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47. 逆 接 

    47.1 〜が 47.2 〜けれども 47.3 〜のに   47.4 〜ところで             47.5 〜ところ(が)              47.1 〜ガ 47.1.1 節内の述語の制限 [文体][スル/シタ][ムード] 47.1.2 逆接    47.1.3 前置き  47.1.4 主体のハとガ 47.2 〜ケレドモ [文体とムード][スル/シタ] 47.2.1 述語の制限    47.2.2 逆接と前置き 47.3 〜ノニ 47.3.1 述語の制限 [文体][ムード][テンス] 47.3.2 ノニの意味 47.3.3 ハとガ         47.4 〜モノノ 47.5 〜タトコロ(ガ)   結びつけられた二つの節AとBが対立または矛盾する内容の時、その接続関 係を逆接といいます。それに対するのは「順接」です。「46.並列・並行動作」 でとりあげた「〜て、〜」や「〜ながら」が逆接にもなることは、すでに見ま した。逆接条件の「〜ても」は、「条件」の方で扱うことにします。

47.1 〜が、〜

 述語の普通形・丁寧形どちらにも接続します。「〜が」の節は、すべての従 属節の中で最も独立した文に近いものです。それは、文体やテンスの点でも主 節から独立しているということで、それらを主節とは別に示さなければなりま せん。

47.1.1 節内の述語の制限

[文体]

   主節と別の文体にはなりません。例えば文全体が丁寧体の時は、「〜が」の 述語も丁寧形にしなければなりません。     ×これはAだが、それはBです。      これはAですが、それはBです。       cf. これはAだし、それはBです。  前の「〜し」の例では、「Aだし」は主節の「Bです」に従属していると考 え、文体を特に示さず、主節の丁寧さによって解釈されます。図式化すれば、      [これはAだし、それはBで]す のように考えられます。「〜が」を同様に図式化すると、次のようになります。      [これはAです]が[それはBです]  

[スル/シタ]

 「〜が、〜」のテンスは、ふつうは主節のテンスから独立していますが、状 態を表す述語の場合、過去のことでも現在形を使えることがあります。     ×玄関はしめるが、窓は開けておいた。(○しめたが) 玄関はしめてあるが、窓が開いていた。(しめてあったが) いすは座りやすいが、テーブルがちょっと高すぎた。  ただし、状態性ならいつも現在形にできるということでもありません。     ×その子は木の陰に隠れているが、すぐに見つかってしまった。      (○隠れていたが)     ?その時、私はその鍵を持っているが、黙っていた。  どういう条件によるのかはわかりません。この辺の文法性の判断は人によっ ても違うでしょう。

[ムード]

 独立性が高いので、「〜だろう/でしょう」や「するそうだ」も使えます。      そういうこともあるだろうが、あまり気にしなくていいよ。      病気をしていたそうだが、もう大丈夫か?  次の「〜が」の使い方はどう説明したらいいでしょうか。      だめだって言ってるだろうが。  意志形は次のような表現に限られます。      何をしようが勝手でしょ。      やつが行こうが行くまいが、俺の知ったことか! 命令や依頼は使えません。

47.1.2 逆接

 「Aが、B」は代表的な逆接の表現です。    1 それは私のですが、これは山田さんのです。    2 これは安いですが、あれは高いです。    3 私は行きましたが、彼は行きませんでした。    4 雪が降っていますが、そんなに寒くないです。    5 このパンはおいしいが、少し高い。  それぞれの対立は、「私の:山田さんの」のような対比、「安い:高い」の ような反対語、「行きました:行きませんでした」のような肯定:否定、「雪 が降っている:そんなに寒くない」のような、Aから予想されることをBが否 定、「おいしい:高い」という話し手から見た対比的な評価、といったもので す。最後の例以外は別の主体の対比です。  初めの三つの例は「〜て、〜」または「〜、〜」の文型でも言えます。      それは私ので、これは山田さんのです。      これは安く(て)、あれは高いです。      私は行き、彼は行きませんでした。  こうすると、話し手のとらえ方が違うことになります。AとBが対立するこ とを強調せず、二つの事柄をただ並べているという言い方です。「〜が、〜」 ではAとBの対立をはっきり示しています。  ですから、例4のAから予想されることとBの内容が食い違うという場合は、 「〜て、〜」または「〜、〜」の文型では言えません。     ?雪が降っていて、そんなに寒くないです。  もしこの文が場面に合った文だとすると、そこは「雪が降ったほうが寒くな い」という特殊な気候条件の場所になります。   対比されるのは主体だけでなく、主体の部分・属性の場合もあります。      彼は頭はいいが、口は悪い。      このパンは味はいいが、値段が少し高い。  なお、「対比」ということについて「64.2.3 しかし」でまた考えます。

47.1.3 前置き

 前置きとは次のような場合を言います。逆接以外のいくつかの用法をまとめ てそう呼んでおきます。       すみませんが、この辺に交番はありませんか。      失礼ですが、お名前は・・・。      ちょっとお伺いしますが、2号館はどの建物でしょうか。      ここに新聞がありますが、お読みになりますか。      次の会は10日の予定ですが、都合の悪い人はありますか。      ところで、先程の問題だが、これは今説明したやり方を使えばよい。  「が」でつながれたAとBは対立するものではありません。初めの三つは、 相手の注意を引くためと、謝りの意味の重なった慣用的な表現です。あとの三 つの例は、話の主題(話題)を持ち出すための型です。その中に文の主題があ るもの(「次の会」)もあります。  最後の例は、      ところで、先程の問題は、今説明したやり方を使えばよい。 とすると、単純な主題の文になります。  さらには、次のような「注釈」的な言い方もあります。次に自分が言うこと に、自分で注釈を付けているのです。      「後悔先に立たず」ということわざがありますが、私にもこんな経      験があります。   こうなれば本当のことを言いますが、盗んだのは私です。  副詞の中に「発言の副詞」というのがありました。上の例と同じような意味 で、「正直に言うと」はかなり固定した表現です。  これらの例は、「が」を使わずに、前の文を「。」で止めても同じ場合がか なりあります。

47.1.4 主体の「は」と「が」

「は」と「が」の使い方を考えてみます。従属節と主節の主体が同じ場合と 違う場合を考えます。まず、違う場合から。「〜が」の節は主節からの独立性 が高いので、それぞれで単文とほぼ同じように「は」と「が」が使えます。 「は」と「が」の組合せは4通りになります。「落第・合格」という対立し た意味を持つ述語の例を見てみます。      田中君は落第したが、山田さんは合格した。      田中君が落第したが、山田さんは合格した。      田中君は落第したが、山田さんが合格した。      田中君が落第したが、山田さんが合格した。  「は−は」は両方主題文で問題ないとして、「が−は」では前の文は現象文 になります。「は−が」の場合は、主節が現象文と言えるかどうか微妙です。 前半を受けて、「では誰が合格したか」の答えと考えると、この「が」は指定 の「が」で、現象文とは言えません。最後の「が−が」の場合も同様です。や はり、逆接ということで後半の内容にある種の予測が成り立つわけです。 次のようなごくふつうの「は−は」の文も、「が」を使うと不自然な場合が 多くあります。 太郎は中国へ行ったが、次郎は韓国へ行った。 ?太郎が中国へ行ったが、次郎は韓国へ行った。 ?太郎は中国へ行ったが、次郎が韓国へ行った。 ?太郎が中国へ行ったが、次郎が韓国へ行った。 「太郎が/は 中国へ行った」自体は自然な文なのですが、逆接の「〜が」 で結ぼうとすると、どうも安定しません。      兄はテレビを見ているが、姉は庭にいる。     ?兄がテレビを見ているが、姉が庭にいる。  現象をそのまま描写した現象文は、逆接の「が」によって対比的な構造の中 におくと不自然になるようです。  そう考えると、初めの例の中の「Nが」の解釈も怪しく思えてきます。「落 第・合格」はそのどちらかでしかありえないのですから、その中の「Nが」は 単純な現象文の中立の「が」とは言えないのかもしれません。  主体が同じ場合。「は」は何も問題ありません。「が」の例。      彼が金を返しに来たが、結局また同じ額を借りていった。      雪が降ったが、大してつもらなかった。      風が吹いたが、大して強くなかった。      雨が降ったが、小雨だった。  主節で省略されている主体は、「Nが」ではなく「Nは」だと考えたほうが いいでしょう。主節の述語がふつうは「Nは」を要求するようなものであって も不自然にならないのですから。     ×雨が小雨だった。 雨が降ったが、(その雨は)小雨だった。      彼が金を返しに来たが、(彼は)結局また同じ額を借りていった。

47.2 〜けれども、〜

47.2.1 述語の制限

[文体とムード]

 述語の普通形・丁寧形のどちらにも接続します。ただし、「が」は、その前 に来る述語と文末の述語の丁寧さをそろえなければなりません(それぞれ独立 した文に近いということです)でしたが、「けれども」は文末の述語により従 属的で、「Aだけれども、Bです」のように普通形を使っても、前の「Aだ」 は文末の丁寧体に合わせて解釈され、不整合とはみなされません。  前に見た「〜し」と同じです。  ムードの制限は「〜が」に近く、あまりありません。      言いたいこともあるだろうけれども、がまんしてほしい。  意志形は使えません。推量の意味で、      そんなこともあろうけれども、心配には及ばない。 のような表現で使われるだけです。「どこへ行こうが勝手だ」のような慣用的 表現はありません。

[スル/シタ]

 「〜が」と同様に、状態性の述語では現在形が主節の過去と同時を表すこと があります。もちろん、過去形でも言えます。 あの先生は、留学生には親切だけれど、日本人には厳しかった。 タンさんは、奥さんが国にいるけれども、呼び寄せていなかった。

47.2.2 逆接と前置き

 「けれども」は基本的に「が」と同じような意味用法を持っています。逆接 と前置きの使い方があり、話しことばでよく使われます。      この子はまだ小学生だけれども、もう新聞が読めます。      あれは色はきれいですけれども、デザインがあまりよくないです。      これはおいしい(です)けれども、値段が高いですね。      昨日は行きましたけれども、明日は行かないつもりです。 以下は前置きの例。      あそこに田中さんがいるけれど、例の話、しておこうか。      さっきの話ですけど、せっかくですが、お断わりします。(〜話は)  「けれども」は話しことばで「けれど」「けど」のように省略した形で使わ れることが多いことが大きな特徴です。  話しことばで「が」を使うと少し硬い感じがするので、柔らかい「けれども」 が選択され、さらに短く言いやすい「けれど/けど」が多用されるのでしょう。      私は行きますが、あなたは?                     私は行くが、君は?      僕は行くけど、君は?    逆接の節は、接続詞の「しかし」「けれども」「が」を使ってつながれた二 つの文と関係付けられます。                            これは安いです。しかし/けれども/が、あれは高いです。  接続詞としての用法については、「64.文の接続」で考えることにします。

47.3 〜のに、〜

47.3.1 述語の制限

[文体]

   基本的に述語の普通形に接続します。ナ形容詞と名詞述語の現在形は 「だ」が「な」になります。丁寧形にすると、「ご丁寧体」の感じです。    ここにある/あった のに  (ここにあります/ありました のに)   面白い/面白かった のに (面白いです/面白かったです のに)    雨なのに・暇なのに     (雨ですのに・暇ですのに)    雨だったのに・暇だったのに (雨でしたのに・暇でしたのに)

[ムード]

 「〜が」「〜けれども」などより従属度が強く、制限が強いです。「〜だろ う」は使えません。伝聞の「〜そうだ」も不自然です。様子の「〜そうだ」は 可能です。義務・許可、希望などのムードはもちろん可能です。     ?予報によると雨が降るそうなのに、かさを持っていかなかった。      雨が降りそうなのに、父はかさを持っていかなかった。 子どもはどうやらやりたくないらしいのに、親が無理にやらせてい      るようだ。 手伝わなくてもいいのに、手伝ってくれた。 見たいのに見せてくれない。

[テンス]

逆に、テンスでは新しい現象があらわれます。従属節の現在形が主節の時よ り以後(将来)を表すことがあります。状態性の述語が同時を表すことは「〜 が」などと同じです。      いとこは大学に進学するのに、僕は浪人することが決まっていた。      友だちが遊びに来るのに、部屋は散らかったままだった。  「進学する」「遊びに来る」は、主節の時から見れば「将来」のことです。      その中にいる/いた のに、誰も気づいてくれなかった。      とても安い/安かった のに、母は買わなかった。

47.3.2 「〜のに」の意味

 「AのにB」は確定している事柄「A」から、常識的に当然予想されること が起こらず、それと違った「B」が起こったことを表します。  「確定している事柄」は、過去形「〜た」か、現在の状態を表す述語で表さ れます。動きの動詞の現在形は性質・習慣などを表す場合になります。  「常識的に当然予想される」という点を考えてみましょう。      あの子は、いつも遊んでいるのに、成績がいい。      私は、よく勉強したのに、テストの結果は悪かった。  「よく勉強した」→当然「テストの結果はいい」はずだ、という常識がある ので、上のように表現できます。しかし、勉強とテストは関係ない、と思って いる人は上のようには言いません。  考え方が違うと表現も違ってくるという例をみてみましょう。例えば、テス トの前の晩に徹夜して勉強する、という極端な場合を考えてみます。それはい い方法なのか、それとも前の晩はよく寝たほうがいいのか。      前の晩に徹夜して勉強したのに、テストの結果は悪かった。      前の晩はゆっくり寝たので、テストはよかった。  私は、後の例文の考え方のほうが好きですが・・・。       「雨が降っているのに、散歩に行くの?」「雨が降っているからい       いんだよ。しっとりして。」  常識的な考え方を背景にしているという点で、「原因・理由」を表す「〜の で・から」などと裏表になる表現です。      お金持ちになったので、うれしい。      お金持ちになったのに、うれしくない。  「Aので/のにB」のAとBの関係が、話し手の常識に合っていて、そこに 「原因−結果」の因果関係を認めれば「ので」が使われ、予想外の結果であれ ば「のに」が使われます。  「ので」と「のに」の対応のちょっと複雑な例。      ちょうど面白くなって来たので、ここで止めるのは残念だ。      ちょうど面白くなって来たのに、ここで止めるのは残念だ。  この場合、「ので」は「残念だ」にかかり、「のに」は「止める」にかかり ます。                  さて、次のような場合は「ので」と対応しません。      お金があるのに暇がない。 「お金があるので暇がある」という「常識」はありません。「お金があり、暇 があれば文句なし」という常識的な考え方があり、それを前提にした文です。  「お金がある」、だから暇があれば非常にいいが、その「暇がない」。この 「が」のところに「のに」が使われています。「が」を使って上の例を言うと      お金はあるが、暇がない。 となります。  副詞の「せっかく」とよくいっしょに使われます。      せっかくお金はあるのに、暇がない。      せっかく見に来たのに、今日はちょうど休みだった。  「見に来た→見られるはずだ」、しかし、「休みで見られない」という論理 のつながりです。      せっかくの連休なのに、車が故障しているなんて!  「が」や「けれども」との違いは、「常識的な予想」を必要とする点です。 ですから、単に対立する二つの事柄を並べただけで「のに」を使うと変です。 雨は強く降っているが、風はない。     ?雨は強く降っているのに、風はない。  強い雨があれば必ず風が吹くというものでもありません。      タンさんとリーさんは中国人ですが、マーさんはタイ人です。  これはもっと「のに」が使いにくいでしょう。「中国人なのに」?  話し手自身の意志的な行動には使いにくいです。     ?私は、留学したかったのにしませんでした。(○けれども) 私は留学したかったのに、父は許してくれませんでした。 ?道が危険だったのに出発しました。  自分の行動を客観的に振り返る、というような場合なら可能です。      その時、父が止めたのに、私はあえて留学しました。それは、自分      の世界を広げたかったからです。 「条件」の「〜ても」の「仮定」でない場合の用法は、「〜のに」と近い意 味合いになります。      徹夜して勉強してもだめだった。      徹夜して勉強したのにだめだった。  この違いについては、「49.6 〜ても」を見て下さい。  なお、「のに」には「目的」を表す文型もあります。(→「51.目的」)

47.3.3 「は」と「が」

 同一主体の場合、「Nは」になります。従属節に「Nが」があらわれている 場合は、「〜が、〜」の所でも見たように、主節の主体は「Nは」だと考えら れます。      彼は、間違っているのに、それを認めようとしない。 雪がかなり降ったのに、あまり積もっていない。(雪は)  主体が違う場合、従属節の主体は基本的には「Nが」で示されますが、従属 節の述語が名詞述語・形容詞述語である場合、つまりもともと主題文であるの がふつうの述語の場合と、主節との対比がはっきりしている場合は「Nは」に なりやすくなります。      彼女はまだ18歳なのに、親が無理に結婚させようとしている。      私は結婚したかったのに、相手はそう思っていなかった。      男性はたくさんいるのに、女性が一人もいない。      

47.4 〜ものの、〜

   「もの」は形式名詞ですが、逆接の連用節を導く形式に使われています。  Aのことを一応は正しいこととして認めるのですが、それに反するBが現実 である、という場合に使われます。Aは確定した事柄です。Bには強いムード 表現は来ません。      話を聞いたことはあるものの、何も覚えていない。            題を書いたものの、本文が一言も浮かばない。      大学に入ったものの、授業に追われるだけの毎日だ。      時は金なりとはいうものの、やはり時間より金が欲しい。  「〜とはいうものの」はかなり慣用的にまとまった表現です。

47.5  〜たところ(が)、〜

   「ところが」は独立した接続詞として使われるとはっきりした逆接ですが、 連用節としては「ある動作をした、その結果が多少とも予想外であった」とい う意味合いで使われます。  その一つの場合が逆接的な意味になります。「が」のない「〜たところ」は 「〜と、〜」に似た「きっかけ」の意味にもなります。多少の「意外性」の気 持ちがある場合が多いようです。      その人を訪ねて見たところ(が)、不在だった。      塩の量を変えてみたところ(が)、なかなかいい味になった。      試しに計算したところ、意外な結果になった。 彼に聞いたところ、そのような予定はないとのことだった。 参考文献 寺村秀夫1981『日本語の文法(下)』国立国語研究所        森田良行・松木正恵1989『日本語表現文型』アルク出版      グループ・ジャマシイ編著1998『日本語文型辞典』くろしお出版   佐竹久仁子「〜もので/〜ものの/〜ものを」日本語学1984年10月号 坪根由香里1996「終助詞・接続助詞としての「もの」の意味−「もの」「もの なら」「ものの」「ものを」−」日本語教育91号 内田安伊子2001「「けど」で終わる文についての一考察−談話機能の視点から−」 『日本語教育』109 永田・大浜2001「接続助詞ケドの用法間の関係について−発話場面に着目して−」 『日本語教育』110 前田直子1995「逆接を表わす「〜のに」の意味・用法」『東京大学留学生セン ター紀要』5 石黒圭1999「逆接の基本的性格と表現価値」『国語学』198集  今尾ゆき子1994「−ガ/−ケレド/−ノニ/−クセニ/−テモ−談話語用論か らの考察」『日本語学』19948月号明治書院 中里理子1996「「ものの」の意味・用法について」『東京大学留学生センター 紀要』第6号 生田目弥寿「確定の条件を表す言い方(その2)」 前田直子1994「−テモ/タッテ/トコロデ/トコロガ」『日本語学』1994年 8月号 明治書院 前田直子1995「テモ、ノニ、ナガラ、ケレドモ」宮島他編『類義下』くろしお出版 渡辺学1995「ケド類とノニ」宮島他編『類義下』くろしお出版 渡部学2001「接続助詞の語彙的な意味と文脈的な意味−クセニとノニの記述と 分析を巡って−」『日本語科学』10 野田春美1995「ガとノダガ」宮島他編『類義下』くろしお出版