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 (「現代日本語文法概説」「4.動詞文」補説§4.14「動詞文型調査」)

動詞文型調査[7]タ・ナ行

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目次
                たいいん退院  たいおう対応  たいか退化  たいがく退学   たいくつ退屈   たいけつ対決  たいけん体験  たいこう対抗  たいざい滞在  たいじ退治   たいしょ対処  たいしょう対照  たいしょく退職  たいせき堆積     たいだん対談  たいのう滞納  たいひ対比  だいひょう代表  タイプ   だいべん代弁  たいほ逮捕  たいぼう待望  たいめん対面  ダイヤル   だいよう代用  だいり代理  たいりつ対立  たいわ対話  ダウン   だかい打開  だきょう妥協  だけつ妥結  たちよみ立ち読み  だっこ   だっしゅつ脱出  だっすい脱水  たっせい達成  だっせん脱線   だっそう脱走  タッチ  だったい脱退  だとう打倒  たび旅  だらく堕落   だんあつ弾圧  たんきゅう探求・探究  だんけつ団結  たんけん探検   だんげん断言  たんしゅく短縮  たんじょう誕生  だんすい断水   だんぜつ断絶  だんてい断定  たんとう担当  だんねん断念  だんぼう暖房     チェンジ  ちかく知覚  ちくせき蓄積  ちこく遅刻  ちっそく窒息   ちゃくしゅ着手  ちゃくしょく着色  ちゃくせき着席  ちゃくもく着目   ちゃくりく着陸  ちゃっこう着工  ちゅうい注意  ちゅうがえり宙返り   ちゅうけい中継  ちゅうこく忠告  ちゅうさい仲裁  ちゅうし中止   ちゅうしゃ注射  ちゅうしゃ駐車  ちゅうしょう中傷  ちゅうぜつ中絶   ちゅうせん抽選  ちゅうたい中退  ちゅうだん中断  ちゅうもく注目   ちゅうもん注文  ちゅうわ中和  ちょういん調印  ちょうえつ超越   ちょうか超過  ちょうこう聴講  ちょうこく彫刻  ちょうさ調査   ちょうしゅう徴収  ちょうせい調整  ちょうせつ調節  ちょうせん挑戦   ちょうてい調停  ちょうふく重複  ちょうへい徴兵  ちょうほう重宝   ちょうり調理  ちょうわ調和  ちょきん貯金  ちょくげき直撃   ちょくし直視  ちょくしん直進  ちょくめん直面  ちょぞう貯蔵   ちょちく貯蓄  ちょっかん直感  ちりょう治療  ちんでん沈殿   ちんぼつ沈没  ちんもく沈黙  ちんれつ陳列     ついか追加  ついきゅう追及  ついきゅう追求  ついきゅう追究   ついせき追跡  ついとつ追突  ついほう追放  ついらく墜落   つうか通過  つうがく通学  つうかん痛感  つうきん通勤  つうしん通信   つうち通知  つうやく通訳  つうよう通用  つごう都合      ていあん提案  ていか低下  ていきょう提供  ていけい提携   ていこう抵抗  ていし停止  ていじ提示  ていしゃ停車  ていしゅつ提出   ていせい訂正  ていたい停滞  ていちゃく定着  ていでん停電   ていれ手入れ  デート  てきおう適応  てきたい敵対  てきちゅう的中   てきよう適用  デザイン  てさぐり手探り テスト  デッサン   てってい徹底  てつや徹夜  てはい手配  てびき手引き  てわけ手分け   てんか点火  てんかい展開  てんかい転回  てんかん転換  てんきょ転居   てんきん転勤  てんけん点検  てんこう転校  でんごん伝言  てんさく添削   てんじ展示  でんせん伝染  でんたつ伝達  てんぼう展望  てんめつ点滅   てんらく転落  でんわ電話      どうい同意  とういつ統一  どういん動員  どうか同化  どうかん同感   とうぎ討議  どうきょ同居  とうこう登校  とうこう投稿  とうごう統合   とうさん倒産  とうし投資  とうしょ投書  とうじょう登場   とうじょう搭乗  どうじょう同情  とうせい統制  とうせん当選   とうそう逃走  とうそつ統率  とうたつ到達  とうち統治  とうちゃく到着   どうちょう同調  とうにゅう投入  どうはん同伴  とうひょう投票   とうぶん等分  とうぼう逃亡  とうみん冬眠  どうめい同盟  どうよう動揺   とうろく登録  とうろん討論  とうわく当惑  とおまわり遠回り   どくがく独学  とくしゅう特集  どくせん独占  とくそく督促   とくてん得点  とくばい特売  どくりつ独立  とざん登山  とじまり戸締り   とっぱ突破  ともかせぎ共稼ぎ  ともばたらき共働き  ドライブ   とりひき取引  どりょく努力   ながいき長生き  ながつづき長続き  なかなおり仲直り  ながもち長持ち   なっとく納得  なつばて夏ばて  なんか軟化  なんこう難航     にがわらい苦笑い  にづくり荷造り  にゅういん入院  にゅうがく入学   にゅうこく入国  にゅうしゃ入社  にゅうしゅ入手  にゅうしょう入賞   にゅうじょう入場  にゅうせき入籍  にゅうせん入選  にゅうもん入門   にゅうよく入浴  にゅうりょく入力  にんか認可  にんしき認識   にんしん妊娠  にんたい忍耐  にんめい任命     ねあがり値上がり  ねあげ値上げ  ねさがり値下がり  ねさげ値下げ   ねっちゅう熱中  ねびえ寝冷え  ねびき値引き  ねぼう寝坊   ねまわし根回し  ねんざ捻挫  ねんしょう燃焼     のうぜい納税  のうにゅう納入  ノック  のりおり乗り降り たいいん(退院) 〔人ガ (ものヲ)〕 ・この病院を退院するのは、まだ3か月も先のことだ。  ・先週、やっと退院できた。 たいおう(対応) 〔人ガ ものニ〕 ・消費者からの電話に対応(を)する担当者を増員した。 ・状況の変化に対応(が)できるような柔軟な組織を作っておくべきだ。 たいか(退化) 〔人・ものガ〕 ・動物の体の生存に必要な部分は進化し、不要な部分は退化(を)していく。 ・人類は頭脳は発達させたが、身体の生命力は退化(を)しているのではないか。 たいがく(退学) 〔人ガ ものヲ〕 ・大学を退学して、インターネット関係の事業を始めた。  ・退学(を)させられる前に、自分で退学(を)した。  <類> やめる たいくつ(退屈) 〔人ガ ものニ〕 ・人生に退屈(を)している。  ・毎日同じことのくり返しで、すっかり退屈(を)してしまった。 〔人ガ 文ニ〕  ・同じ作業を続けることに退屈(を)している。  <類> あきる たいけつ(対決) 〔人ガ (人/ものト)〕 ・国会は与野党が真っ向から対決し、審議が混乱している。 ・今年の高校野球は、一回戦から強豪同士が対決(を)することになり、目が離せない。 ・長年の宿敵と、ついに対決(を)する時が来た。 ・悪と対決(を)する正義の戦士、○○ファイター、来週このチャンネルに登場! たいけん(体験) 〔人ガ ものヲ〕 ・若い時にどんなことを体験するかによって、人生観が決まる。  ・珍しいことを体験したいと思って、この会に参加しました。  [〜の体験をする]   ・未知の体験をしたいと思って、催眠術の実験の被験者になった。  <類> 経験する たいこう(対抗) 〔人ガ ものニ〕 ・暴力に対抗(を)するために、非暴力を貫くという逆説的な方針を押し進めた。 ・ライバル会社の製品に対抗(を)して、うちでも新製品を売り出すことにした。 たいざい(滞在) 〔人ガ 所ニ〕 ・いつまで日本に滞在(を)する予定ですか。  ・1年間滞在(を)したいと考えています。  <類> いる たいじ(退治) 〔人ガ ものヲ〕 ・マンガでは妖怪を退治する超能力者が数多く活躍している。 ・ゴキブリを退治するには、殺虫剤とスリッパのコンビが最強です。  <類> やっつける たいしょ(対処) 〔人ガ ものニ〕 ・前向きに対処(を)する、というのは、ほとんど何もしないということらしい。 ・早くこの問題に対処(を)しないと、次の選挙での当選が危ぶまれる。  <類> (を)処置する 処理する たいしょう(対照) 〔人ガ ものヲ ものト〕 ・翻訳を原文と対照して、細かいところをチェックしてほしい。 ・ふたつの言語を対照し、その特徴を分析します。  <類> 比較する 比べる たいしょく(退職) 〔人ガ ものヲ〕 ・入社して3年以内に会社を退職する人が増えている。  ・定年で退職(を)したあとの楽しみは、ゴルフと旅行です。  <類> やめる たいせき(堆積) 〔人ガ ものヲ〕 ・関東地方は富士山の火山灰が数メートルも堆積しています。 ・スラム街の横には多量のごみが堆積しており、自然発火の恐れもある。  <類> 積もる たいだん(対談) 〔人ガ 人ト〕  ・雑誌の企画でノーベル賞学者が女優と対談(を)した。  ・あの人と対談(を)するのは楽だ。ほとんど向こうがしゃべってくれる。  <類> 話す たいのう(滞納) 〔人ガ ものヲ〕 ・この国では税金を滞納している人が多く、財政の大きな問題になっている。 ・授業料を滞納すると、退学になるかもしれない。  [〜の滞納をする]   ・家賃の滞納をしつづけていたら、ついにアパートを追い出された。 たいひ(対比) 〔人ガ ものヲ ものト〕  ・日本語の特徴は、英語などのヨーロッパの言語と対比して論じるより、ア   ジアの言語と対比して論じるべきだ。 ・西洋と東洋を対比して、文化を論じることが多い。  [〜の対比をする]   ・中国と日本の文学の対比をしてみよう。  <類> 比べる 比較する だいひょう(代表)          〔人ガ ものヲ〕 ・卒業生を代表して、彼女があいさつした。  ・日本を代表する企業のトップが、セクハラで起訴された。  [〜の代表をする]   ・農業組合の代表をしているという人が私に会いに来た。 タイプ 〔人ガ ものニ ものヲ〕 ・この用紙に英文の履歴書をタイプしてください。  ・昔は和文の文章をタイプするのはかなり大変な作業だった。 だいべん(代弁) 〔人ガ ものヲ〕 ・この評論は、常々私の思っていることをそっくり代弁してくれている。 ・我々低所得者層の意見を代弁してくれる議員を国会に送ろう! たいほ(逮捕) 〔人ガ 人ヲ〕 ・警察が強盗事件の容疑者を逮捕した。  ・収賄容疑で逮捕されたのは、県の土木課長だ。  <類> 捕まえる たいぼう(待望) 〔人ガ もの/文ヲ〕 ・彼こそが時代が待望していたニューヒーローだ。 ・政権交代で、大きな変革が起こることを待望していたが、望みは裏切られた。  <類> 待ち望む たいめん(対面) 〔人ガ 人ト〕 ・戦場で生き別れとなっていた親子が40年ぶりに対面(を)した。 ・生みの親とついに対面(が)できたとき、彼女は涙が流れて止まらなかった。 ・私は海の底で死に対面した。  <類> 会う ダイヤル    もう死語か? 〔人ガ ものヲ〕 ・メモに書いてあった番号をダイヤルすると、男の声で「はい、田中です」と答えた。 だいよう(代用) 〔人ガ ものヲ ものニ〕 ・分厚い辞典を枕に代用して昼寝したら、首が痛くなった。 ・テーブルがないので、この木箱で代用しよう。(木箱をテーブルに) だいり(代理) 〔人ガ ものヲ〕 ・私が委員長を代理します。  [〜の代理をする]    こちらがふつう?   ・副会長が病気の会長の代理をして、会を運営している。 たいりつ(対立) 〔人・ものガ 人・ものト〕 ・憲法改正をめぐって、与党と野党が激しく対立している。  ・大学の運営方針に関して、2つの意見が鋭く対立している。 たいわ(対話) 〔人ガ 人ト〕  ・経営者はもっと労働者と対話(を)すべきである。  ・「書物と対話(を)する」という表現があるが、本当にその著者と対話(を)   しているような気がするときがある。 ダウン 〔人・ものガ〕 ・暑さで機械がダウンした。 ・アッパーを決められたボクサーは、ダウンして立ち上がれなかった。 だかい(打開) 〔人ガ ものヲ〕 ・この経済危機を打開するには、よほど大きな手を打たなければならない。 ・交渉は何度も障害にぶつかったが、難局を打開して何とか話をまとめた。  <類> 解決する  だきょう(妥協) 〔人ガ〕 ・要求が全部認められるわけはない。どこかで妥協(を)しないと何も得られない。 ・お互いに譲れるところは譲って、そろそろ妥協(を)したら?  だけつ(妥結) 〔ものガ〕 ・今のような状況では、双方の話し合いが妥結(を)するのはいつになるかわからない。 ・取引価格の交渉は何日もかかったが、ついに意見の一致を見、妥結(を)した。 たちよみ(立ち読み) 〔人ガ ものヲ〕 ・本を買うときは、前書きと後書きを立ち読みしてからのことが多い。 ・本屋でマンガや雑誌を立ち読みして時間をつぶすのが、私の息抜きです。  <類> 読む だっこ(抱っこ)  〔人ガ 人ヲ〕 ・赤ん坊をだっこした若い母親が電車に乗ってきた。 ・幼児をだっこしようと腕を広げると、子供もうれしそうな顔をして手を広げる。  <類> 抱く だっしゅつ(脱出) 〔人ガ ものヲ/カラ〕          ・寒い冬、日本を脱出してハワイへ行った。 ・地震のあと、崩れた建物の下から何とか脱出して、生き延びた。 ・大関が千秋楽に勝って、カド番を脱出した。    危機・島を 連敗から  国外へ  非常口から(通過)  <類> 出る・逃げる だっすい(脱水) 〔人ガ ものヲ〕 ・すすぎが終わって、脱水しようというところで、洗濯機が壊れてしまった。 ・よく脱水しないまま干すと、乾きが遅い。  [〜の脱水をする]    ・洗濯物の脱水をして、さあ干そうというときに雨が降ってきた。 たっせい(達成) 〔人ガ ものヲ〕 ・ノルマを達成するためにどれだけ自分を犠牲にしたか、あなたにはわからないだろう。 ・我々の班は、今期の目標を100%達成した。    理想・完全試合・高成長を   <類> やりとげる だつぜい(脱税) 〔人ガ ものヲ〕 ・あの病院は相当な金を脱税したらしい。 ・その事務所が脱税した金額は数億円に上るという。 だっせん(脱線) 〔人ガ ものヲ〕  ・電車が脱線し、乗客数十人が負傷した。  ・あの先生の話はすぐ脱線するので面白い。 だっそう(脱走) 〔人ガ ものヲ/カラ〕  ・囚人が刑務所を脱走して山に逃げ込んだというニュースが報道された。 ・動物園からオランウータンが脱走し、付近の住宅街を歩き回って大変な騒ぎだった。  <類> 逃げる タッチ 〔人ガ ものニ〕 ・町内駅伝では、たすきは使わず、次の走者にタッチ(を)するだけでいいことになった。 ・そのパネルにタッチ(を)してください。機械が作動します。  <類> さわる だったい(脱退) 〔人ガ ものヲ/カラ ・田中氏は今の会派から脱退して、新しい会派を立ち上げようと考えているらしい。 ・組合を脱退したいと考えているが、手続きのしかたを知らない。  <類> 抜ける 出る だとう(打倒)   〔人ガ ものヲ〕 ・国民は権力者を打倒し、新しい政府を建てることを目指して立ち上がった。 ・コネ族の人々は宿敵のヌイ族を打倒しようと口々に叫んだ。  <類> 倒す 打ち倒す  たび(旅) 〔人ガ 所ヲ〕 ・諸国を旅して十数年、数え切れないほどの人々と出会いました。 ・世界中を旅する若者たちに、この言葉を贈りたい。「世界は君たちを待っている」  <類> 旅行する だらく(堕落) 〔人ガ〕 ・政治が堕落していると、社会も堕落し、国民も堕落する。 ・まったく、最近の若い者は精神が堕落している、と道に唾を吐きながら言った。 だんあつ(弾圧) 〔人ガ ものヲ〕 ・政府は革命思想を弾圧し、多くの政治犯が処刑された。 ・弾圧されていた宗教が国教となり、他の宗教を弾圧するようになった。  <類> 抑える 抑え付ける たんきゅう(探求・探究) 〔人ガ ものヲ〕 ・世界の構造を探求する科学者になりたい。 ・真理を探究するために人生を捧げた。  [〜の探求をする]    ・宇宙の探求をしたいと思って天文学者になった。  <類> 探し求める だんけつ(団結) 〔人ガ 人ト〕 ・労働者が団結して経営者と団交することで、労働条件を改善していく。 ・海外の人々と団結して、テロとの戦いを続けていく。 たんけん(探検) 〔人ガ ものヲ〕 ・密林を探検して、古代の遺跡を発見するのが私の夢だ。 ・人間の脳が、これからもっとも探検されるべき最後の秘境だ。  [〜の探検をする]   ・人類が南極の探検をし始めたのはそんなに昔のことではない。 だんげん(断言) 〔人ガ (文ト)〕 ・その判断の是非については、今は断言できない。 ・助言を求められ、この計画は実行不可能だと断言した。  <類> 言う 断定する   たんしゅく(短縮) 〔人ガ ものヲ〕  ・夏休みが近くなると、学校は授業時間を短縮して生徒を早く帰す。 ・今年は伝染病の流行の影響で夏休みが短縮されてしまった。  [〜の短縮をする]   ・労働時間の短縮をしようと考える。  <類> ちぢめる 短くする たんじょう(誕生) 〔人・ものガ〕 ・我が家に新しい命が誕生した。猫が子供を産んだのだ。  ・2千年ほど前、新しい宗教が誕生した。  <類> 生まれる だんすい(断水) 〔ものガ〕  ・水道工事のため、明日午前2時から4時まで断水します。(水道が)  ・夏の暑いときに断水されるとまったく困る。  <類> 止まる だんぜつ(断絶) 〔ものガ〕 ・冬の間、この地方は豪雪のため、中央との行き来が断絶してしまう。 ・伝統文化の継承が断絶しないよう、関係者が努力している。 〔人ガ ものヲ〕 ・領土を巡る争いの末、両国は国交を断絶した。 ・中世の長い期間、交易は断絶していた。  <類> 耐える 断つ だんてい(断定) 〔人ガ ものヲ〕  ・今の段階で犯人を断定することはできない。  ・火星における生命の存在の有無は、現在のデータからは断定できない。 〔人ガ 文ト〕 ・警察は彼が犯人だと断定した。  ・すべて私の責任だとあなたが断定する根拠は何ですか。 〔人ガ 文ヲ〕  ・この絵がいつ頃の作品であるかを断定するのは難しい。  <類> 断言する たんとう(担当) 〔人ガ ものヲ〕 ・私がこの地区を担当しています。  ・会計は佐藤さんが担当した。 だんねん(断念) 〔人ガ ものヲ〕 ・首相は次期の出馬を断念せざるを得なかった。 ・人力のみでの北極点到達を断念した。    新幹線の延長・銀行の合併・作品の完成・計画の実行・結婚・捜索・立候補を 〔人ガ 文ヲ〕 ・予算の縮小のため、研究を続けることを断念した。  <類> あきらめる だんぼう(暖房) 〔人ガ ものヲ〕 ・家全体を電気で暖房するのは経費がかかる。  ・少しぐらいの寒さなら、暖房しないほうが健康にいい。  [〜の暖房をする]   ・トイレの暖房をすると、病人のためによい。  <類> 暖める チェンジ 〔人ガ ものヲ〕 ・登り坂にかかったので、車のギアをチェンジした。 ・サッカーなどのゲームでは、公平さのためにハーフタイムでコートをチェンジする。  <類> 変える 交換する ちかく(知覚) 〔人ガ ものヲ〕 ・暗いところで物の存在を知覚するには、どの感覚がもっとも有効か。 ・私は、昆虫はどのように外界を知覚しているのかということを研究している。  <類> 感じる ちくせき(蓄積) 〔ものガ〕 ・最近、疲労が蓄積しているようだ。 〔人ガ ものヲ〕 ・会社は資本を蓄積し、新たな発展を準備していた。 ・これまでに蓄積してきたデータとノウハウで大きな発見を成し遂げたい。  <類> ためる ちこく(遅刻) 〔人ガ ものニ〕 ・朝寝坊して、会社に遅刻してしまった。  ・遅刻しないように急いで行ったら、今日は創立記念日で休みだった。  <類> 遅れる ちっそく(窒息) 〔人ガ〕 ・空気がだんだん薄くなり、危うく窒息するところだった。 ・この社会に長くいると、窒息しそうな気分に襲われる。 ちゃくしゅ(着手) 〔人ガ ものニ〕 ・新内閣が国民の期待する政治改革に着手した。 ・日本語の大辞典編集に着手したのは20年前のことです。   開発・課題・強制捜査・議論・経営・計画・検証・建設・工事・再捜査・再編成・   作業・事業・仕事・実行・準備・ルール作りに  ただちに 本格的に ちゃくしょく(着色) 〔人ガ ものヲ ものニ〕 ・生地を真っ青に着色した。 ・鮮やかな色に着色してある食品を見ると、どうも不安だ。 ちゃくせき(着席) 〔人ガ (ものニ)〕 ・立ち上がり、礼をして、またいすに着席した。  ・どうぞご着席ください。  <類> 座る 腰掛ける ちゃくもく(着目) 〔人ガ ものニ〕 ・私は以前からこの選手の将来性に着目していました。 ・今後の日本経済はどのような点に着目すべきですか。  <類> 注目する ちゃくりく(着陸) 〔ものガ 所ニ〕 ・離陸するときより、着陸するときのほうが怖い。  ・飛行機は定刻通りに成田に着陸した。  <類> 降りる ちゃっこう(着工) 〔ものガ〕 ・購入予定のマンションは来月着工する予定だ。 ・駅前の高層マンション建設工事がいよいよ着工した。 ちゅうい(注意)              〔人ガ 人ニ (文ト)〕  ・図書館で騒いでいる子どもがいたので注意した。  ・「静かにしなさい」と学生に注意した。 〔人ガ ものニ〕 ・外を歩くときは、車に注意しましょう。 〔人ガ 文ヨウニ〕  ・字を間違えないように注意して、宛名を書いた。 ちゅうがえり(宙返り) 〔人・ものガ〕 ・選手は鉄棒から離れると、2回宙返り(を)して着地した。 ・飛行機が青い空をバックに宙返り(を)した。 ちゅうけい(中継) 〔人ガ ものヲ〕  ・フランスでのテニスの試合を中継している。  [〜の中継をする]   ・今、テレビで国会の中継をしている。議員が居眠りをしているのが見える。 ちゅうこく(忠告) 〔人ガ 人ニ 文ト/ヨウニ〕 ・「離婚はしなほうがいい」と忠告(を)されたので、思いとどまった。  ・タバコをやめるように忠告(を)したのに、彼はがんとしてやめず、ガンになった。 ちゅうさい(仲裁) 〔人ガ ものヲ〕 ・喧嘩を仲裁しようとしたら、両方からにらまれた。けんかが好きらしい。 ・民族間の紛争を仲裁するために、国連に特別委員会が設置された。  [〜の仲裁をする]   ・二人のけんかの仲裁をしたのは、隣のご主人だった。 ちゅうし(中止)              〔人ガ ものヲ〕  ・お菓子の販売を中止したのは、毒物が混入されている恐れがあったからだ。 ・事故があったので、主催者がコンサートを中止した。 〔人ガ 文ヲ〕  ・台風が近づいているので、旅行に行くのは中止(に/を)した。(行くのを)  <類> やめる ちゅうしゃ(注射) 〔人ガ ものニ ものヲ〕  ・看護婦さんが私の腕に注射(を)した。  ・痛み止めを注射しておきましょう。  [〜の注射をする]   ・インフルエンザの注射をしておいたほうがいい。   ちゅうしゃ(駐車) 〔人ガ 所ニ ものヲ〕 ・街の中は駐車(を)するところがなくて困る。  ・バス停のそばに駐車(を)してはいけません。  <類> とめる ちゅうしょう(中傷) 〔人ガ 人・ものヲ〕 ・立候補者を中傷するビラがあちこちに貼られている。 ・人格を中傷するような言動は絶対に許されない。  [〜の中傷をする]   ・相手候補の中傷をするような卑劣な運動員は、私の所にはいない。 ちゅうぜつ(中絶) 〔人ガ 人ヲ〕 ・自分の子を中絶することにためらいを感じない人はいない。 ・既婚女性の中で中絶したことのある人は何割いるのだろうか。 ちゅうせん(抽選) 〔人ガ〕 ・抽選(を)して、当たった方には賞品を差し上げます。 ・選挙の結果、同数票の場合は、抽選(を)して当選者を決定します。  [〜の抽選をする]   ・整理券の抽選をしますので、この線にお並び下さい。 ちゅうたい(中退) 〔人ガ ものヲ〕 ・大学を中退して、友人と会社を設立した。 ・学校の授業料が払えなくなり、中退せざるを得なかった。  <類> やめる ちゅうだん(中断) 〔人ガ ものヲ〕  ・子供が生まれたと電話があり、仕事を中断して病院へ行った。 ・番組を一時中断して、地震速報をお伝えします。 〔ものガ〕  ・雨で試合は2度中断した。  ・資金が不足し、新工場の建設が中断した。  <類> やめる ちゅうもく(注目) 〔人ガ 人・ものニ〕 ・古い人はだめなので、最近は新人に注目している。  ・みなが彼女の作品に注目している。 ちゅうもん(注文)              〔人ガ 人ニ ものヲ〕 ・彼はウエイトレスにアイスコーヒーを注文した。  ・店長が注文を確認に来たが、自分でも何を注文したか忘れてしまった。  [〜の注文をする]   ・料理の注文をしてから、長いごぶさたの挨拶をした。  <類> 頼む ちゅうわ(中和) 〔ものガ ものト〕 ・酸とアルカリがちょうど中和(を)した状態になった。 〔人ガ ものヲ〕 ・緊張した雰囲気を中和するために、飲み物を配った。 ちょういん(調印) 〔人ガ ものニ〕 ・両国の代表が協定に調印(を)した。 ・この条約に調印(を)した国は五十か国に上る。  [〜の調印をする]   ・大使が合意書の調印をしたところだ。 ちょうえつ(超越) 〔人・ものガ ものヲ〕 ・この小説は時代を超越した作品で、まさに授賞に値する。 ・あの人は生死の観念を超越しているという話だったが、やはり死にたくないらしい。  <類> 超える ちょうか(超過) 〔ものガ ものヲ〕  ・手荷物の重量が規定を超過している。  ・経費が予算を超過してしまった。  <類> 超える ちょうこう(聴講) 〔人ガ ものヲ〕 ・面白そうな講義を聴講してみることにした。 ・あの先生の授業は他の大学の学生が聴講しに来るほど、充実していることで有名だ。  [〜の聴講をする]   ・哲学の授業の聴講をしてみた。何を言っているのかわからなかった。  <類> 聞く ちょうこく(彫刻) 〔人ガ ものニ ものヲ〕 ・大理石に女性の姿を彫刻した作品です。 ・  <類> 彫る ちょうさ(調査) 〔人ガ ものヲ〕 ・市が住民の健康状態を調査した。  ・学者が地域の遺跡を調査している。  [〜の調査をする]   ・現地で被害の調査をしたが、かなりひどい災害だったようだ。 〔人ガ 文ヲ〕  ・国が不登校児童が増えていないかどうかを調査する。  ・この50年間に敬語の使い方がどう変わったか(を)調査してみたい。  <類> 調べる ちょうしゅう(徴収) 〔人ガ ものヲ〕 ・受付で会費を徴収しますから、2千円ご用意下さい。 ・貧しい村人から税を徴収する役人がやってきた。  [〜の徴収をする]   ・受講料の徴収を確実にするには、テキストと引き替えにするのがよい。  <類> 取る 集める ちょうせい(調整) 〔人ガ ものヲ〕 ・エンジンの調子が悪いので、調整してもらった。  ・会議の日程を調整しそこなって、同じ時間に会議が重なってしまった。  [〜の調整をする]   ・各人のスピードがバラバラで、作業の進み具合の調整をするのに苦労した。   ちょうせつ(調節) 〔人・ものガ ものヲ〕 ・部屋の温度を調節して、快適に暮らす。  ・さまざまなホルモンが身体の機能を調節している。  [〜の調節をする]   ・音量の調節をして、隣に迷惑にならないようにした。 ちょうせん(挑戦) 〔人ガ 人・ものニ〕 ・チャンピオンに挑戦したが、あっさり負けてしまった。  ・いつかフルマラソンに挑戦してみたい。  <類> チャレンジする ちょうてい(調停) 〔人ガ ものヲ〕 ・国境紛争を調停するために、大国の首相が間に入った。 ・争いを調停しようとして、かえって問題を複雑にしてしまった。  [〜の調停をする]   ・労使紛争の調停をするため、まず両者の意見をよく聞いた。 ちょうふく(重複) じゅうふく 〔ものガ〕 ・この2冊は内容が重複(を)しているから、両方買うのはばからしい。 ・一覧表の中に、同じ名前が重複(を)して取り上げられている例がかなりある。  <類> 重なる ダブる ちょうへい(徴兵) 〔ものガ 人ヲ〕 ・国家は国民を徴兵する力がある。 ・兄は徴兵され、戦地に送られてそのまま帰らなかった。 ちょうほう(重宝) 〔人ガ ものニ〕  ・この折り畳みの傘はとても軽くて、旅行に重宝します。 ・こういう小さな道具をいろいろ持っていると、何かと重宝しますよ。 ちょうり(調理) 〔人ガ ものヲ〕 ・昔は魚を調理すると煙が出て大変だったが、今のグリルはそういうことがない。 ・生肉を調理するのは苦手だという主婦が増えてきた。  [〜の調理をする]   ・野菜の調理をするときは、ビタミンを壊さないように注意する。  <類> 料理する ちょうわ(調和) 〔ものガ 物ト〕  ・家具の色が建物の雰囲気とよく調和している。  ・自然とうまく調和した美術館を設計した。  <類> 合う  ちょきん(貯金)              〔人ガ ものニ ものヲ〕 ・銀行にボーナスを貯金した。  ・利率が低すぎるので、貯金する人が少なくなったそうだ。  <類> 貯める ちょくげき(直撃) 〔ものガ ものヲ〕 ・相手のパンチがあごを直撃し、彼は床に倒れ伏した。 ・台風がのどかな南国の島を直撃した。 ちょくし(直視) 〔人ガ ものヲ〕 ・事実を直視する勇気を持とう。 ・我々はこの過酷な現実を直視しなければならない。  <類> 見る 見つめる ちょくしん(直進) 〔人・ものガ ものヲ〕 ・あの交差点を直進して少し行くと、左に赤いビルが見えてきます。 ・この道を直進すると、海に出ます。  <類> 進む ちょくめん(直面) 〔人ガ ものニ〕 ・日本は今、重大な危機に直面(を)している。 ・近い将来に日本が直面(を)しそうな問題は何か。   課題・危険・現実・困難・死・試練・難局・難題・難問・不幸・予想外の事態に ちょぞう(貯蔵) 〔人ガ ものヲ〕  ・ウイスキーの原酒を、この倉庫で長い年月貯蔵します。  ・リスは冬のためにどんぐりを貯蔵している。  [〜の貯蔵をする]   ・原油の貯蔵をするための大きな施設を建設している。  <類> 貯める 保存する ちょちく(貯蓄) 〔人ガ ものヲ〕 ・余った金を貯蓄するのではなく、貯蓄する金を残さなければいけない。 ・老後の生活のために十分な資金を貯蓄しておかねばなりません。  <類> 貯める ちょっかん(直感) 〔人ガ ものヲ〕 ・ドアの向こうにある危険を直感し、ドアから離れた。 ・相手の次の手を見たとき、自分の負けを直感した。 〔人ガ 文ト〕 ・この事件には何か裏がある、と直感した。  <類> 感じる ちりょう(治療) 〔人ガ ものヲ〕 ・虫歯が痛み出したので、近所の歯医者さんに治療してもらった。  ・戦争で負傷したが、十分に治療することもできず、後遺症が残った。  [〜の治療をする]   ・傷の治療をしたかったが、その暇がなかった。  <類> 治す ちんでん(沈殿) 〔ものガ ものニ〕 ・排水が流れ込む池の底には有害物質が沈殿(を)していた。 ・重い疲れが心の中に沈殿(を)していて、何を見ても楽しめなかった。 ちんぼつ(沈没) 〔ものガ〕 ・この海の底には、200年前に沈没(を)した船が眠っている。  ・もともと潜っていた潜水艦が浮上できなくなったときも、「沈没した」と   言うのだろうか?  <類> 沈む ちんもく(沈黙) 〔人ガ〕 ・報復を恐れ、目撃者達は沈黙(を)していた。 ・強大な権力によって人々は沈黙(を)させられていた。  <類> 黙る ちんれつ(陳列) 〔人ガ 所ニ ものヲ〕 ・ショーケースの中にいかに商品を見栄えよく陳列するかで店の売り上げが大きく変わる。 ・会場には5千年前の見事な美術品が陳列されていた。  [〜の陳列をする]   ・国宝の陳列をしたときは、さすがに緊張した。  <類> 並べる   [動詞文型調査7]へ ついか(追加) 〔人ガ ものニ ものヲ〕  ・政府はむだな事業に10億円も予算を追加した。 ・飲み会の途中でビール2本とお酒を3本追加した。これはむだではない。  [〜の追加をする]   ・人手が足りなくなり、メンバーの追加をした。  <類> 加える ついきゅう(追及) 〔人ガ 人・ものヲ〕 ・警察が犯人をどこまでも追及していく。 ・この問題では刑事責任が追及されることになります。    悪質業者・政府・容疑者・余罪・アリバイ・犯罪事実・二人の関係・事件を    真相・行方・疑惑を  国会で  様々な角度から 徹底的に ついきゅう(追求) 〔人ガ ものヲ〕 ・あらゆる可能性を追求していきたいと思います。 ・効率を追求するのが近代だが、現代人は効率よりも別のものを追求しようとしている。    快楽・幸福・幻想・自由・真実・繁栄・富貴・目標・欲望・利益・利潤・理想を  <類> 求める ついきゅう(追究) 〔人ガ ものヲ〕 ・宇宙の真理を追究したいと考えている。 ・真相を追究することがこの委員会の第一の使命です。    学問・原因・真実・真相・真理・完成を  <類> きわめる ついせき(追跡) 〔人ガ ものヲ〕  ・警官隊が犯人を追跡して、山奥に入っていった。  ・パトカーが怪しい車を追跡している。  [〜の追跡をする]   ・あのトラックの追跡をしてくれ、とタクシーに乗って言ったら、運転手が喜んだ。  <類> 追う ついとつ(追突) 〔ものガ ものニ〕  ・居眠り運転の車が停車していたバスに追突(を)した。  ・渋滞でのろのろ走ってまた止まったとき、後ろの車に追突(を)された。  <類> ぶつかる 当たる ついほう(追放) 〔人ガ (所カラ)(所ニ) 人ヲ〕 ・球団は野球賭博にかかわった選手を球界から永久に追放した。  ・昔は犯罪者を荒野に追放するという刑罰があった。  ・町から暴力を追放しよう!  [〜の追放をする]   ・党は異分子の追放をした。  <類> 追い払う ついらく(墜落) 〔ものガ 所ニ〕 ・飛行機が海に墜落(を)する夢を見た。明日アメリカに出張なんだけど。 ・ガシャーン! 飛行機が道路に墜落(を)した。子どものオモチャでよかった。  <類> 落ちる つうか(通過)     〔ものガ 所・ものヲ〕 ・2番線を電車が通過しますので、ご注意ください。  ・法案が無事国会を通過した。  ・試作品が厳しい検査を通過した。  <類> 通る つうがく(通学)    〔人ガ ものニ〕 ・16年間、毎朝通学(を)するのは大変だったが、これから40年通勤しなくてはならない。  ・学校に通学(を)する人は通学定期が利用でき、交通費が安くなる。  <類> 通う つうかん(痛感) 〔人ガ ものヲ〕 ・会長として二期目も務めさせていただくことになり、責任の重さを痛感しております。 ・自分の無能力さを痛感する毎日です。  <類> 感じる つうきん(通勤) 〔人ガ ものニ〕 ・遠いところに通勤(を)するのは時間がかかるので、時々職場に泊まってしまう。  ・工場の社宅から工場まで自転車で通勤(を)しています。  <類> 通う つうしん(通信) 〔人ガ ものヲ 所ニ〕 ・重要な情報を毎日世界に向けて通信している。  ・警戒の解除を各地の基地に通信した。 〔人ガ (人ニ/ト) ものヲ〕 ・本部に現地の状況を通信していた特派員が、突然行方不明となった。 ・ここから全国80か所の基地と通信できます。 つうち(通知) 〔人ガ 人ニ ものヲ〕 ・会員に総会の日時を通知した。  ・これからはすべてEメールで通知することにしたいと思います。  [〜の通知をする]   ・来週の委員会について、時間変更の通知をした。 〔人ガ 人ニ 文ヲ/ト〕  ・出発を延期することをマスコミに通知した。  ・会長を辞任したいと関係者に通知した。  <類> 知らせる 連絡する つうやく(通訳) 〔人ガ 人ニ ものヲ〕  ・科学者の対談を通訳したが、専門用語が難しくて困った。  ・私の言うことを彼女に通訳して下さい。  [〜の通訳をする]   ・あの女性は、ロシアの大統領の(スピーチの)通訳をしたことがある人だ。  <類> 訳す つうよう(通用) 〔人ガ ものヲ〕 ・そんな理屈が世間で通用すると思っているのか。 ・君程度の能力では、この業界では通用しない。  <類> 通じる つうわ(通話) 〔人ガ〕 ・車内で通話(を)しないようにしてください。 ・同じ会社のケータイ同士なら無料で通話(が)できます。 つごう(都合) 〔人ガ 人ニ ものヲ〕 ・ちょっとでいいんだけど、都合してもらえないかな。(金を) ・忙しいだろうが、1時間だけ時間を都合してほしい。  ・困っている友人に少し金を都合してやった。  ・いくらか都合してもらえないか。    結婚資金・頭金・生活費・小銭・費用・車を   [動詞文型調査7]へ ていあん(提案) 〔人ガ ものヲ〕  ・素案に対して、いくつかの変更を提案してみた。 ・みんな疲れているようなので、20分の休憩を提案したら、全員一致で賛成だった。 〔人ガ 文ヲ〕  ・道路と住宅との間に細長い公園を作ることを提案した。  [〜の提案をする]   ・決議の延期を提案しようとしたが、議長は受け付けなかった。 ていか(低下) 〔ものガ〕 ・薬のおかげで、少しずつ血圧が低下(を)した。  ・台風が近づいて、気圧が低下(を)してきた。  <類> 下がる ていきょう(提供) 〔人ガ 人ニ ものヲ〕 ・この番組は○○製菓が提供しています。  ・企業が大学の実験チームに最新の電子顕微鏡を提供した。  [〜の提供をする]   ・大企業が報道番組の提供をしていると、その企業の批判はできない。 ていけい(提携) 〔人ガ 人ト ものヲ〕 ・初芝が三松と半導体の開発に関して提携したそうだ。 ・取引先の企業と一部業務を提携することで交渉が成立した。 ていこう(抵抗) 〔人ガ 人・ものニ〕 ・もう逃げられないぞ。抵抗(を)してもむだだ。早く武器を捨てて出てこい。  ・赤ん坊が、おむつを替えようとする母親に抵抗(を)している。がんばれ。 ていし(停止) 〔ものガ 所ニ〕  ・ボールはちょうどラインの上に停止(を)した。 ・車が踏み切りの前で停止(を)している。  <類> 止まる ていじ(提示) 〔人ガ 人ニ ものヲ〕 ・私に提示された金額は予想よりも多いものだった。 ・もっと具体案を提示していただかないと、構想だけではコメントしかねます。    改革案・考え方・計画・結論・条件・試算・主題・全体像・対案・代案・テーマ・    プラン・プログラム・方向・骨組み・目安を  国民・委員・出席者に  [〜の提示をする]   ・新しいプランの提示をしたが、積極的な反応はなかった。  <類> 示す ていしゃ(停車) 〔ものガ 所ニ〕 ・バスが停留所に停車(を)している。  ・この線の手前で必ず停車(を)すること。  <類> 止まる ていしゅつ(提出) 〔人ガ 人ニ ものヲ〕 ・今日はもう帰っていいが、報告書を明日提出するように。 ・宿題を期限までに提出できなかった。  [〜の提出をする]   ・レポートの提出をしたいんですが、この箱に入れればいいんですか。  <類> 出す ていせい(訂正)              〔人ガ ものヲ (ものニ)〕 ・間違いをすぐ訂正した。  ・集合時間を「7時」と書いてしまったのを「8時」に訂正した。  [〜の訂正をする]   ・誤りの訂正をした。  <類> 直す ていたい(停滞) 〔ものガ (所ニ)〕 ・日本の南方海上に前線が停滞(を)しており、この天気が数日続くでしょう。 ・景気が停滞(を)しているので、新工場建設の計画も保留となっている。    事務・人事・生産・流れ・梅雨前線が  <類> とどまる ていちゃく(定着) 〔ものガ 所ニ〕 ・新しい制度が国民の間に定着(を)するまで、かなり時間がかかるだろう。 ・新しい外来語がどんどん使用され、定着(を)する前にまた新しい言葉がでてくる。    あだ名・言い方・習慣・評価・表現・評判・ルール・イメージが 社会・国に ていでん(停電) 〔ものガ〕 ・東京の西部一帯が停電(を)した。  ・戦後は停電が多かったが、最近は停電(を)しなくなった。 ていれ(手入れ) 〔人ガ ものヲ〕 ・兄は自転車をこまめに手入れして、いつもきれいにして使っている。 ・よく手入れすれば長く使えるものを、すぐ使い捨てにしてしまう世の中だ。  [〜の手入れをする]   ・父は時々庭木の手入れをして、気晴らしにしている。   デート 〔人ガ 人ト〕 ・日曜日にゆみ子さんと御茶ノ水でデート(を)した。  ・かっこいい男とデート(を)したいなあ。 てきおう(適応) 〔人・ものガ ものニ〕 ・人が新しい文化に適応(を)するにはかなり時間がかかる。  ・新しい土地に離された動物たちは、次第に環境に適応(を)していった。 てきたい(敵対) 〔人ガ 人ニ/ト〕 ・君たちは政府に敵対(を)するつもりか。 ・私と彼女は敵対(を)する関係にあるんです。同じ男を愛しているから。 てきちゅう(的中) 〔人ガ ものヲ〕 ・見事にカンが的中した。競馬で十万円儲かった。 ・地震の予報が的中し、被害を少なくすることができた。    恐れ・思惑・考え・推測・直感・不安・予感・予言・読みが ずばり  <類> 当たる てきよう(適用) 〔人ガ ものニ ものヲ〕 ・法律を厳密に適用して、公害企業を厳しく処罰すべきだ。 ・この場合には、規則の中の例外事項が適用できないだろうか。    原則・死刑・条文・罰則・理論・ルールを  [〜の適用をする]   ・この法律の適用をするには、いくつか制限がある。 デザイン 〔人ガ ものヲ〕 ・彼らは、新しい服・家・ビル・公園・都市をデザインする。  ・有名なイラストレーターに事務所のTシャツをデザインしてもらった。  [〜のデザインをする]   ・自分でウエディングドレスのデザインをした。 てさぐり(手探り) 〔人ガ 所ヲ〕 ・停電で真っ暗になってしまったので、手探り(を)して懐中電灯を見つけだした。 ・見覚えがあったので、記憶の中を手探りして、どこで見た物かを思い出した。  <類> 探る テスト 〔人ガ ものヲ〕 ・この部品の耐熱性・強度・性能をよくテストしてください。 〔人ガ 文カドウカ〕  ・部品が熱に耐えられるかどうか、何度もテストした。  ・開発中の新車がいったい何キロまで出せるのか、一度テストしてみたい。  [〜のテストをする]   ・大学生の計算力のテストをした。ひどい結果だった。  <類> 試験する 試す デッサン 〔人ガ ものヲ ものニ〕 ・古代の人物像をデッサンするのがいちばんいい練習になる。 ・静物を描くときは、何枚もデッサンしてから、本格的に色を使って描く。    紙・布・キャンバスに  <類> 描く てってい(徹底) 〔人ガ ものヲ〕 ・職員への指導をもっと徹底してほしい。 ・この工場は品質管理が徹底されているので安心できる。 ・組織の隅々にまで命令を徹底させるように。     区別・趣旨・点検・取り締まり・統制・法令遵守を 〜したリアリズム てつや(徹夜) 〔人ガ〕 ・マージャンで徹夜(を)してしまった。  ・一晩徹夜(を)しても、若いときは何とかなった。 てはい(手配) 〔人ガ ものヲ〕 ・明日の切符を手配して下さい。 ・東京駅前の宿を手配しておきました。    輸送・配送・トラック・部屋・軍隊を  あらかじめ・前もって  [〜の手配をする]   ・車の手配をしておかなければならない。 てびき(手引き) 〔人ガ 人ヲ〕 ・倉庫の警備員に盗みを手引きさせた。 ・彼のこの方面の知識は私が手引きして教えました。 てわけ(手分け) 〔人ガ ものヲ〕 ・作業をみんなで手分けしてやればそんなに時間はかからないだろう。 ・建物の中は広いので、手分けして探そう。あなた達は2階をお願いします。  <類> 分ける てんか(点火)  添加 転化 〔人ガ ものニ/ヲ〕 ・フライパンに油を引いて、ガスに点火(を)してください。 ・ライターを点火して、通りの向こうの仲間に合図した。    ガスを  エンジン・火薬・導火線・ろうそくに  <類> つける てんかい(展開) 〔ものガ 所ニ〕 ・目の前に絵はがきのような田園風景が展開(を)していた。 ・我が軍は敵の左右に展開(を)していた。 ・眼前に展開(を)している戦いをどう描写していいかわからない。 ・ストーリーは思いがけない方向へ展開(を)していった。 ・偶然の新物質発見で、事態は大きく展開(を)した。 〔人ガ ものヲ〕 ・国民が広範囲な反政府運動を展開し、内閣は辞職に追い込まれた。 ・この会社は新しい経営戦略に則って、大きくビジネスを展開している。   仮説・活動・華麗な技・キャンペーン・議論・主張・作戦・事業・テーマ・闘争・   熱戦・バトル・反論・ビジネス・理論・論争・論理を てんかい(転回) 〔人・ものガ〕 ・前方へ一度転回(を)して、そこでジャンプする。 〔人ガ ものヲ〕 ・そう簡単に基本方針を大きく転回されては困る。  <類> 回る 変える てんかん(転換) 〔ものガ〕 ・時代は大きく転換(を)しようとしていた。 ・突然、会社の方針が転換(を)した。 〔人ガ ものヲ (ものニ)〕 ・ここで発想を転換して、別の方向から考えてみよう。 ・中央委員会が柔軟路線に転換したようだ。    政治・姿勢・気分・旧来の発想・視点・方向・方針・論調を  <類> 変わる 変える てんきょ(転居) 〔人ガ 所ニ〕 ・定年で会社を辞めたのを機会に、田舎へ転居(を)した。 ・転居(を)したことをお知らせしていなくて申し訳ありません。  <類> 移る 引っ越す てんきん(転勤) 〔人ガ 所カラ 所ニ/へ〕  ・来月、静岡に転勤(を)することになった。 ・私は東京から大阪、大阪から福岡へと、どんどん西へ転勤(を)していく。   この次は韓国か中国に転勤(を)することになりそうだ。  ・北海道から転勤(を)してきました高山と申します。  <類> 移る てんけん(点検) 〔人ガ ものヲ〕 ・商品を点検して、不良品をはじき出す。 ・機体を念入りに点検したところ、整備不十分な個所があった。  [〜の点検をする]   ・父はのんびりと部品の点検をしていた。  <類> 調べる てんこう(転校) 〔人ガ〕 ・私は父の転勤のために、小学校の間に3回転校(を)した。 ・都会の学校から転校(を)してきた子は、田舎の子供たちとはどこか違っていた。  <類> 移る でんごん(伝言) 〔人ガ 人ニ ものヲ〕           ・田中さんにもこのことを伝言しておいてください。  ・大川さんが言ったことを小山さんに伝言したが、何か間違ったような気がする。  <類> 伝える てんさく(添削) 〔人ガ ものヲ〕 ・学生の作文を添削していると、時々笑ってしまうような間違いがある。 ・レポートがびっしり添削されて返ってきた。  [〜の添削をする]   ・学生に書かせた小論文の添削をしている。  <類> 直す てんじ(展示) 〔人ガ 所ニ ものヲ〕 ・博物館のホールに大きな恐竜の骨が展示してあった。 ・子どもが学校で描いた絵が、市の展覧会で展示されていた。  [〜の展示をする]   ・子供が工作の時間に作った作品の展示をしている。 でんせん(伝染) 〔ものガ (人・ものカラ) 人ニ〕 ・インフルエンザが多くの人に伝染(を)している。  ・この病気は鳥から人に伝染(を)するらしい。        <類> 移る でんたつ(伝達) 〔人ガ 人ニ ものヲ〕 ・組織の末端まで、正確に情報が伝達されていなければならない。 ・指令を伝達する係りの者の不注意によって、大きな混乱が引き起こされた。  <類> 伝える てんぼう(展望) 〔人ガ ものヲ〕 ・今、我が社の将来を展望してみると、明るい材料ばかりとは言えない。 ・丘の上から遠くの山々を展望すると、しみじみと自然の美しさを思う。  [〜の展望をする]   ・ここで、二十一世紀の日本の展望をしてみたい。  <類> 見渡す てんめつ(点滅) 〔人ガ〕 ・踏切の信号が点滅(を)している。今日の最終電車の時間だ。 ・点滅(を)するネオンを見つめていると、遠い日の思い出がよみがえる。 てんらく(転落) 〔人・ものガ 所カラ 所ニ〕 ・火事の時、非常階段から転落(を)して大けがをした。 ・川に転落(を)した車の中から、必死で脱出した。 ・急激な円高のために、今期の収支はマイナスに転落(を)してしまった。    車・政権の座から  谷底・最下位に  まっさかさまに  <類> 落ちる 転げ落ちる でんわ(電話)              〔人ガ 人ニ〕  ・兄に電話(を)して法事の相談をした。  ・田中さんの家に電話したが、留守だった。ケータイに電話(を)してつかまえた。   [動詞文型調査7]へ どうい(同意) 〔人ガ 人のものニ〕  ・多くの人が彼の提案に同意(を)した。 ・私も彼女の考えに同意(を)します。  <類> 賛成する とういつ(統一) 〔人ガ ものヲ (ものニ)〕  ・まず、ばらばらな規格を統一することが必要だ。 ・南北に分かれた国が統一されるのはいつだろうか。  ・家具の色を同系統色に統一した。 〔人・ものガ 人・物ト ものヲ〕  ・チームのメンバーとやり方を統一しておかないと、試合に勝てない。  ・相手国と規格を統一することが必要だ。  <類> まとめる どういん(動員) 〔人ガ ものヲ ものニ〕 ・2千人の警官を警備に動員して万全を期した。 ・労働者をデモに動員しようとしたが、今の若者は政治に興味がなく、参加しなかった。 どうか(同化) 〔人ガ ものニ〕 ・多数派の意見に同化(を)する必要はない。少数意見を持ち続けることが重要だ。 ・移民は、その土地に同化(を)しないと生きて行けなかった。 〔人ガ ものヲ〕 ・外来文化を上手に同化(を)して、伝統文化と共存させていくのが日本のやり方だった。 どうかん(同感) 〔人ガ ものニ〕 ・あなたの意見に同感します。(同感です) とうぎ(討議) 〔人ガ ものヲ〕 ・提案について討議(を)したが、結論は得られなかった。 ・多くの問題を慎重に討議していく中で、今後の方向性が明らかになった。  <類> 議論する どうきょ(同居) 〔人ガ 人ト〕 ・学生時代、友達3人と同居(を)した。酒を飲んだり、けんかしたり、、。  ・結婚当初は主人の母と同居したが、やはりうまくいかなかった。  <類> 住む とうこう(登校) 〔人ガ ものニ〕  ・不登校は、学校に登校(を)していない状態のことです。 ・夏休みでも、登校(を)しなければならない日が何日かある。  <類> 行く とうこう(投稿) 〔人ガ ものニ ものヲ〕 ・新聞に自分の考えを投稿したが、のらなかった。 とうごう(統合) 〔人ガ ものヲ〕 ・ヨーロッパを統合するという夢は、繰り返し人の心をつかんできた。 ・いくつかの企画を統合して、総合的な事業を興す計画がある。  <類> 統一する とうさん(倒産) 〔ものガ〕 ・会社が倒産(を)したが、何とかほかの会社に就職できた。  ・経営していた工場が倒産(を)しそうになったが、友人の援助に助けられた。  <類> つぶれる とうし(投資) 〔人ガ ものニ〕 ・これに投資(を)すれば儲かりますよ、という怪しい話が多い。  ・上がりそうな株に100万円投資(を)した。 とうしょ(投書) 〔人ガ ものニ ものヲ〕  ・母は自分の意見を新聞に投書するのが趣味だ。 ・雑誌の読者欄に何度も投書したが、なかなか採用されない。 〔人ガ ものニ 文ト〕  ・新聞にもっと明るいニュースを多く載せてほしいと投書した。 とうじょう(登場) 〔人ガ 所ニ〕 ・主役が舞台に登場(を)すると、客席から拍手が起きた。  ・音楽界に新しいスターが登場(を)した。  <類> 現れる とうじょう(搭乗) 〔人ガ ものニ〕 ・飛行機に搭乗(を)する前に、手荷物の検査を受けなければならない。 ・ジャンボに搭乗してから、出すはずの手紙をまだ持っていることに気がついた。  <類> 乗る どうじょう(同情)              〔人ガ 人ニ〕 ・その話を聞いて、私は彼女に深く同情(を)した。  ・「同情するなら、金をくれ」というドラマのせりふが流行ったことがあった。  ・変に同情されるより、無関心でいてくれたほうがいい場合がある。 〔人ガ 文ニ〕  ・彼女が若くして夫を亡くしたことに皆が同情(を)した。 とうせい(統制) 〔人ガ ものヲ〕 ・政府は言論を統制することによって、国民世論を一定の方向へ向けようとした。 ・各集団の動きがばらばらで、まったく統制されていない。  <類> コントロールする とうせん(当選) 〔人ガ ものニ〕 ・妻が市会議員に当選(を)した。娘は生徒会長に当選(を)した。   私は、宝くじに当選することを願っている。 〔ものガ〕  ・冗談で買った宝くじが当選(を)した。  <類> 当たる とうそう(逃走) 〔人ガ ものカラ〕 ・犯人が逃走(を)した経路を追って、遺留品を捜索している。 ・この現代の錯綜した人間関係から逃走(を)して、山奥で自給自足の生活をしてみたい。  <類> 逃げる とうそつ(統率) 〔人ガ 人ヲ〕 ・将軍は兵を統率し、思いのままに動かす能力に優れていた。 ・新社長には、社内の各部署を統率し、事業の発展に邁進することが求められている。 とうたつ(到達) 〔人ガ 所ニ〕 ・探検隊が南極点に到達(を)した。  ・うちの店の年間売り上げが1億円に到達(を)するのはいつだろうか。  <類> 達する とうち(統治) 〔人ガ ものヲ〕 ・国家を統治する権限を神に与えられたという説が、王の権力の源になっていた。 ・人民を統治するものは人民自身である、という新しい考え方が生まれた。 とうちゃく(到着) 〔人/ものガ 所ニ〕  ・夜遅くなって、我々の車は目的地に到着(を)した。 ・やっと荷物が到着(を)した。  <類> 着く どうちょう(同調) 〔人ガ ものニ〕 ・多数派の意見に同調(を)するのが習慣になっている人がいる。 ・反対意見に同調(を)する声が大きくなると困る。 とうにゅう(投入) 〔人ガ ものニ ものヲ〕 ・計画の推進に多くの労力を投入したが、結局それが実を結ぶことはなかった。 ・税金を投入して私企業を救うことの是非が議論されたが、政府は押し切った。  <類> 投げ入れる どうはん(同伴) 〔人ガ 人ヲ/ニ〕 ・妻を同伴して会長の米寿を祝う会に出かけた。 ・主人に同伴(を)して地元の国会議員の講演を聴きに行った。 とうひょう(投票) 〔人ガ 人ニ〕  ・今回の選挙では、私は新人に投票(を)した。 ・多くの若い人たちが選挙で投票(を)すれば、世の中はすぐ変わるのだが。 とうぶん(等分) 〔人ガ ものヲ〕 ・利益を三等分して三人で分けた。 ・五人いるから、ケーキを五等分しなければならない。しかし、五等分というのは難しい。  <類> 分ける とうぼう(逃亡) 〔人ガ 所ニ〕 ・犯人が海外へ逃亡(を)する恐れがある。 ・動物園のクマが園から逃亡(を)し、あたりの住民は大騒ぎとなった。  <類> 逃げる 逃走する とうみん(冬眠) 〔ものガ〕 ・クマは冬眠(を)している間ずっと水を飲まないで平気なのだろうか。 ・リスって冬眠(を)するんだっけ?    <類> 眠る どうめい(同盟) 〔人・ものガ 人・ものト〕 ・他の多くの団体と同盟(を)することによって発言権を増すことができます。 ・日本はドイツ・イタリアと同盟(を)して、ロシアやイギリスと対抗しようとした。 どうよう(動揺) 〔人ガ ものニ〕 ・彼女の言葉にひどく動揺(を)してしまい、気持ちが焦るばかりで何も言えなかった。 ・支持者が動揺(を)しますから、大臣ともあろう人があまり変な発言をしないで下さい。 ・裏の事情を知って心が動揺(を)してしまい、落ちついた態度がとれなくなった。 とうろく(登録) 〔人ガ ものニ ものヲ〕  ・自転車を警察に登録しなければなりません。 ・私は「古典を読む」という講座に登録したいのですが。(名前を)  [〜の登録をする]   ・会員の登録をしたいのですが、どういう手続きをすればいいのですか。 とうろん(討論) 〔人ガ 人ト(ものヲ)〕 ・私は、若い人たちと現在の日本の状況について討論したいと思っている。  ・次回は、この問題を討論してみたい。  <類> 討議する 議論する とうわく(当惑) 〔人ガ ものニ〕 ・思いもしなかったことを彼女に言われ、どう答えていいかわからず、当惑してしまった。 ・彼は会社を辞めて仏門に入ると言い出し、友人達を当惑させた。  <類> 困る  とおまわり(遠回り) 〔人ガ〕 ・月がとってもきれいだったから、遠回りして散歩しながら家に帰った。 ・遠回りすることになるのは承知で、もう一度大学に入り直して法律の勉強をしたい。 どくがく(独学) 〔人ガ ものヲ〕 ・あの人は仏教を研究したくて、サンスクリット語を独学したそうだ。 ・英語は学校で習ったが、フランス語は独学してなんとか読めるようになった。  <類> 勉強する とくしゅう(特集) 〔ものガ ものヲ〕 ・雑誌が外国人労働者の問題を特集している。 ・次は女性の賃金差別を特集してほしい。  [〜の特集をする]   ・科学雑誌が原子力発電の特集をしているので買ってみた。 どくせん(独占) 〔人ガ ものヲ〕  ・長男が遺産を独占しようとしていた。 ・貿易の利益を大統領の親族の企業が独占していた。  <類> 独り占めする とくそく(督促) 〔人ガ 人ニ ものヲ〕 ・税金を督促するのが私の仕事なんですから、そう嫌な顔をしないで納めて下さいよ。 ・支払いは督促されるまでしないというのが彼女の方針だ。  [〜の督促をする]   ・借金の督促をしたが、相手は知らん顔だ。  <類> 催促する とくてん(得点) 〔人ガ〕 ・応援しているチームが得点(を)したのでとてもうれしかった。 ・無死満塁、これから得点(を)しようというところで野球中継が終わりになった。 とくばい(特売) 〔人ガ ものヲ〕 ・スーパーで好きなお菓子を特売していたので、山のように買ってしまった。 ・特売する商品というのは、売れ残りなのか、よく売れるからなのか。  <類> 売る どくりつ(独立)              〔人・ものガ (人・ものカラ)〕  ・第二次大戦後、多くの新興国が独立(を)した。 ・子どもが親から独立(を)するのは早いほうがいい。  ・また一つの植民地が宗主国の支配から独立(を)した。 とざん(登山) 〔人ガ (ものヲ)〕 ・登山(を)するときは天気予報をよく見ておいたほうがいい。 ・富士山を登山するなら、まず海岸へ行って、0メートルの所から出発したい。  <類> 登る とじまり(戸締まり) 〔人ガ ものヲ〕 ・出かけるときは、よく戸締まり(を)してから出かけましょう。 ・裏口もちゃんと戸締まりした?  <類> 締める とっぱ(突破) 〔人ガ ものヲ〕 ・敵のディフェンスを突破してゴールに近づいた。 ・難関を突破して、あこがれの外交官になることができた。  <類> 突き破る ともかせぎ(共稼ぎ) 〔人ガ 人ト〕 ・ご主人と共稼ぎ(を)していて、お子さんもまだだからお金を使うひまがないんだって。 ともばたらき(共働き) 〔人ガ 人ト〕 ・主人と二人で共働き(を)してお金を貯めようと思っている。 ・あの夫婦は共働き(を)していて、子どもはお母さんに見てもらっているそうだ。  <類> 働く ドライブ 〔人ガ 所ヲ〕 ・海岸線をドライブして、海の香りを胸一杯吸い込んだ。 ・この夏休みは、田舎をのんびりドライブしてみたい。  <類> 運転する とりひき(取引) 〔人ガ 人ト ものヲ〕 ・相手の企業と農産物を取引した。  ・二酸化炭素の排出量を取り引きするというのはどういうことですか。  [〜の取り引きをする]   ・若い時は外国の石油会社と原油の取り引きをしていた。 どりょく(努力) 〔人ガ ものニ〕  ・努力してはいるんですが、才能がないらしくて、どうも。 ・政府は年金制度の改善に努力(を)している。  ・組合はいっそうの賃上げに努力(を)しています。 〔人ガ 文ト/ニ〕  ・タバコの本数を減らすことに努力(を)したい。  ・県は交通事故を減らそうと努力(を)している。  [意志形+と]  <類> がんばる ながいき(長生き) 〔人・ものガ〕  ・私の祖父はずいぶん長生き(を)した。  ・長生き(を)するのはいいけれど、寝たきりはいやだな。  ・この虫はけっこう長生きする。  <類> 生きる ながつづき(長続き) 〔ものガ〕  ・なかなか決心が長続き(を)しない。 ・愛情は長続き(を)しないものだと言うが、両親は50年間なかよく暮らした。  <類> 続く なかなおり(仲直り) 〔人ガ 人ト〕 ・けんかしていた友達と仲直り(を)した。  ・こちらが仲直り(を)しようと思っているときは、相手もそう思っているものだ。 ながもち(長持ち) 〔ものガ〕 ・この靴は安いわりに長持ち(を)する。  ・丈夫で長持ち(を)するといいのは、カバンと女房だ。  <類> もつ なっとく(納得) 〔人ガ ものニ/ヲ〕  ・調査報告書の結論に納得(を)した。 ・国民は政府の説明に納得(が)できなかった。  ・歴史の本を読んで、その改革の意味を納得した。  ・あの人の考えを詳しく聞いて、なるほどと納得(を)しました。 〔人ガ 文ヲ〕    ・専門家の説明を聞いて、なぜ処理がうまくいかなかったのか(を)納得した。  <類> わかる なつばて(夏ばて) 〔人ガ〕 ・家族そろって夏ばて(を)していて食欲がなく、食事はつい簡単なものになってしまう。 ・今年は夏ばて(を)しないように、プールに通って元気に過ごしたい。 なんか(軟化) 〔ものガ〕 ・交渉の途中で相手国の態度が妙に軟化してきた。何か裏の事情があるようだ。 ・年を取って、脳が軟化してきたんじゃないかと思うくらい、物忘れがひどくなった。 なんこう(難航) 〔ものガ〕 ・両者の意見の相違は大きく、調整は難航(を)することが予想される。 ・目撃者もなく、証拠物件の乏しい事件で、捜査は難航(を)した。 にがわらい(苦笑い) 〔人ガ ものヲ〕 ・子どもに漢字の間違いを指摘されて、苦笑いするほかなかった。 ・10年努力してこの程度の成果か、と心の中で苦笑いした。  <類> 笑う にづくり(荷造り) 〔人ガ ものヲ〕 ・大きな家具を売り払い、身の回りの品を荷造りして、さて、明日は引っ越しだ。 ・高価な絵を荷造りするのは、専門の業者に頼んだほうがいい。 にゅういん(入院) 〔人ガ ものニ〕  ・友達が駅前の病院に入院(を)した。 ・交通事故で入院(を)した友人が、看護師さんと仲良くなって、ついに結婚した。  <類> 入る にゅうがく(入学)         〔人ガ ものニ〕 ・隣の子どもが小学校に入学(を)した。  ・日本の大学は入学するのは難しいが、卒業するのはやさしいとよく言われる。  <類> 入る にゅうこく(入国) 〔人ガ 所ニ〕 ・韓国のオリンピック選手団が今朝、入国(を)した。  ・観光ビザで入国し、ビザが切れてもそのまま不法滞在する外国人が多かった。  <類> 入る にゅうしゃ(入社) 〔人ガ ものニ〕 ・大企業に入社(を)した学生がはがきをくれた。  ・親戚のコネで入社(を)したという社員が意外によく働いている。  <類> 入る にゅうしゅ(入手) 〔人ガ ものヲ〕 ・珍しい酒を入手した。一杯飲みに来ないか。 ・極秘の書類を入手しようと、産業スパイが暗躍している。    怪文書・金・切符・原稿・情報・データ・土地・パスポート・リストを にゅうしょう(入賞) 〔人・ものガ ものニ〕 ・コンテストで娘の作品が入賞(を)し、親は大喜びだった。 ・ピアノコンクールで日本の音大生が3位に入賞(を)した。 にゅうじょう(入場) 〔人ガ ものニ〕 ・選手団が競技場に入場(を)してきました。  ・関係者と偽って会場に入場した。  <類> 入る にゅうせき(入籍) 〔人ガ〕 ・市役所で入籍(を)するには、結婚の証人になってくれる人が二人必要だ。 ・結婚式の前に入籍(を)したのだが、当日、大げんかをして別れることになった。 にゅうせん(入選) 〔人・ものガ ものニ〕 ・定年になってから始めた絵が、市の展覧会で入選(を)するまでになった。 ・多くの応募作品の中で、特別賞に入選(を)したのは個性のはっきりした作品だった。 にゅうもん(入門) 〔人ガ ものニ〕 ・柔道の道場に入門(を)した。  ・「文学入門」という本があるが、「文学に入門(を)する」とはいったいどういう意味   か。「経済学入門」ならまだわかるのだが。  <類> 入る にゅうよく(入浴) 〔人ガ ものニ〕 ・温泉の大浴場に入浴(を)した。    ・熱いお風呂にさっと入浴(を)すれば、疲れもとれ、ストレスも解消する。  <類> 入る にゅうりょく(入力) 〔人ガ ものニ ものヲ〕 ・パソコンに中国人の名前を漢字で入力するのはなかなか面倒だ。 ・これらのデータを入力するだけで3日かかった。  [〜の入力をする]   ・一日中パソコンに向かって名簿の入力をしていた。 にんか(認可) 〔人ガ ものヲ〕 ・県がごみ処理場の建設を認可した。  [〜の認可をする]   ・開発の認可をしたのは、都知事です。  <類> 認める にんしき(認識) 〔人ガ ものヲ〕 ・人々はその問題の重要性を認識した。  ・監視ロボットが不審な物体の存在を認識した。  [〜の認識をする]   ・この装置が顔の認識をして、登録された人物かどうかをチェックします。  <類> 認める にんしん(妊娠) 〔人ガ (人ヲ)〕 ・彼女は2人目の子供を妊娠しているらしい。  ・彼の子供を妊娠したいと思ったのだけれど、できなかった。 にんたい(忍耐) 〔人ガ ものヲ〕 ・会社勤めとは忍耐することだ。ずっと我慢し続けることだ。 ・不合理な命令も忍耐して従っていたが、とうとう怒りが爆発した。  <類> 耐える にんめい(任命) 〔人ガ 人ヲ ものニ〕 ・大学教授を大臣に任命するのはいいが、実際にうまくできるのだろうか。 ・総会の選挙で選ばれて、第15代目の会長に任命された。 ねあがり(値上がり) 〔ものガ〕 ・物価が値上がり(を)して、生活が苦しくなった。  ・原油の価格が値上がり(を)して、ガソリンが不足してきた。  <類> 上がる ねあげ(値上げ) 〔人ガ ものヲ〕 ・原油高で、多くの企業が製品の価格を値上げした。  [〜の値上げをする]   ・政府はタバコの値上げをした。  <類> 上げる ねさがり(値下がり) 〔ものガ〕  ・野菜が値下がり(を)している。農家は大変だ。  ・株が大きく値下がり(を)した。今が買い時だ。  <類> 下がる ねさげ(値下げ) 〔人ガ ものヲ〕 ・石油会社がガソリンの価格を値下げした。  ・駅前の喫茶店がモーニングセットを値下げした。競争が厳しいらしい。  [〜の値下げをする]   ・各航空会社は航空運賃の値下げをして、乗客を呼び寄せようとしている。  <類> 下げる ねっちゅう(熱中) 〔人ガ ものニ〕 ・ゲームに熱中(を)する子供たちを見て、日本の将来を危ぶんでしまう私は古いのか。 ・姉はいろんなことにすぐ熱中し、すぐ冷めてしまう。 ねびえ(寝冷え) 〔人ガ〕 ・夕べ寝るときは暑かったので毛布だけにしたら、逆に寝冷え(を)してしまった。 ・寝冷え(を)して冷えたのか、今日はどうも腹の調子が悪い。 ねびき(値引き) 〔人ガ ものヲ〕    ・ちょっと高いね。1割ぐらい値引きしてくれないかなあ。  ・電気製品はいくらか値引きするのが当たり前になっている。  [〜の値引きをする]   ・スーパーが子供服の値引きをしている。行かなくちゃ。  <類> 引く ねぼう(寝坊) 〔人ガ〕 ・寒い冬はどうしても寝坊(を)してしまう。  ・寝坊(を)して学校に遅刻してしまった。 ねまわし(根回し) 〔人ガ 人ニ ものヲ〕 ・関係者に提案のポイントを根回ししてあるから、強い反対意見は出ないはずだ。 ・日本では会議で何かを決めたい場合、事前にその内容を根回ししておくことが多い。 ねんがん(念願) 〔人ガ ものヲ/文ヲ〕 ・判決の確定は、問題の早期解決を念願してきた被害者達にとって、大きな喜びとなった。 ・私はあの二人が結ばれることを念願していたんだ。うまくいってよかった。  <類> 願う ねんざ(捻挫) 〔人ガ ものヲ〕 ・サッカーをしていて、転んだとき足首を捻挫してしまった。 ・足を捻挫しそうになったが、幸いちょっと痛めただけだった。 ねんしょう(燃焼) 〔ものガ〕 ・ものが燃焼(を)するとき、熱と二酸化炭素が発生する。 ・水素が燃焼(を)すると水ができる。 ・私は今日の試合ですっかり燃焼し尽くしたような感じだ。  <類> 燃える のうぜい(納税) 〔人ガ ものヲ〕 ・国民がきちんと納税しないと、国が成り立たない。 ・ほんのちょっとのアルバイトでも、しっかり納税させられている。  <類> 納める のうにゅう(納入) 〔人ガ ものヲ〕 ・注文された品物を、期限までに確実に納入することで信用を築いてきた。 ・会費を納入しないと、会員の資格を失ってしまう。  <類> 納める ノック 〔人ガ ものヲ〕 ・ドアを三回ノックした。  ・ノックしようとした瞬間、ドアが開いた。  <類> 叩く のりおり(乗り降り) 〔人ガ ものニ〕 ・電車のホームは乗り降りする乗客でいっぱいだ。  ・急いで乗り降りしないと、ドアを閉められてしまう。