・この事件は、誰にも知られないように葬り去ってしまいましょう。
ほうる
[ほうりあげる] 人ガ ものヲ  ・「表が出たらおれのもの!」そう言いながら、彼はコインを放り上げた。 ・勝ちが決まった瞬間、彼はラケットを放り上げ、地面に伏して泣き出した。落ちてきたラケットが 頭に当たらないといいのだけれど。 [ほうりこむ] 人ガ ものヲ ものニ  ・マンションの宣伝のダイレクトメールをゴミ箱に放り込んだ。 ・突然の来客で、あわててその辺に散らかっていたものを押入れに放り込んだ。 [ほうりだす] 人ガ 人・ものヲ ものカラ  ・部屋に飛び込んできたセミを捕まえ、窓から放り出した。 ・市役所の担当者と業者の車がやってきて、ホームレスたちが公園から放り出された。 ・途中までやった仕事を放り出してはいけない。最後まで責任を持ちなさい。 [ほうりなげる] 人ガ ものヲ  ・ボールを空高く放り投げると、自分でそれを取りに走った。 ・生徒が窓から空き缶を外に放り投げた。教師がその生徒を窓から放り投げようとした。
ほえる
[ほえたてる] 人・ものガ ・この家の犬は、前の道を人が通るたびにうるさく吠え立てる。まったくしつけの悪い犬だ。 ・耳のそばでそんなに吠えたてる(=わめく)なよ。うるさくてしかたがない。もう、きみの言いたい事は よく分かったよ。
ほす
[ほしあげる] 人ガ ものヲ   ・和紙は、十以上もの手作業による工程のあとで、日陰でじっくりと干し上げて、ようやっとでき上がる。 ・庭の池の水をポンプでくみ出し、干し上げてきれいに掃除した。  [ほしかためる] 人ガ ものヲ ・人々は粘土を四角く干し固めてレンガを作り、それで家を建てていた。
ほほえむ
[ほほえみかける] 人ガ 人ニ ・美女がにっこり微笑みかける駅のポスターに見とれ、階段で転びそうになった。 ・王女は民衆に優しく微笑みかけ、民衆は国旗を振ってそれに応えた。
ほめる
[ほめそやす] 人ガ 人ヲ ・いろいろの人が田中さんを誉めそやすけれど、あの人のどこがそんなにすぐれているというのだろう。 ・誰もがしきりに党首の人柄をほめそやすが、逆に言えば、人柄以外にほめるところがな いということだ。党首に必要なのはまず政治能力だろう。 [ほめたたえる] 人ガ 人・ものヲ ・子どもをたすけるために列車の前にとび出した学生の勇気をだれもが誉めたたえている。 ・建国に当たっての将軍の功績を国民は褒め称え、将軍を「建国の父」と呼んでいる。 [ほめたてる] 人ガ 人・ものヲ ・テニスの大会で優勝したら、練習態度までほめたてられて、決まり悪かった。練習は好 きじゃないんだけど。 ・王は兵士の勇気ある行動を褒め立て、勲章を授けた。 [ほめちぎる] 人ガ 人・ものヲ ・担任の教師は、その生徒のことを褒めちぎった。 ・あの人は私のことをみょうに高く評価していて、私が何をやっても誉めちぎる。
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ほる
[ほりあげる] 人ガ ものヲ  ・6か月もかかって、やっと仏像を彫り上げた。 ・ホールの大きな壁面にはこの地方の伝統の模様が美しく彫り上げられている。 [ほりあてる] 人ガ ものヲ  ・調査に3年もかかったが、とうとう油田を掘り当てた。 ・読みにくい歴史文書を読み進めるうちに、意外な新事実を掘り当てた。 [ほりおこす] 人ガ ものヲ  ・種をまくために畑(の土)を掘り起こした。 ・各地方に埋もれている民謡や民話を掘り起こして、人々に知らせることは大切なことで す。 ・あの戦争についての、埋もれた史料や真実を掘り起こすのが私の目的です。 [ほりかえす] 人ガ ものヲ  ・水道工事のためにいま道路を掘り返しています。別の道を通ってください。 ・古い記憶を掘り返して、当時の状況を再現してみました。 [ほりこむ] 人ガ ものニ ものヲ  ・背中に龍が彫り込んである。 ・このナイフは山田さんのらしい。柄に「K.Y.」と彫り込んである。 [ほりさげる] 人ガ ものヲ  ・ここはまわりより少し高いから、掘り下げよう。 ・A:その話はおもしろいから、もっとくわしく聞きたいですね。  B:こういう話はあまり掘り下げるものじゃないですよ。 [ほりすすむ] 人ガ ものヲ  ・両側から海底を掘り進み、ついに海底トンネルが完成した。 ・洞窟をさらに3メートルほど掘り進むと、人の作ったドアのような物があらわれた。 [ほりだす] 人ガ (ものカラ) ものヲ  ・村人たちが、土砂崩れで埋もれた家を掘り出している。 ・あの社長は埋もれた人材を掘り出すのがうまい。 ・土の中から古い時代の土器が掘り出された。 [ほりつける] 人ガ ものニ ものヲ ・庭の木の幹に自分の名前を彫りつけた。 ・メダルには勝利の女神の像が彫りつけてあった。 [ほりぬく] 人ガ ものヲ ・岩山を掘り抜いて、核シェルターを建設している。 ・地下の水脈まで井戸を掘り抜いた。
ほれる
[ほれこむ] 人ガ 人ニ ・一度ほれ込んでしまえば、どんな欠点も見えなくなる。 ・監督はその選手の強い肩にほれ込んだようだ。
ほろびる
[ほろびゆく] 人・ものガ ・人類の繁栄の陰で、多くの動物が滅び行く運命にある。 ・世界各地で滅び行く言語を記録しておこうと、言語学者の努力が続いている。
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